決闘者(銀河英雄伝説) 単語

ケットウシャ

5.2千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

この記事では、OVA銀河英雄伝説」の外伝作品について記述しています。
同様の意味の他の言葉については記事デュエリストをご覧ください。

軍務省の内勤を命ぜられ、々とした日を過ごしていたラインハルトは、
アンネローゼの友人であるシャフハウゼン子爵夫妻が
決闘を挑まれているという苦を聞き、その代理人となることを引き受けてしまう。

次回、「銀河英雄伝説外伝決闘者」、第1話
護るべきものは誇りか、か、それともか。 

決闘者(Der Duellant)」とは、OVA銀河英雄伝説外伝オリジナル作品の一つである。全四話。

概要

前作「叛乱者」で駆逐艦ハーメルン>を降り、軍務省の内勤となったラインハルトキルヒアイスが、オーディンで遭遇した事件を描くOVAオリジナル作品。戦闘シーンは実質的に存在せず、もっぱらラインハルトキルヒアイス友情と、彼らを取り巻く陰謀についてのストーリーが展開される。

ラインハルト少年時代空白を埋めるOVAオリジナル三部作の第二部で、オーディンでの二人の生活帝国文化風俗貴族社会の裏側などが垣間見える。ラインハルト行動に振り回されるキルヒアイス愚痴ともツッコミともつかない心のは必聴。

決闘

銀河帝国における貴族同士の勝負の方法。
実際には貴族同士が行うものではなく、それぞれが雇ったプロの「決闘者」を代理人に立てて行われるゲーム感覚のもので、他の貴族も見物にやってくるだけでなく、賭け事なども横行した。

基本的には一発ずつ弱装弾を込めた旧式の火を一人2丁持つかたちで行われ、腕や肩など、決闘を続行不能と判定される程度の怪を負わせたほうの勝ちとなる。殺してしまった場合、むしろ素人決闘者として本人にも、また雇った貴族の方も笑いものにされるため、死に至る危険は実質的に存在しない。で決着がつかなかった場合、剣、素手というように種を変えて再戦となるが、実際にはほぼのみで決着がつく。

この作品では、ふだんの光線銃と違い反動があって使いにくい火に挑むことになったラインハルトが苦労することになる。

登場人物

ストーリー

Kap.1

「(”たまには”って、いつもいいところ持って行くじゃないですか……)」

オーディンの軍務省で気の乗らない事務仕事に携わることになったラインハルトキルヒアイス。二人は作業中に帳簿の不正とおぼしき数字矛盾を発見して上官に知らせたが、「それは必要悪だ」と一蹴されてしまう。ラインハルト前線から離れた軍務省の腐敗に噛みし、更なるを得ねばならないという思いを新たにした。

数日後、二人は敬するアンネローゼと会うことが許され、その友人であるヴェストパー男爵夫人、シャフハウゼン子爵夫人とともに会のテーブルを囲むこととなった。その席で男爵夫人からシャフハウゼン子爵の苦を聞かされたラインハルトは、ここ最近の々とした感情を気分転換しようと、自ら決闘の代理人に手を挙げる。

彼の提案に嬉々としてお立てを進めるヴェストパー男爵夫人の後押しもあってシャフハウゼンの代理人となったラインハルトの隣で、キルヒアイスは溜息をつきつつ、この決闘事件でアンネローゼに心配をかけないよう、ラインハルトの命に危険が及ばないよう努することをめて誓ったのであった。

Kap.2

ルッツコルネリアス・ルッツという」

グリューネワルト伯爵夫人」が決闘に挑む、という話は、すぐに門閥貴族の社交界に広まった。「腕の良い決闘者を雇った。グリューネワルト伯爵夫人に痛いを見せてやる」とするヘルクハイマー伯爵。妻子とともに彼の邸宅を訪れたリッテンハイ侯爵は、伯爵皇帝の世継ぎに関わる後ろ暗い会話を交わす。

