アルトアイゼン(Alt Eisen)とは、スーパーロボット大戦シリーズに登場する機動兵器、パーソナルトルーパーである。型式番号はPTX-003C。
登場作品はCOMPACT2、IMPACT、OGシリーズ。『Another Century's Episode R』にもゲスト参戦している。
さらには『無限のフロンティア』及び『無限のフロンティアexceed』にも(厳密に言えば別物ではあるが)同名の機体が登場している。
パイロットはキョウスケ・ナンブ。
専用BGMはキョウスケと同じく『鋼鉄の孤狼(コウテツのベーオウルフ)』。
通称は「アルト」で、エクセレンは「アルトちゃん」と呼ぶ。外見から「赤カブト」などと呼ばれることもあり、まれに後述の理由から「ゲシュペンストMk-III」と呼ばれることも。
初代PT(パーソナルトルーパー)として取り敢えず3機が試作されたゲシュペンストの3号機"PTX-003ゲシュペンストTypeT"を大幅に改造した機体。
ゲシュペンストmk-IIに続く次期主力量産機の開発計画であるATX計画によって、ゲシュペンストmk-IIIとなるべく開発された試作PTである。主な開発者はマリオン・ラドム博士。
「圧倒的な火力と装甲、突撃力を以って正面突破を可能とする機体」という機体コンセプトでその性能は高突撃力、高火力、高装甲とほとんど特機(俗にいうスーパーロボット)に近い。
敵陣に突撃しての攻撃が主となる為、殆どの武装が近~中距離用のものとなっている。
そんな特機のようなPTを作るという無茶なコンセプトなのに、マリオン博士のこだわりでビーム兵器やEOTなど、機体エネルギーや敵のバリアなどに左右されやすい不安定な装置や武装は一切装備せず、武装の全てを信頼性の高い固定武装・実弾兵器に絞っている。
……逆に言えば、信頼性をやや犠牲にすれば容易に得られるパワーやパフォーマンスを全てゴミ箱に投げ捨てている。殆どのバンプレストオリジナルロボが、極端に信頼性を犠牲にして謎エンジンとか謎システム、実験的技術や悪霊の怨念等をわんさか盛り込み、ハイパワーを獲得しているのとは全く対照的である。
そんな半ば趣味とこだわりで作った結果……
と言う無茶苦茶極まりない仕様をこれでもかと盛り込み、致命的な操縦性の低下とパイロットへの多大な負担を招いてしまった。……と言うか、陸戦兵器なのに過給器とか付いてる時点で、装甲車にジェットエンジンが付いてるレベルの馬鹿さ加減であり、それをまともに操縦しろと言う方が無理難題であることは自明の理だろう。パイロットのキョウスケは初乗りの際にちょっとアクセル踏んだだけで敵の目の前まで移動した事に驚いてステークを打ち損ねてしまったほどの加速性能を持つ。
その操縦性の劣悪さは同じ接近戦型の機体を使うリュウセイにすら「扱いが難しい、リーチが短い」と言われ(あちらは場合によっては拳で殴るのに)、相方のヴァイスリッターを操る嫁エクセレンには「キワモノ」と言われ、ブリットはキョウスケが「大した事がない」「Gが軽くて参考にならない」というシミュレーターを使用しただけで体調を崩してしまった。また、キョウスケ自身が使う中で「性能を最大限引き出すにはOSによる制御だけではなく、機体各部をマニュアルでコントロールする必要がある」と結論付けている。
こうした度重なる無茶を実現するために堅牢なパーツや特注品の武装を惜しみなく投入した影響か、開発コスト自体も非常に高くなってしまった。また、堅牢な機体とはいえ鉄砲玉のように突っ込んで被弾しまくりながら実弾をばら撒いた挙句に格闘戦までする運用が前提のため、無傷無故障で帰還することが絶望的な整備兵泣かせの機体でもある。
つまり信頼性を追求したのに何故か、
という全く信頼出来ないゲテモノが出来上がったのだった。どうしてこうなった…
あまりに時代から逆行した機体コンセプト(ビーム兵器や異星人の超技術(EOT)が主流となりつつある時代に主武装が全て実弾・実剣のみで近~中距離限定、しかも強襲・突撃仕様)かつ開発コストが非常に高く、加えてパイロットを選ぶピーキーな(というよりパイロットの耐久力が考慮されていない)機体であったため量産機としては当然のごとく採用されなかったという経緯があり、そのためドイツ語で「alt eisen=古い鉄」、意訳として「クズ鉄」という蔑称が定着してしまった。この為、開発者のマリオン博士はこの呼び名を好まない。
