タイツP
タイツを身にまとった踊ってみた系動画で衝撃的な大ブレイクを果たした後もその人気は天井を知ることがない。
P達にも大人気でタイツPが上げたBB素材動画を使用した動画も多数存在する。
青画用紙を何枚もつなげてブルーバックを作り、固定カメラで撮影。
最近タイツのお尻の部分が破けそうなことが悩みとのこと。
マイリスト
代表作
タイツPの起源
本稿では何故ニコマスにタイツPという稀有な人物が存在しえたのか、その起源について言及する。
東洋では、かねてよりタイツPに関して歌われるものは多かった。
タイツP 植えて立ち去る 踊りかな
(松尾芭蕉)
太乙近天都 太乙 天都に近く タイツP ランキングに近く
腹痛到海隅 腹痛 海隅に到る 腹筋は海の彼方に到るほど痛む
白肌廻望合 白肌 望を廻らせば合す 白い姿をよくよく見るとマッチしており
偶像入看無 偶像 観に入ること無し アイドルを見る間も無いほど釘付けにされる
舞踊中庸変 舞踊 中庸変じ ダンスのほうそくがみだれる!し
混沌衆笑殊 陰晴 衆笑殊なる カオスさでニコ厨は笑うしかない
欲投才逸宿 才逸に投じて宿せんと欲し ニコニコで才能の不法投棄をしようとし
隔板問紳士 板を隔てて紳士に問う モニタを隔てて紳士に問う
(王維『終人生』)
このように遅くとも唐の時代にはタイツPの素晴らしさは理解されていたといえる。
そもそもタイツの柔軟な伸縮性は紳士が持つ夢の広がりの果てしなさを意味するのであり、またその通気性は紳士が持つ道徳性の天網恢々疎にして洩らさぬ様を意味し、その生地の暖かみは紳士の心を、そして触れ心地の良さは紳士の礼儀を自然と現しているという。
まさに紳士スタイルの傑作がタイツであると言えよう。
20世紀に入って以来、紳士の服装は全裸にネクタイを付ける事が正装とみなされて来た。これは紳士の心に二物のないこと、「隠し立ての無さ」を体現する為である。
しかし日本の明治時代に中村正直に訳された英国の道徳論である「西洋品行論(原題"Character"、つまりわた春香さんのように、個性、キャラクターとは、ただの見た目ではなく、内面から滲み出るオーラによるのだという主張が為されている)」によれば、古来の紳士は、その素肌にタイツを被る事を以って正装としていた。
キャラクター――自身の公共の場での個性を表す為の正装であるのに、なぜタイツを被るのか。
その理由は、完全な平等性の実現である。
タイツをかぶった姿の前には、全ての紳士は顔も見えず、ビッグさも見えず、平等の存在となる。
顔すら見えねばこそ、どこの誰かも分からぬその人物に相対した時、その交わす言葉に純粋の価値が産まれ、その為される行いに崇高さが備わる。
過去の紳士は、そう考えていた――しかし俗物的かつ打算的な「個性」を持て囃す個人主義の蔓延した現代、タイツの持つ人類平等の理想主義は過去のものとなってしまった。
紳士諸兄がその正装を為す時、その心はその体に相応しいものを持っているだろうか。
人類愛を、卑近な近隣愛、はなはだしくは打算的な人間関係に貶めていないだろうか。
再び蘇ったタイツという存在は、現代社会に避けられない問いを投げかけているのである。
さて、現代紳士の流行に必須の様相を呈するタイツであるが、その由来は驚くほど知られていない。
中国の周の時代において、火浣布と名づけられた布が発見された。(現代の石綿であるとされる)
この布は多量に取ることは出来ないが、火にくべても燃えず、汚れのみが取れるとして珍重され、貴族の衣服に相応しい織物とするべく様々な研究がなされた。
これが現代のタイツの原型である。
マルコ・ポーロの時代、中国商人とヨーロッパの商人の交易によって西欧に持ち込まれた火浣布は、科学的研究の下に、ほぼ現代のタイツの原型となる形に作り上げられた。
「タイツ」という語彙が中国語の「太乙」(無限の夢のひろがりんぐを意味する)を元にしているのは言うまでもない。
タイツPはこのように、古今東西の調和の精神を、その姿を以って表現しているのであり、
それがニコマス紳士諸兄が彼に心打たれる理由なのである。
参考文献:マー明書房刊「月刊AneC@n 8月号」
『ゆるカワ愛され系タイーツでいつもと違うあたしをアピール!彼をトリコにしちゃおう☆』より
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