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ヴァンパイア(Vampire)

  1. 吸血鬼妖怪の一種。本項で解説
  2. カプコン格闘ゲーム。「ヴァンパイア(ゲーム)」を参照。「ヴァンパイアexit_nicovideoタグ検索の約6割を占める。
  3. Janne Da Arcの楽曲。
  4. 電気式華憐音楽集団の楽曲。「Vampireexit_nicovideoタグ検索の約半数を占める。
  5. 手塚治虫漫画作品「バンパイヤ」、および、それを原作とする水谷豊演のTVドラマ
  6. 加藤和樹の楽曲。

概要

吸血鬼とも呼ばれる。世界的に見られる悪霊・屍鬼吸血鬼伝承の中でも、東ヨーロッパ民間伝承を流とする。

もともとの伝承はヨーロッパ各地にあり、それぞれが他地方の悪霊伝承と劇的な違いはなく、「それは死者に限らず、人間に危を加える存在」といったものであったが、ブラム・ストーカー小説吸血鬼ドラキュラ」および映画化作品の世界ヒットを契機としイメージが統合され広く知れ渡る。現代のフィクション作品では、ヴァンパイアのイメージはおおむね同小説の登場人物「ドラキュラ伯爵」のを強く受けている。

近代に生み出された、幕を媒介として誕生した稀有なケース妖怪である。契機が映画であるが故か、ドラマチックで魅的な存在として描かれ、イメージされ、捉えられている。そしてヴァンパイアをテーマとした作品が作られ続けている以上、そのイメージは今もなお豊饒に広がり続けている。

一般的なヴァンパイアのイメージ

一般的なイメージは以上であるが、作品や文献により、さまざまな特徴が多岐に渡って記されている。招き入れられない限り他人の門戸をくぐる事が出来ない、に映らない、炎に弱いといった、較的知名度の低い特徴もある。中には網戸に弱い、豆に弱い、画に弱いというイメージに乖離した特徴を説明するものもあれば、ヴァンパイアの『聖書』を出版したものもある。 (ノド書 ブック・オブ・ノドexit_nicoichiba)

強大なを持ちつつ、このように多な弱点的な特徴も併せ持つアンビバレンツな存在は、単純な『欠の存在』とはまた違った魅を引き出している。

弱点について

なお、独断と偏見に基づくもので大変恐縮であるが、
弱点的な特徴が存在するようになったのは、キリスト教が大いにした結果であるのではないかと見る。
ニンニク十字架武器日光や炎など、そういう弱点は映画によって確立する以前から、キリスト教によって付けられた悪の弱点である。
「悪しき存在・異教は必ずやキリスト教およびなるものに屈する」という事で、キリスト教が設定したものである。
死して土に返らぬ不浄なるものをにて地面に縫いとめる事により、強制的に土に返らせるといった、理屈的なものも混じるが。(これにも宗教的な理由がある可性も捨てきれない)
また、キリスト教文化圏では土葬流であった為、医学が進歩していない時代では、
仮死状態に陥った人物が全な死亡と誤診され、埋葬されてしまった人物が息を吹き返すことが稀にあった。
棺桶の裏側に酷い引っ掻き傷が出来ていたり、土から実際に這い出たという文献も存在する。 
当時は迷信深い人々が多かったので、このような「過ぎた埋葬被害者」が悪としてったと勘違いして"確実に殺しきる"為に心臓を打ち込んだことが有り、このことから墓場から吸血鬼にも同じ弱点が連想されたのではないだろうか。
他にも、狂犬病ににも関連性を認める事が出来る。患した症状に「を嫌う」、「を極端に嫌う」、「『ニンニクなどの』強い匂いを嫌う」、「唾液感染」、「情緒不安定化」というように類似点をいくつも挙げることが出来る。患した患者は中世医学では原因を究明できず、「気が触れた」や「魔に魅入られた」とされ、ヴァンパイアや前段階の悪伝説に大いにを与えた事は間違いないだろう。

以上のように理由があって成立した弱点だけではなく、明確な理由のない、半ば民間信仰のまじないのような弱点も存在する。例えば、豆に弱いという弱点。これは「日本の『』が炒り豆によって火傷する」という事を吸血『』に結びつけたかのようにも見えるが、そういう事ではない。(作品によってはそのような解釈を持つものもくはないが)
西洋に実際に存在するまじないの一つであり、「悪の類は網戸のや地面に撒かれた豆など、『数』のものをみつけると数えずにはいられない。更に一夜ごとに1つずつしか数えられないので、に訪れる事はない」というもの。これをそのままヴァンパイアにあてはめたものであり、これにはあまり宗教的な意味合いなどは見受けられない。

このような弱点的特徴の中で、見解が分かれるものが少なからず存在する。
最も顕著なのは「吸血鬼は流を渡れない」というものだ。
そもそも、何故吸血鬼は流れるを渡る事が出来ないのであろうか。
それは、キリスト教には「流刑」が存在する事が理由の一つである可性が高い。
吸血鬼という最も憎むべき存在が流刑から逃れてしまっては面が立たない、ではないが、
の裁きにおける流刑では、いかに吸血鬼とて逃れる事は出来ない、という事なのだろう。
流刑によって孤に残された吸血鬼は、血を吸う事が出来ずやがて滅びてしまう。下された裁きは覆る事がい。
または、キリスト教には洗礼という儀式が存在してきた事も考えられる。
聖書のパプテスマと書かれている通り、これは元々はというの流れにより罪を洗い流すことであった。
このことから邪悪な存在である吸血鬼は、存在の根である邪気を流によって流されてしまうために動けなくなってしまう、という解釈がなされたのではないだろうか。
いずれにせよ、流と悪は相容れぬ存在という考えは確かに存在する。
 
では、も流れるであるが、それに触れる事は可か否か?
を渡れぬのであれば、流れの沼ではどうか?
流刑を元に考えるのであれば、吸血鬼自身の領地内にある沼ではどうか?
洗礼を元に考えるのであれば、河と呼ばれぬ河川や汚深が浸礼(洗礼の所作の一つ)に足りえぬ流ではどうか?
蝙蝠と化しての上を飛び去る事は可か否か?
この弱点に対する疑問は尽きない。 

結果、この弱点に対する見解は作品毎に差異を生じさせる。
とある作品ではに濡れつつ血をめさまよい歩く
とある作品ではを肌に伝わらせる事すら出来ない。
またとある作品では下水道を自分の庭の如く巣食い、汚を自在に渡る醜いヴァンパイアもある。
清流のみを禁忌とする見解もあれば、そのような弱点を最初から持ち合わせていない作品もある。

しかしながら、こういった差異について、何が正しく何が間違った見解かは、論じる事に意味をもたない。
なぜならば、ヴァンパイアは作品が生み出される毎にそのあり方を変え続けるのだから。

ヴァンパイアを題材にした作品

(ニコニコ大百科に記事のあるもののみ。その他の作品についてはWikipedia吸血鬼を題材にした作品の一覧exit」の項を参照)

映画/ドラマ/特撮 その他実写作品

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漫画/アニメ

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最終更新:2024/05/23(木) 03:00

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