ゼファーガンダムとは、『アウターガンダム』に登場するモビルスーツである。
概要
ワルハマー・T・カインズ博士の研究チームが開発した「ファントムシステム」搭載型の無人TMM。TMMとは「タクティカル・モビル・マニピュレーター」の略でアウターガンダム世界の連邦における人型兵器(MS)の別称。
RX-78を開発ベースにした機体の一つで両肩部に接続されたシールドが外観上の特徴。無人兵器としての完全自律性を備え、カインズ博士の意向により人間に近い自我形成を施された。つまり高性能なAIを搭載している。
これによって自己の判断で行動を取り、あらゆる非常事態にもAIの“学習”から柔軟な対応を行える。
ロボットのテーマの一つとして槍玉に挙げられる「無人機」の存在はガンダムではDIアダガや80搭載機、ビットMSやモビルドールなどが該当する。また、この頃のシリーズでは、センチネルの「ALICEシステム」の影響なのか無人機の研究が行われていた。その代表作とも言えるのがアウターガンダムである。
ゼファーガンダムに搭載されたファントムシステムは、時折プロミラミングに許される域を越えた動きを見せる。その一つが生みの親であるカインズ博士の死後に唸りをあげたシーンだ。
それが怒りから来る動作なのか、哀しみ故の慟哭かは謎に包まれている。だが少なくともジオンのMS「カタール」との戦闘において搭乗者のエファ=ガラドリアルを救った本機には人間に近い「感情」が芽生えていたのかもしれない。
カタールからエファを救ったものの機体は大破。残ったパーツは連邦軍基地内にて厳重に保管されている。
ゼファーファントム自体はこれ以降も開発が進められたらしく、後に完璧なファントムシステムMk-Ⅱ「Reon」で一応の完成をみた。レオンは受け応えなどもしっかりして普通に人間と同等の会話もできるようだ(少なくとも機動戦士ガンダムSEED ASTRAYの[8]と同じくらいには)。
ゼファーガンダムフォームⅢ
ゼファーガンダムに用意された突撃艇兼防御アーマーユニット。
ゼファーガンダム(フォームⅡ)
機体を余すことなく覆う増加装甲式アーマーを装着した形態。
突撃艇用のフォームⅢから変形ではなく形態移行する。名称は不明だがフォームⅡとでも言うべきか。フルアーマーガンダム等のFSWS計画機と同じならば火力・防御性能を向上させるためのものと思われる。
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関連項目
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