その頃、ラインハルトたちは火練習のために試射場にやってきていた。火を使い慣れず、思うように的に当たらない事に怒るラインハルト。それを通りすがりのコルネリアス・ルッツ少佐が聞きつけ、ラインハルトの使っていたで見事に的のどん中に当ててみせる。彼はラインハルトに火の撃ち方を教導して去っていった。

一方、オーディン郊外に覆われたの中。ヘルクハイマー伯爵決闘者ルトシュミットは、果たし状を送りつけてきたマントの男と向かい合う。の中での決闘の末、斃れるゴルトシュミットマントの男は、決闘としては反則である心臓まっすぐ狙い、彼を撃ち殺したのである。そのには、ラインハルトを憎むベーネミュンデ侯爵夫人の陰謀が隠されていた……。

Kap.3

による立ち会いを所望!」

決闘の日。ヴェストパー男爵夫人の用意した手な正装を身にったラインハルトは、マントの男と相対する。プロ相手ゆえあえてセオリーを外した動きで二発弾に賭けるラインハルトラインハルト弾はマントの男の右肩に、マントの男の弾は胸の前に掲げていたラインハルトの左腕にそれぞれ当たっていた。左胸の心臓を撃ち抜かれれば、火とはいえ命はない。マントの男は、ラインハルトの命を狙っていたのだ!

マントの男の利き腕が奪われたと判断した審判は、シャフハウゼン子爵側の勝利を宣言しようとする。しかしそこに物言いがついた。マントの男が、による再戦を望んだのである。観客たちの熱狂の中、を交えるラインハルトマントの男。ラインハルトは手練の敵に押し込まれ、今にもその身にを突き立てられようとしていた。

その時である。決闘を止めるが会場にき、近衛兵の一隊がを駆って姿を見せた。そして近衛兵は一方的決闘の差し止めと鉱山利権の折半を申し渡し、皇帝陛下の御断であるとして反論を抑える。を心配したアンネローゼが、皇帝を動かしたのだ。しかしラインハルトは、救うべきに逆に救けられてしまったことに傷ついたのだった。

Kap.4

キルヒアイスには、なんと言って誤魔化そうかなぁ……」

自らのさに打ちひしがれるラインハルト。腕の傷はほとんど癒えたが、心に負った重傷はいまだ癒らぬままであった。そんな時、キルヒアイス不在のさなかに、二人の住む部屋ボウガンの矢が飛び込んでくる。それは、古なことにマントの男からの矢文であり、果たし状であった。これを見た彼は英気を取り戻したが、同時にどうやってキルヒアイスに気付かれないよう誤魔化そうかと思い悩むことになった。

果たし合いの話を隠し、あくまで武芸の稽古としての修練に励むラインハルト。彼は軍務省の資料を漁り、「西暦の19世紀以前の東洋のある」でのの流についての知識を得る。キルヒアイスはそれに付き合いつつ、ラインハルトが再戦しようとしているという確信を深めるのだった。

そして再戦の日。ラインハルトは騎乗して単身郊外へと赴き、マントの男と向かい合う。を合わせる二人。それをから狙う別の暗殺者と闘うキルヒアイス。戦いの末にを折られたラインハルトに、マントの男のが振りかかった。咄嗟にラインハルトは、資料で得た「東洋のある」の秘技を繰り出し形勢を逆転させる。勝利によって屈した思いを振り払ったラインハルトは、自殺を選んだマントの男をに自宅へと帰っていった。

その他作品詳細

オープニングテーマ : 【Story of Time
歌 : AKEMI
作詞作曲David Himeno
編曲戸慎介
エンディングテーマ : 【約束された未来
作詞作曲・歌 : 小椋佳
編曲戸慎介

見どころ

関連動画

関連項目

帝国483年末、巡航艦の艦長となっていたラインハルトに、一つの密命が下った。
ヘルクハイマー伯爵亡命阻止と、持ちだされた軍事機密の回収。
それは、拒否することも許される困難な任務だったが、ラインハルトは……。

次回、「銀河英雄伝説外伝奪還者」、第1話
野望へのは、自らの手で切り拓け。

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/05/01(水) 01:00

ほめられた記事

最終更新:2024/05/01(水) 01:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP