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うそつきノーランドとは、「ONE PIECE」に登場する劇中作である。
概要
“北の海（ノースブルー）”では知らない者はいないと言われるほどの有名な絵本。
探検家のノーランドがウソのような冒険の話を人々に聞かせ、最終的にウソがばれて死刑になるというもの。
むかしむかしのものがたり
それは今から400年も昔のお話──たんけんかのノーランドの話はいつもウソのような大ぼうけんの話
だけど村の人達にはそれがホントかウソかもわかりませんでしたゆうきある王様はそれをたしかめるため2000人の兵士をつれて
偉大なる海へと船をだしました大きな嵐やかいじゅう達との戦いをのりこえて
その島にやっとたどりついたのは王様とノーランドそしてたった100人の兵士達ノーランドはうそつきの罪でついに死刑になりました
ノーランドのさいごの言葉はこうです王様たちはあきれてしまいました
もう誰もノーランドをしんじたりはしません
ノーランドは死ぬときまでウソをつくことをやめなかったのです北界民話「うそつきノーランド」
ONE PIECE 巻二十五より
史実
童話ではあるが、このモンブラン・ノーランドは（ONE PIECEの世界に）かつて実在し、物語も実話を元にしたものである。ONE PIECEの作中にはノーランドの子孫である「モンブラン・クリケット」も登場する。
絵本では最期の言葉のシーンでアホ面を添えて描かれているが、実際には大粒の涙を流しながらの無念の死であったという。
「海にしずんだ」という言葉も、実際には「地殻変動による（黄金の）遺跡の海底沈没」の主張。意味としてはあまり変わらないが、印象は随分と違ってくる。
事実、そして真実
黄金の遺跡は確かに存在していた。
しかし、ノーランドの主張するような海底沈没ではなかった。
この島のある海域では“突き上げる海流（ノックアップストリーム）”と呼ばれる、その名の通り『上』へ向かう海流がときどき発生する。
この海流がノーランドが2度目に訪れる1年前に島の下で発生し、黄金の遺跡を含む島の半分を遥か上空へと突き飛ばしてしまった。さらにこのとき、ちょうど島の真上に空島（正確には空の海）が飛来して来ており、飛ばされた島はそこに定着することになる。
しかしノーランドはそのことを知る由もなく、島が半分なくなり、そこにあったはずの村や遺跡もなく、友情を交わした原住民達もいなくなってしまったことに愕然とする。
さらに黄金目当てであった国王はそれがないことに激怒し、ノーランドを捕縛して祖国へ帰還。「（1回目の上陸時に）黄金があったというのは真っ赤なウソ」という証言をするための偽者の証人まで仕立て上げて、ノーランドを死刑にした。
空へ飛ばされた島の原住民達は、空に元々住んでいた者たちによって島を追われ、以後400年に渡って島を取り戻すべく戦い続けることになる。
この間、“北の海”からの船乗りが空を訪れたため、原住民達にノーランドの最期は伝えられた。しかし現在に至るまで地上の人々に黄金の遺跡の実在や、それが空にあることは知られていない。というか、空島の存在自体が都市伝説レベルである。
モンブラン・ノーランド
1度目に黄金の遺跡を訪れたときには「提督」の地位にあり、それ以前に2度も“偉大なる航路（グランドライン）”を航海し、生還している実績の持ち主。
海中で海王類を仕留めたり、自分の何倍も大きい蛇を一太刀で仕留めたりと、戦闘能力も相当なものである。その戦闘能力を民間人などに無闇に奮わず、小人や知り合った病人のために使うなど、思慮もある。
精神面も強いうえに、相手の身心や思想の違いを組み入れつつ接する気遣いや、時には友人や相手に怒鳴られるのを覚悟の上で厳しい発言をするなど、自分にも他人にも厳しく、そして優しい性格をしている。
その精神性と残した功績は上記の悲劇などによって、一部の海域で歪曲されてしまったものの、全くの無駄ではなく、黄金に纏わる話とは別件とはいえ彼に感謝し、後生までその功績を伝える一族や、植物に関する知識を悪政に苦しむ人などのために活かす者の出現などによって、ささやかながら報われつつある。
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関連項目
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