占い(うらない)とは、常人には不可知な様々なことを見抜いたり、予言したりするとされる手法・技術である。
多くの場合は、所定の術や道具を用いる。
概要
占いを専門的に行う人を、占い師(うらないし)などと呼ぶ。ただし花びらをちぎって行う「花占い」などのように子供でも気軽に行えるような占い方法もあるため、「占い師でなければ占いができない」というわけではない。
一般に、占いでよく取り扱われる内容は、人の心・性格・運命・相性・物事の成り行きや良し悪し・物事を行うのに適した時期・悩みや問題の解決方法などである。
これらは「情報を集めてそれを分析する」といった科学的な方法(と言えば大げさだが、要するに超自然的な方法ではない常識的で地道な手法)でも推定・予測することは可能である。だが、そういった科学的な方法をとることが困難な場合や、科学的な方法を尽くしたうえでさらに安心感や判断材料が欲しいときなどに占いが頼られる。
つまり占いは一般的に、科学的ではないもの・神秘的なもの・超自然的なもの・オカルト的なもの・宗教がかったものである。
科学的に説明がつく手法で推定や予測を行えば、それは占いではなくなってしまうと言ってもよい。たとえば、「あの形の雲を見るのじゃー。こういったときには近いうちに雨が降るのじゃあー」といった「占い」があったとする。その「占い」に対して「あの雲は低気圧の影響であり、湿った空気が流れ込んできているので……」という科学的な説明が付けられてしまうと、それは単なる天気予報の一種、「昔からの知恵袋」的なものでしかなくなる。
占いには様々なものがある。単純に「気軽に一喜一憂したい」「話の種が欲しい」といったライトなものも多い。先にあげた「花占い」のように子ども一人が気軽に行えるようなもの、あるいは雑誌やテレビの占いコーナーなどが代表的なものだろう。
だが、占い師と依頼人が一対一で顔を突き合わせて、占いたい内容を詳しく相談するような真剣でハードなものが存在していることもまた事実である。会社の経営者などがそういった占いや占い師に傾倒するケースもあるという。これは「責任重大な決断の材料を探したいがその材料が得られない」といった状況におかれることが多いためではないかともいわれる。また、深く悩む人も占いに強く依存しやすいという。これらは全て「溺れる者は藁をもつかむ」という心理と言い換えてもよい。
のめりこむあまり明らかに不合理な選択を行ったり、悪質な占い師の言われるがままに人生の舵を切って生活の破綻にまで追い込まれる人も居るという。このあたりは一部の新興宗教の場合に似ているかもしれない。
ホット・リーディングやコールド・リーディングという手法を用いれば、「本来知りえないような知識を言い当てる」ことは何ら超常的な能力や技能を持たなくとも可能だとされている。バーナム効果と言って「よく考えると誰にでも当てはまることを言われたのに、ぴったり当てはまるかのように感じてしまう」という現象もある。占い師に入れ込む前に、これらのことをよく念頭に置いておきたい。
占いの分類
占いは大きく、命(めい)、卜(ぼく)、相(そう)と分類されることがある。
ただしこれはあくまで、数ある分類法の一つの例である。
命
「命」は、生年月日、出生地、出生時間などの個人情報をもとにして行われる手法である。
代表格は、四柱推命、星占い(西洋占星術)、「地獄に落ちるわよ」で有名な細木数子の六星占術、など。
卜
相
「相」は、姿や形を見て判断する手法である。
「名前は個人情報だから姓名判断は「命」じゃないの?」と思うじゃん?でも名前に使用されている字の形などから占うから「相」らしい。
関連項目
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