トミーとは、漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』の登場人物である。
概要
ニュージーランドの雑誌記者の男性。ガタイの良い肉体と温厚そうな容姿を持つ。ボディラインの見えるタイトなシャツとズボンを着て野球帽を被りアンダーリムの眼鏡を掛け、仕事中は一眼レフカメラを構えている。
オセアニア最強のウマ娘と呼ばれるエラズリープライドやその妹分であるフォークインの担当記者をしている。
作中の活躍
第125R『私は誰…?』中の回想シーンにて初登場する。
姉妹水入らず中のエラズリーとフォークインの元に約束の取材時間より1時間早く登場し、マオリ語で勢いよく挨拶。エラズリーに咎められると記事冒頭の迷言を吐き、そのまま取材を始めようとする。
エラズリーが日本で行われるG1レース「ジャパンカップ」に招待された際には「JCでの勝利はオセアニアの悲願」「エラズリープライドが出走する今回は叶うかもしれない」と大きな期待を口にし、ニュージーランドのレース関係者達と共に母国でテレビ観戦した。しかしそのレースでエラズリーは世界の強豪を前に8着に敗れる。
悲嘆に暮れる彼の眼は隣に座るウマ娘のフォークインを捉える。以前より「第二のエラズリー」と呼び一定の評価をしていた彼女の両肩を強く掴み、衆人環視の中血走った目で叫んだ。
君だ…
フォ…フォークイン!
翌年のジャパンカップを前にフォークインが正式にニュージーランド代表に選ばれると、その記者会見で「第二のエラズリーと称されているそうですが 彼女を越えることはできそうでしょうか!?」とあくまで無関係の第三者かのように質問。フォークインのトレーナーから「彼女でダメなら二度とJCには出場しない」という発言を引き出し、フォークインを二重三重に追い詰める結果をもたらした。
人物・評価
レースを心から愛し、それ故に一人の少女が背負うには重すぎる期待と役割を背負わせてしまった人物。とはいえ、これは競争ウマ娘達の光と影を描く本作において殆どの登場人物に多かれ少なかれ共通する人物性ではある。それでもその中で彼が注目されたのはその特筆すべき強引さと独善性と後述する既視感によるものだろう。
元々主な取材対象であったエラズリーからはその強引さから煙たがられていたが、フォークインは親しみを込めて「トミーおじさん」と呼んでいた。しかし彼女を「第二のエラズリー」と呼んでいることについては彼女自身の自我を暗に軽んじられていると感じており、その上で唐突に「ニュージーランド最後の希望」という過大な役割を押し付けてきたことで、彼女の中で「都合よく夢や希望を背負わせてくる大衆」の象徴となってしまった模様である。
フォークイン自身はジャパンカップで共に出走した当時日本最強と呼ばれたウマ娘である本作の主人公オグリキャップとの対決を経てトラウマを克服したが、後日オグリとの別れ際に
…きっとこれからも貴方は 色々なものを背負わされ続けるだろうけど
せいぜい頑張んなさい アタシのようには…ならないでね
と『シンデレラグレイ』終盤の物語の行方を暗示するかのような発言をしており、フォークインに「色々なものを背負わせた」代表であるトミーは結果として本作のテーマを象徴する存在となったと言えなくもないかもしれない。
余談
トミーの登場後、彼の外見と性格がゲーム『ひぐらしのなく頃に』に登場する、同じ愛称を持つ人物である富竹ジロウに酷似していると一部読者の間で話題となった。また、『シンデレラグレイ』の作画と本作オリジナルキャラクターのデザインを担当している久住太陽氏のTwitterアカウントで当時行われた投稿から「意図的な表現ではないか」という強い疑念が持たれている。
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https://twitter.com/KUZUMI777/status/1676609536902279171
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