アーサー王宮廷のヤンキー(アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキーとも、原題:A Connecticut Yankee in King Arthur's Court)とは、アメリカ合衆国の小説家マーク・トウェインが1889年に発表したトリップ・内政チートもののなろう小説小説である。
あらすじ
イギリスの古城を見学していた「私」はアーサー王の時代を懐かしむ妙な男、ハンク・モーガンに出会う。
その夜、宿の「私」の部屋に訪れてきたモーガンは、バールで殴られてアーサー王やマーリンのいる中世イングランドにタイムスリップした後、アーサー王の側近として自身の持つ現代知識を生かして石鹸や煙草作り、ついには学校や新聞や電話網まで整備し、さらには当時のイングランドに民主主義国家を成立させようとしたという体験談の手記を「私」に手渡すのであった。
概要
という、「小説家になろう」などの現代日本の小説投稿サイトに山のようにある「異世界もの」小説のテンプレのような要素がある作品である。
上記の点以外でも、王様に現代の価値観論理でお説教をする、主人公の邪魔をするのが宗教勢力などの「異世界もの」によくあるテンプレ要素が満載である。
が、そこはアメリカを代表する文豪であるマーク・トウェイン、小説家になろうの小説が長期連載でエタったりする一方でこちらはちゃんと小説らしいオチを付けている。
また本作はH・G・ウェルズの小説『タイム・マシン』(1895年)以前に時間旅行と歴史改変を扱った作品だが、「タイムトラベルで歴史を変えられない」というタイムトラベルもののお約束展開が既にあるのは興味深い。
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