『バンノーなカズーイの大冒険』とは、レア社が開発したアクションゲーム『バンジョーとカズーイの大冒険』(NINTENDO64、任天堂)において、主人公のカズーイの性能が同じく主人公のバンジョーに比べて万能なことを揶揄して作られた言葉である。『カズーイの大冒険』とも呼ばれる。バンジョー涙目である。
概要
当作品はアクションゲームのため、当然冒険を進めていく上で様々なアクションを駆使していく事となる。しかし、「クマのバンジョーと、バンジョーのリュックに入ったトリのカズーイが一心同体となって行動する」というコンセプトにも関わらず、ほとんどのアクションがカズーイ依存なのである。具体的な例を以下に記す。
バンジョーの 技 | カズーイの上位互換技 | 備考 |
---|---|---|
ツメツメパンチ | キツツキアタック、くちばしアタック、くちばしバスター、タマゴミサイル、おケツタマゴ、くちばしミサイル、ワンダーウイング | 威力が低く、隙が多い。加えて停止・忍び足状態でしか使えないため、使い勝手が非常に悪い。次回作では廃止。雪玉をはちみつに変えられる。 |
ローリングアタック | 唯一の実用的な技だが、攻撃力はキツツキアタックに劣る。悲しいことにこれとツメツメパンチの2つしか攻撃技がない。 | |
木登り | 飛行 | 貴重なバンジョー依存アクション。使用箇所は意外と多い。 |
歩行 | カズーイダッシュ | カズーイダッシュはバンジョーの欠点(鈍足、坂に登れない、氷で滑る)を全て補う万能技。ただし細い通路はバンジョーの方が安全に進める。 |
ジャンプ | とんぼがえりジャンプ、はばたきジャンプ、ショックジャンプ | カズーイのほうがより高く遠くまで跳べるほか、はばたいて落下の衝撃を抑えることも可能。 |
マンボマジックで変身 | - | 変身時は常にバンジョーを操作。 |
- | ショックジャンプ、飛行 | バンジョーはジャンプ台が使えない。 |
タマゴミサイル、おケツタマゴ | バンジョーはタマゴが使えない。 | |
飛行、くちばしミサイル、ワンダーウイング | バンジョーはハネが使えない。 | |
あしながぐつ、ターボシューズ | バンジョーは靴が履けない。 |
改めて見るとやはり、バンジョーはいらない子ほとんど何もしていないのではないか?という疑問が生まれてくる。
特に序盤で習う『カズーイダッシュ』があまりにも万能なため、プレイヤーはまずバンジョーで歩行しなくなる。これ以降の彼はジグソーピースを手に入れる度にダンスを踊るだけの存在といっても過言ではない。もはやカズーイの背中にくっついたクマのぬいぐるみである。
ただでさえアクションが少ないのに消費アイテムを一切使うことが出来ないという待遇にはレア社の悪意すら感じる。
しかし彼もしたたかなようで、ショックジャンプを習う際、何を思ったのか「カズーイがやってくれるとたすかるんだけどなぁ。ボクは、もうクタクタなんだ。」と発言した(もちろんショックジャンプはカズーイ依存技)。プレイヤーの誰もが色々とツッコミを入れたくなったに違いないセリフである。
次回作でのバンジョーの扱い
『バンジョーとカズーイの大冒険2』では、2人(2匹?)が別々に行動する『セパレート』というアクションによって固有技が格段に増えた。ただしカズーイの固有技も増えているほか、相変わらずバンジョーはジャンプ台や靴、消費アイテムを使えないため、状況はほとんど変わっていない。
それどころかジグソーピースを手に入れる際のエフェクトが変更されたため、ダンスを踊ることすらできなくなった。
特筆すべきはバンジョー単独での固有技『ぐるりんリュック』をはじめとしたリュックを使用したアクションだが、これはむしろ『リュックとカズーイの大冒険』でいいのではないかと思わせてしまうから不思議である。
しかしそれでも頑張るバンジョーの存在感はプレイヤーの心に強く残ったことだろう。
一応グリップグラブと潜水というカズーイでもリュックでもなく、バンジョー本体あってこそのアクションもある。
ナハ!
関連動画
関連項目
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