わし座単語

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わし座 Aquila
略符	Aql
象徴	the Eagle
起源	古代　プトレマイオス
概略位置	赤経：20 赤緯：+5
正中日時	8月26日21時
広さ	652平方度(22位)
3.0等以上の恒星数	3
最輝星	アルタイル(0.77等)
メシエ天体数	0
隣接する星座	や座 ヘルクレス座 へびつかい座 へび座(尾部) たて座 いて座 やぎ座 みずがめ座 いるか座

わし座とは、トレミーの48星座の一つ。

天の川を横切る大きな鷲の姿を表している。

概要

α星は1等星のアルタイル。七夕の彦星としてよく知られている。
アルタイルとはくちょう座のデネブ、こと座のベガの3つの1等星は夏の大三角形を形成している。

β、α、γの3つの星は、オリオン座にある3つ星を彷彿とさせる。しかし、わし座の3つ星は4等、1等、3等と明るさはバラバラである。

また、わし座は天の川に位置するため、星団や星雲がいくつか存在する。但し、メシエ天体の制定はない。

主な天体

恒星

• α：アルタイル(Altair)
  • わし座の1等星で4重連星。アラビア語で「飛ぶ鷲」を意味する。
    3つ星の中心で、星座絵では翼になったり心臓になったりと様々。
• β：アルシャイン(Alshain)
  • 3つ星の左にある4等星。3重連星でもある。
• γ：タラゼド(Tarazed)
  • 3つ星の右にある。アルシャインに対してこちらは3等星。

データ

名称		視等級	絶対等級	距離(光年)	スペクトル型	変光星型	変光幅	備考
α	アルタイル	0.77	2.220	16.72	A7V	脈動変光星 たて座δ型	ごく僅か	4重連星 高速自転
γ	タラゼド	2.72	-3.03	460	K3II	変光星?		2重星
ζ	デネブ	2.99	0.96	83	A0Vn			3重星
θ	わし座θ星	3.24	-1.48	287	B9.5III	変光星?		分光連星
δ	デネブ・オカブ	3.36	2.43	50	F0IV	変光星?		連星
λ	アル・タリメイン	3.43	0.51	125	B9Vn
β	アルシャイン	3.71	3.03	45	G8IVvar	変光星?		3重連星
η	ベゼク	3.87	-3.91	1173	F6Ib-G4Ib	脈動変光星 ケフェウス座δ型	3.5～4.4	黄色巨星

星団・星雲・銀河

天の川にある星座なので、多くの星団と星雲が存在する。

• NGC 6709、NGC 6755 散開星団
• NGC 6760 球状星団
• NGC 6803 惑星状星雲
  • 小さくて明るいリング状のガスが見られる。
• NGC 6781 惑星状星雲
  • おおぐま座のM97(ふくろう星雲)に似たガスが観測できる。

その他

• SS 433
  
  • 食連星かつX線連星で、主星はブラックホールまたは中性子星。地球からの距離は約1万8千光年。
    銀河系内にあり、クエーサーよりも質量の小さい「マイクロクエーサー」として初めて発見された。

神話

トロイアの王子ガニュメーデース(みずがめ座)があまりに美少年だったため、ゼウスは神の宴の給仕にしようとさらっていった。その時にゼウスが化けた鷲の姿がわし座となった。
別の説では、ガニュメーデースを鷲の姿にしたとも、鷲を遣いに出して連れてこさせたともいわれる。

また別の説では、プロメーテウスの肝臓を喰らう鷲であるともいう。

関連静画

関連商品

関連コミュニティ

関連項目

• 星座の一覧
• はくちょう座
• こと座
  • 七夕　織姫
• ベガルタ仙台
  • 名前は「ベガ」+「アルタイル」から。