ドミノとは、独自の牌を並べて遊ぶゲーム、またはその牌のことを指す。
※MIDI編集ソフトについては「Domino」の記事を参照。
概要
サイコロの1面のような点が打たれた正方形を、2つ繋げた形の牌を使ったゲーム。
(テトリスで使う4つの正方形がくっついたブロックのことを「テトロミノ」というが、これは元を辿ればドミノが由来である)
各牌には点で表された数字(0を含む)が2つ並んでいることになるが、同じ数字が隣り合うように繋げるのが基本ルール。
[2-5][5-9][9-3]のように牌が並んでいれば、2を持つ牌を左に繋げるか、3を持つ牌を右に繋げることができる。
[6-6]のような同じ数字がダブった牌は、他の牌とは違い直角方向に置いて十字交差を作ることができる。
以上のようなルールで手札を使い切ったら勝ちになるのが基本で、様々な発展ルールも存在する。
トランプで言えば、手札の捨て方は「アメリカンページワン」(ドボン)に、捨てた手札を並べるところは「七並べ」や「スピード」に近い。
……というのが「ドミノ」のルールである、が。
- 多くの牌(最大9のセットなら55枚、最大12のセットなら91枚)をわらわらと並べるため、広い場所をとらないと遊べない。
- わざわざ、ドミノにしか使えない専用の牌が必要となる。牌が多く厚みもあるのでしまう際にもそこそこかさばるし、なくさないようにも気を遣う。
- トランプ(入手が容易で遊び方のバリエーションが広く、持ち運びもしやすい)で似たようなゲームがある。
- その割にルールが少々地味。
といった理由が色々と重なってか、ドミノのプレイ人口は(少なくとも現在の日本では)少ない。
そのため、実際は「ドミノ倒しに使う道具」として扱われることが多く、ゲームとしてのドミノのルールは知らない人が大半である。
というか、そもそもドミノに倒す以外の使い方があることを知らない人もいる
軽い上に形状が適度に縦長で「立てやすい」「倒れやすい」を両立できる上に、ゲームの性質上大量に用意できるので、このような使い方が生まれてしまうのも致し方ないところなのかもしれないが。
木製~金属製などのしっかりしたドミノ牌は結構おしゃれで恰好いいのだが、ドミノ倒しに使われるのは大抵中が空洞のプラスチック製ドミノ牌である。
近年は、何も彫られていないドミノサイズの木片が幼児用玩具として「ドミノ」の名で売られていたりする。もちろん、本来これはドミノではない。
ニコニコ動画でもドミノ本来の遊び方をしている動画は皆無に近く、大半は「ドミノ倒し」を指すタグとして使われている。
ドミノ牌を使わないドミノ倒し動画のタグに付けられている例も多い。
だいたい、このニコニコ大百科でも「ドミノ倒し」の記事のほうが2年近く先に製作された時点でお察しください。
ちなみに「ドミノ」と言う名称は、ヴェネツィアのお祭りで使う仮面「ドミノマスク」に似ていることから来ている。さらにその起源をさかのぼるとラテン語で「神」や「主」を現す「dominus(ドミヌス)」に行き当たる。
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関連項目
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