さらに何の間違いか本機(正確にはステークやクレイモアがオミットされた多少まともな型らしい)が量産機として正式採用されたパラレル・ワールドがあり、その世界の出身者達は本機をゲシュペンストmkIIIと呼称する。
ただし、尖りに尖ったコンセプトを具現化した機体は、火力、防御力、突進力いずれを見てもPTと言う兵器の基準からは半ば逸脱した高い性能を持っている。じゃじゃ馬そのものの本機を乗りこなせる優秀なパイロット、キョウスケ・ナンブと偶然巡り合った事で、その愛機として活躍する事になる。特にDC戦争やL5戦役において多大な戦果をあげ、また対抗馬とされるSRX計画の機体と異なり別段軍事機密にひっかかるような要素もない(地球外の技術であるEOTが使われていない)ので、僚機のヴァイスリッター共々一般人にもその名が知れ渡っている(その知名度は国際通商サミットでテロへの威圧、牽制のために派遣を要請されるほどである)。
さらに、無茶を実現させるために開発された耐久力の高いサーボモーター等の技術はSRX計画に転用され、シリーズファン感涙のSRX無制限合体に貢献している。
ちなみに遠距離戦・ビーム系統の武装が無いのは、セット運用を前提として同時期に開発していた兄弟機の「ヴァイスリッター」に全て任せているからでもあり、こちらは完全に超遠距離からの砲撃・狙撃に特化した機体となっている。こちらも開発者が同じである事から、アルトに負けず劣らずのトンチキ機体であり、兵器のくせに装甲がついていない(外装は空力制御用のエアロカウル)と言うトンデモ機体。マリオン博士、割り切りすぎです。
欠点はその武装コンセプトから遠距離戦では手も足も出ないこと。また加速からの強襲(速度を載せた一撃離脱に近い運用)を得意とするため、逆に極端に間合いを詰められてのインファイト(速度による勢いが活かせない状況)では遅れをとることもある(OG2では、サイズ差と出力の差もあって純粋な格闘機であるソウルゲインに圧倒された)。また初期では空中の敵には有効な攻撃が当てにくいという問題もあった。
アルトの基本武装は全て「実弾・固定武装」となっており、機体出力に左右されることがない。つまりゲームでいうEN(機体エネルギー)を消費せず、機体がEN切れになっても攻撃不能に陥らない。(ただしEN系追加武装や合体攻撃ではENを消費するので注意が必要)
その代わりほとんどの武装に「弾数制限=弾切れ」という欠点が存在する。射程も中距離までしかカバーできず空適正も高くないので、だいたいの場合は長距離武器やEN系武器、あるいは強化パーツのテスラ・ドライブなどで欠点を補った方が使い勝手は向上するのだが、ラドム博士が聞いたら激怒しそうだ。
また例え両腕がもげようとも肩部の武装で、 両肩が無くなろうとも頭にある予備兵装で突撃し、撤退することなく戦い抜くことが可能になっている。
(むしろ突撃・強襲用であることから、撤退やトラブルでの後退ができない可能性を考慮した兵装とも言え、実際「ジ・インスペクター」では両肩から先と片足を失った状態からヒートホーンでの反撃を行っている)
さらに敵の攻撃が苛烈な正面から突撃する為、ビーム射撃対策にビームコートが装備されている。ただし実弾への対策は重装甲のみであり、耐え切る事を信じるしかない。
なおキョウスケ本人はこの装甲の厚さに高い信頼を置いて操縦している模様。
ミサイルコンテナを2つ発射し、その後コンテナ内にある複数の小型ミサイルが一斉に射出される。ゲシュペンスト機の背中に基本配備されている武装の1つ。
ただしこれはアルトの背面デザインの設定があやふやだったというフリーダムさから装備できていた物であり、立体化などでデザインが確定した後は巨大な肩部が邪魔をして装備出来そうにない事を隠しきれなくなったためか、GBAのOG2以降は基本武装からは削除されてしまった。
額にあるカブトムシの角のような加熱式の実体刃。
これはあくまで両腕が故障・破壊された時のための緊急用武装のはずだが、キョウスケはこれを当然のように使用。「伊達や酔狂でこんな頭をしているわけではないぞ…!」と言い放つ。伊達ではないかもしれないが、どう見ても酔狂以外の何物でもない。これのせいで上記のように「赤カブト」とか呼ばれる。
ゲームでは弾数・ENを一切消費しないタイプの武装であり、当然ながら射程は毎回1。おそらくアルト自身が機能停止するまで使用可能と思われる。
作品によって正面から突撃して突き上げ(さらに上空へ投げ飛ばし)たり、飛び上がって真上から奇襲したりと攻撃方法が違う。また作品によってはこれで敵のミサイルやサーベルを切り払うという離れ業もやってのけている。
左腕部に装備された実体弾式の機関砲。もっとも射程が長く弾数も多い武装だが、他と比べて威力が低めな射撃武器ため、主に牽制に使用される。
ちなみにキョウスケが使用すると「射撃は苦手なんだがな…四の五の言っていられんか…!」とぼやくが、あくまで得意な格闘に比べればであり、パイロットとして十分な技量は持っている(また武器自体の命中補正も全シリーズを通して割と高めであり、言うほど外すこともない)
右腕部のあるリボルバー式の杭打ち機(いわゆるパイルバンカー)。アルトの代表的な武装の1つ。突撃して杭(ステーク)を突き込んだ後、そのまま拳銃の要領で弾薬を炸裂させた勢いで杭から衝撃を内部に炸裂させ、目標を破壊する。フレーム側に杭をピストンさせる機構が内蔵されており、敵に打ちこんだ反動でシャフトが後退(事前に後退させることも可能)、それをシリンダーの実包で撃発して撃ち抜く武装である。
リロード方式は手動であり、1度に6発装填できる。打ち切ったあとはリボルバー式の弾倉を開放、排莢を行ったあと、リボルバーのスピードリローダーのようなものを使って反対側の手で装填する。そのため純粋な近接格闘武装にしては珍しく弾数製である。
「撃ち抜く…!止めてみろ…!」「どんな装甲でも…撃ち貫くのみ…!」はキョウスケとアルトアイゼンを象徴する名台詞。
作品内でも機体出力に左右されない独立固定武装であり、武装自体の貫通性や耐久性も高いため(漫画では斬艦刀を受け流しても折れなかった)キョウスケ自身も気に入っていてよく使っている。
ゲームでは威力やクリティカル率も高めで使い勝手が良く、また後述する合体攻撃の参考数値になっているため、真っ先に改造したい武装である。フル改造後の威力はパイロットの格闘性能も相まって凄まじいの一言。
ただし装填できる弾数が6発と少なく、命中率も決して高いとは言えないので過信は禁物。ボス級や回避率の高い相手には当てられないこともある。
余談だが長らく設定が安定しておらず、寺田貴信氏は「伸縮機構があり実包の撃発によって打ち込む」武装と思っていたが森住惣一朗氏「伸縮機構が無く、ビームカートリッジで衝撃波を打ち込む」武装と思っていた。
結局HGでプラモデルが発売するタイミングで初めて設定が起こされ上述の設定に落ち着いている。
両肩部に装備された特殊武装で、『近距離指向性・近接戦闘用炸裂弾M180A3』の通称。エクセレンは「角張り指向性散弾地雷」と称したこともある。
肩部に格納してあるクレイモア地雷を大型化した機構(ただし実際のクレイモア地雷とはかなり構造が違うと推測される)の「チタン製ベアリ ング弾」を目標の近くで大量に発射し破壊する。
キョウスケ曰く「一発一発がチタン製の特注品だ。…受け取れ…!」とのことで、明らかに開発コストが高い原因の1つはこれ。事実、第二次OGまではアルト以外の採用例は敵味方ともに確認されていない。
近距離で使わないと効率的に当たらない&流れ弾が出るのに、近距離で使うと跳弾と誘爆の危険性があるという、キョウスケにぴったりな博打的武装。良い子の皆さんは離れて使いましょうと言わざるを得ない。「クレイモア…!抜けられると思うなよ…!」
ゲーム中では威力・命中率・クリティカル率は軒並み高いが、気力が110必要で射程が1~2しかない上にP属性ではない=移動後使用不可のため、非常に使いにくい。ただし援護攻撃武器としては一級品であり、HP減少で撤退するボスを無理やり落とす際に重宝する為、「ボスの斜め上がアルトの定位置」とはよく言われた。でも密集したらなおさら跳弾の危険が(ry
最近ではキョウスケが精神コマンド「突撃」で無理やり移動後攻撃可能にする事が出来るようになり、普通の必殺技としても遜色なく使えるようになったが、この変更はアルトっぽくないと嘆く古参ファンもいるんだとか。
演出ではなんのためらいもなく空中から対地攻撃として使用したり、エクセレンとの連携攻撃で使用していたりする。
アルトの必殺技。零距離から全武装を撃ち込む様は、まさに1発限りの切り札と呼ぶに相応しい。「零距離…とったぞ…!」 「これで抜けない装甲はないぞ…!全弾持っていけ!」
