ハイボールとは、リキュール、スピリッツ類を炭酸水、トニックウォーターで割ったカクテルの名称である。
特に、日本ではウィスキーを炭酸水で割ったものを指すことが多い。
概要
ウィスキー・ソーダとも呼ばれるウィスキーのハイボールは、ウィスキー1に対して炭酸水を2~3入れて割ったものを指す。これにレモンなど柑橘類の果汁を加える事もある。
ウィスキーに関しては、コーラで割ったコーラ・ハイ(特にコークことコカ・コーラを用いたものはコーク・ハイという)、ジンジャエールで割ったジンジャー・ハイなども亜種として存在する。
また焼酎を同様に炭酸水で割り、果汁等で味をつけたものは、焼酎ハイボールという。これを略したのがチューハイの語源である(現在は焼酎以外にウォッカなどスピリッツ類が広くベースに用いられる)。
日本ではウィスキーの販売以来、飲み方の一つとして知られた存在ではあったが、2000年代後半にサントリーが販売が長く凋落していたウィスキーのテコ入れとして角瓶ハイボールの販促を行った結果、居酒屋等でビール類と並び取り扱われるケースが増加した。元々、親父層の飲み物という印象が強かったウィスキーであるが、ハイボールは現在では若者にも親しまれる酒類として定着しつつあるといえる。
語源
語源は諸説ある。
- アメリカの鉄道で進行を知らせる信号としてボールを高く掲げるハイボール信号が使われていた。
まだボールが下がっている間にバーボンを飲んでいた人が、ボールが上がって進行を意味するハイボールを見て、慌てて炭酸水で割って一気に飲んでいった。 - イギリスでゴルフをしているときにウイスキーを飲んでいたが、自分の番になったために慌てて炭酸水で割って飲んだところ、飛距離がとてつもなく伸びたことから。
- 2.の別解釈で、炭酸水で割って飲んでいるところに高く上がったボールが飛び込んできたことから。
ハイボール缶
最初に登場したのは、1961年に発売された「トリス・ウィスタン」である。当時はトリスをハイボールにした「トリハイ」が人気で、このウィスタンもある程度の売り上げを上げた。
しかし焼酎などが人気を得るようになると売り上げも落ちるようになる。
2000年代になると上述のサントリーの販促の影響でハイボールの需要が伸びたことにより、サントリー、ニッカウヰスキーともに角瓶、トリス、ブラックニッカなどのハイボール缶を発売するようになり、市場で一定の地位を占めるようになっている。
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