コスモスクエア駅とは、大阪府大阪市住之江区にある大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の駅である。
概要
コスモスクエア | ||||
Cosmosquare | ||||
おおさかこう Osakako |
コスモスクエア | ||||
Cosmosquare | ||||
トレードセンター前 Trade Center-mae |
大阪メトロ中央線と南港ポートタウン線(ニュートラム)それぞれの始発駅である。開業は両線とも1997年12月18日。
元々中央線の始発駅は大阪港駅、南港ポートタウン線の始発駅は中ふ頭駅であり、コスモスクエア駅~大阪港駅間の路線、コスモスクエア駅~中ふ頭駅間の路線はそれぞれ大阪港トランスポートシステム(OTS)が運営するテクノポート線、ニュートラムテクノポート線であった。テクノポート線には中央線が、ニュートラムテクノポート線には南港ポートタウン線が乗り入れを行っていた。運賃が区別できるように当駅には乗り換え用の中間改札が設置されていた他、地下鉄とニュートラムで出入場の改札が分かれていた。
しかし、大阪市交通局(当時)の路線とOTSの路線での高い乗り継ぎ料金がネックとなり利用者数が低迷(並行して走る市バスに客が流れる状況であった)。そこで、2005年OTSは大阪市交通局に両線の運営および一部路線を譲渡、現在はこのコスモスクエア駅を境にテクノポート線を中央線に、ニュートラムテクノポート線を南港ポートタウン線にそれぞれ編入させている。
ローマ字で「Cosmosquare」であり、2017年7月22日、東武鬼怒川線に東武ワールドスクウェア駅が開業するまでは日本で唯一「q」が入る駅名であった。また中国語簡体字・繁体字ではそれぞれ「宇宙广场」「宇宙廣場」と表され、各種LCD・LED発車標では「宇宙广场」と表示される。これは「宇宙広場」の意味であり、要するに意訳である。
この「コスモスクエア」と言う名前は公募により採用された南港北地区の地域名である。計画段階での仮称はトレードセンター前駅が「コスモスクエア」とされており、当駅は「海浜緑地」であった。
駅周辺には、シーサイドコスモや大阪港国際フェリーターミナルなどがある。かつてはなにわの海の時空館があったが、お金をかけて作った割に入場者数が少なく2013年に閉館。未だに跡地利用が決まらず廃墟と化している。
大阪南港の大きな商業施設のATCや展示場であるインテックス大阪の最寄り駅はそれぞれトレードセンター前駅、中ふ頭駅であるが、ここから歩いてもそう時間がかからないため、それを知る利用者はここで下車し徒歩を選択することもある。特に中ふ頭駅は車両基地がある影響でここが終点となってしまうことも多く、利便性の面でコスモスクエアに劣っている。
インテックス大阪については同人誌即売会のコミックシティや東方紅楼夢など多くの人出が予想されるイベントでは、プラットホームの狭い中ふ頭駅ではなく、コスモスクエア駅を使うことが強く推奨されている。
開業当初は中央線ホームの外側に水槽を設け、小さな水族館になっていた(生き物の世話は海遊館の職員が出張していた)。しかし維持費の問題と、水槽を見る利用者がほとんどいなかったため、開業時に少し話題になった程度ですぐに廃止となった。
中央線は当駅から夢洲・舞洲を経由して新桜島駅(仮称)まで延伸する北港テクノポート線計画があるため延伸可能な構造となっており、夢洲・新桜島方面に向かう線路は暫定的に引き上げ線として使われている(本来の引き上げ線も使われており、2編成が留置可能になっている)。もともと2008年大阪オリンピック構想のアクセス路線として計画されていたが、誘致失敗により宙に浮いた計画となっていた。
後に夢洲に万博ならびにIR誘致を目指すことになり、万博については2025年に開催することが決まったため、夢洲駅(仮称)までは2024年度に開業する予定である。コスモスクエア駅から夢洲方面を見ると壁があるが、道路トンネルとして開通している夢咲トンネルには鉄道部分も出来上がっており、壁を取り壊せば夢洲駅の手前までは線路などの設備を設置するだけである。
ホーム
大阪市高速電気軌道では、番線は各路線ごとに1から振るのが通例であるが、当駅はかつて別会社(OTS)所有であった名残か、2線で通し番号が振られている。なお、大阪市高速電気軌道の駅で2線で通し番号が振られているのは、当駅以外では大国町駅のみである(こちらは御堂筋線と四つ橋線が同一ホームに配置されているため)。
1 | 中央線 | 本町・森ノ宮・長田・生駒・学研奈良登美ヶ丘方面 |
---|---|---|
2 | (降車専用) | |
3 | 南港ポートタウン線 | 中ふ頭・住之江公園方面 |
4 |
隣接駅
路線名 | 隣の駅 | 当駅 | 隣の駅 |
---|---|---|---|
■中央線 | 夢洲駅 (※2024年度開業予定) |
コスモスクエア駅 (C10/P09) |
大阪港駅 (C11) |
■南港ポートタウン線 | - | トレードセンター前駅 (P10) |
※夢洲駅はOTS北港テクノポート線の駅であるが、便宜上中央線の駅として記載。
関連動画
関連項目
- 4
- 0pt