流れ的には3連マシンキャノンとスクエア・クレイモアで牽制、飛び上がって真上からヒートホーンで奇襲、トドメにリボルビング・ステークを全弾撃ち込んで吹っ飛ばし、撃ちきった後に空薬莢を捨てて終了。場合によっては自身の倍以上あるサイズの特機すら易々と吹っ飛ばしている。
ちなみにGBAのOG2ではヒートホーンで打ち上げてからクレイモアで追撃、その後ステークの順番になっている。IMPACTでは牽制部分がなく最後はステークで真上に吹っ飛ばしてから薬莢を捨て、敵が落ちてくる寸前に離脱。OGsでは遠くに飛ばした後、後ろを向いて薬莢を捨てている。
ゲーム中での使用条件は非常に厳しく、なかなか出せる技ではない。まず気力が130必要で射程は1、移動後使用不可でしかも弾数は1発だけという、威力も癖も非常に強い技だった。更にOG2までは空適正が無いため空中の敵に届かない(OG2から空Bになって届くようになった)。ただし他の武器にはない「バリア貫通」の効果がある。
また余談ではあるが、ゲーム中では圧倒的にリボルビング・ステークの方が使用率や合体攻撃の観点から改造される傾向があり、そのため最終的に切り札よりもステークの威力の方が高くなり、結果お払い箱にする人が多いという現実があった。
キョウスケが使用した際には「ジョーカー・・・切らせてもらった・・・!」等の発言をすることが多く、名前も含めて賭け(ギャンブル)にちなんだ言い回しになっている。
作品ごとに攻撃内容の連携順が違うため、下記のランページゴーストのようにマニュアルで調整しているのかもしれない。
直訳すると「暴れ回る幽霊」。 パートナーのエクセレンが乗るヴァイスリッターとの合体攻撃で、名前は2機がどちらもゲシュペンスト(独語で亡霊)の改造機である事によると思われる。
IMPACTではアルトアイゼン・リーゼとヴァイスリッターでなければ合体攻撃はできなかったが、OGシリーズから強化前のアルトアイゼンでもできるようになった。
作品によって演出内容が大きく異なるが、これは二人が事前に打ち合わせをした上でその都度マニュアル操作で連携パターンを変えているからというトンデモ設定がある。
演出についての解説は「ランページ・ゴースト」を参照。
「エクセレン、しかけるぞ」「え? ああ、ラブラブアタックね!」や「これが俺たちの…」「切り札だ…! って感じ?」のような攻撃中の2人の独特な掛け合いが特徴。なお場合によっては「何が愛の力だ」「アルトちゃんの方を刺すわよ?」といった多少物騒な掛け合いも聞けるが、最終的に「結果が全てだ」ということで合意(和解?)していたりする。
ゲーム中では使いやすい合体攻撃の1つ。アルトの攻撃で唯一ENを消費する。
アルトはENをあまり消費しないので合体攻撃用にENを温存でき、攻撃力の参考にする武器が主力兵装(ステーク)なので改造で威力を上げやすく、射程も1~4で移動まで可能と非常に高性能。
更にOGシリーズだとエースボーナス(最終ダメージ+10%)・ツイン特性(OGsのみ。ユニット特性の他、相互だと+20%)・エクセレンとの恋愛補正(最大+16%)・フル改造ボーナス(地形対応S=威力110%補正)と各種補正に非常に恵まれているため、パイロットの高い能力も相まって実際の数値以上のダメージを叩き出す。
型式番号はPTX-003C-SP1。アルトアイゼンを大幅に強化・魔改造した機体。
改造された経緯はCOMPACT2、IMPACTでは敵に操られたエクセレンの乗るライン・ヴァイスリッターに、OG2ではソウルゲイン等にアルトアイゼンがパワー負けしてしまい(挙句に四肢をもがれ大破)、それに対抗する為にキョウスケ自ら改造プランを興した。
そのプランによると現状の機体の短所をカバーするのではなく、長所を伸ばす方向性で、簡単に言えば「武器を大型化すれば強い、ブースターを増加すれば速い、装甲を厚くすれば硬い」という、開発者でなくとも鼻で笑ってしまうような改造案だったのだが、マリオン博士はこれを「まるで子供の発想」と言った上で、さらに上回るバクチ要素満載の性能にして実現するという荒業をやってのけている。
その結果、機体サイズは大型化し、それに伴い各種兵装もリボルビング・ステークの試作型でより大口径で強力な「リボルビング・バンカー」(大きすぎて採用が見送られていたものを使用)を始め大型化、さらに高出力な物に交換。スラスターもより高い推力を持つものに改造し、突進力を安定させるためのウイングも装備。装甲は更に厚いものになり、その上で従来と同じく対ビーム兵器用のビームコートも施された。それによりPTでありながら、特機(スーパーロボット)に勝るとも劣らない破格の攻撃力・爆発的な突進力・鉄壁の装甲を手に入れることに成功した。
名前の「リーゼ」は「巨人」の意味。それにより意味が「古い鉄(クズ鉄)」から「古(いにしえ)の鉄の巨人」となった。
ただし、もはや元のゲシュペンストとは似ても似つかないほど改造し尽くした結果、機体性能は「奇跡的に(兵器として最低限の)バランスが保たれている」や「イチバチどころじゃない、イチキューかイチジューだ…!」と仲間たちに評価されるほど劣悪(関連商品の画像を見れば分かるが、肩部クレイモアなどの武装が大きすぎて行動中に転ばない・ひっくり返らないのが不思議なほど)で、急遽ヴァイスリッターの予備パーツを流用したスタビライザー(安定化装置)や、バランサー用にテスラ・ドライブまで取り付ける羽目になり、しかもそれで辛うじて機体バランスが取れているレベルという酷さ。テスラ・ドライブまで搭載しているのに自由に飛行できない時点で色々とお察しである。
ただし改造したスラスターは並外れの推進力を持ち、それを利用して「跳躍」や「滑空」一時的な「ホバリング」は可能。もちろんGによる負担や乗り心地の悪さ、扱いづらさもかなり上がっているはずだが、しかしキョウスケはこの性能に関して一言「素晴らしい」と評価し、大変満足したようである。
ファンからはこのトンデモ改造を「魔改造」と設計したマリオン・ラドム博士の名とかけて「マ改造」とか呼ばれていたりする。
ゲーム中での実際のところは非常に高性能かつ高バランス。パラメータも運動性を含めて軒並み上がっており、特に機体HPと装甲は特機(スーパーロボット)に匹敵するレベル。運動性も並の敵なら安定して攻撃を避けられるようになり、武装も強化され弾数と威力が(一部の武装は射程も)上がっている。
特に「スクエア・クレイモア」の強化である「アヴァランチ・クレイモア」と「切り札」に代わる武装「エリアル・クレイモア」は弾数が増えているため使いやすくなった。
しかしながら「射程が(マシになったとは言え)短い」ことと、「飛行できない」こと、「プラズマホーンを除く全武装が弾数制」という欠点は変わらないため、そのあたりのフォローが必要になる。それさえなんとかできれば、序盤から最後まで第一線で活躍できる名機である。実際キョウスケは、OGs~第二次OGsまで様々な高性能機や技術が登場、確立しているにも関わらず、目立った改修が行われないままこの機体で活躍を続けている。
ヒートホーンの発展武装。使い勝手もそれと同じで、機体の大型化に伴いサイズも一回り大きくなっている。アルトアイゼンのそれが赤熱化させているのに対し、こちらは帯電によって威力を上げている。突き刺して振り回し、敵機体を投げ飛ばせるほどに頑丈。
第2次OGでは急加速で敵機上空へ飛び上がってから自由落下で質量を叩き込むという突っ込みどころ満載のモーションを披露した。これが酔狂でなかったらなんだと言うのか。
3連マシンキャノンを大型化、砲身を5連に増加させたもの。
各種性能が向上していて、クセがなく使いやすい。
リボルビング・ステークの試作型だったもの。「機体のバランスを大きく損なう」という理由で採用が見送られたが、機体の大型化に伴い本機に採用された。
6発装填式、手動リロード式や排莢、装填機構はリボルビングステークとほとんど変わらない。サイズが大きいので杭も比例して大きく、炸薬の量も大きさに比例して強力になっている。そのためステークよりも威力が高い。リーゼでも変わらず主力として使っていける。
余談だが、OGs以降演出ではバンカー用の予備の弾薬を取り出してリロードしているが、その弾薬がどこに装備されているかははっきりしていない。
スクエア・クレイモアをさらに大型化、装弾数を増加させたもの。
IMPACTではマップ兵器版が存在した。
アルトアイゼン・リーゼにおける「切り札」に相当する武装。
シリーズによって演出や使用する武装は異なるものの、概ね搭載されている武装を駆使して相手を浮かせてから全弾叩き込む必殺技。
威力や弾数は上がっているが射程は1、移動後攻撃不可と使いにくさは相変わらず。
IMPACTではもともとこのこのアルトと通常のヴァイスリッターで行っていた合体攻撃だが、
OGシリーズではヴァイスリッターの強化機体である「ライン・ヴァイスリッター」との合体攻撃が可能になった。
名前こそ変わらないが、機体の強化に合わせて性能も向上。使いやすさも相変わらずで信頼性も抜群。
作品によって大幅にモーションが変わるのもお馴染み。
OGSでは最後に敵機をバンカーで突き刺した状態のまま持ち上げて、なんとライン・ヴァイスリッターの最大出力のハウリングランチャーへ突っ込むという…いくらビームコートがあるとは言えもはや分の悪い賭けってレベルじゃない。あまりにも無茶である。
第2次OGにて追加された、フリッケライ・ガイストとの合体攻撃。
アルトとほぼ同一の武装を持つ、いわゆる「アルト同士」(キョウスケ談)だからこそ実現した連携技。
射程距離が短いという欠点はあるが、ランページ・ゴーストよりも燃費が良く、かつ強力な合体攻撃であり、両者の機体特性も似通っているため使い勝手がいい。
(ただし純粋な火力のみで考えた場合、各種補正を含めた総合ダメージはランページに軍配が上がる)
そのためフリッケライとのツイン編成で常時運用することが多く、ファンからは浮気、NTRなどとネタされてしまっている。
上記のとおり、アルトアイゼンはゲシュペンストMK-Ⅲとして開発された機体である。OGシリーズにて描かれる世界(同シリーズでは『こちら側の世界』で統一されている)では量産機として採用されなかったが、アクセル・アルマーをはじめとするシャドウミラー隊が存在していた並行世界(パラレルワールド『あちら側の世界』)では量産機として採用されており、それがシャドウミラー隊が並行世界に逃げるように転移する主な理由となった。
これにより、シャドウミラー隊はこちら側の世界でゲシュペンストシリーズが軍の正式量産機に採用されないように工作を行ったとされる。この件はOG2の序盤で描かれる他、スーパーロボット大戦Aにて、アクセル・アルマー及びラミア・ラヴレスにて存在を語られている。
『あちら側の世界』では並行世界のキョウスケ・ナンブが搭乗。カラーリングは青と白を基調としたもので、細部が多少異なる。なお、こちらでの開発コードは「アルトアイゼン・ナハト」であった。また、OGsやジ・インスペクターではアインスト化したと思われるキョウスケの影響を受けて巨大化かつ禍々しい姿に変貌し、アクセル・アルマーが乗るソウルゲインと死闘を繰り広げた。
現在のスーパーロボット大戦シリーズに置いては、『アルトアイゼン・ナハト』は三通りの機体を意味する。
余談だが相性の良いパイロットに恵まれ活躍できたことが幸いしてか、量産機の採用が見送られたにも関わらず、アルトの型以外にもいくつかの関連機体が存在している。
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294 ななしのよっしん
2024/02/28(水) 22:24:17 ID: ejEk3xDnov
リーゼの後継機出るならどんな感じになるのかな?
295 ななしのよっしん
2024/03/05(火) 21:23:11 ID: Jd+6t/Va1p
多分味方機の中でもぶっちぎりでえげつない武装だよなあのパイルバンカー
アルトの質量+加速+撃発の衝撃でミンチよりひでぇ状態になりそう
296 ななしのよっしん
2024/04/15(月) 12:13:03 ID: mPXcjt2hH8
2017年の段階では見た目通り伸縮できるわけないでしょ
あのカートリッジは衝撃波を生み出す機構! って話なのに
>「機体フレーム側に杭をピストン運動させる機構があり、敵機に杭を突き刺すと杭が後退、それをシリンダー内の実包を撃発して撃ち出す武装」
が実質公式設定になったのはちょっとねぇ……
動き見てると前者の方が納得できるんだけど
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最終更新:2024/05/27(月) 08:00
最終更新:2024/05/27(月) 08:00
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