概要
乗用車・自転車などの車輌のタイヤと、関連部品を販売する。
業界最大のシェアを誇り、2005年に、それまで世界最大であったフランス・ミシュランを抜いている。
スポーツタイヤ「ポテンザ」、スタッドレスタイヤ「ブリザック」などの商品で知られる。
特にブリザックは、東北・北海道で10年以上にわたってトップシェアを保っており、皇室の御料車にも使用されているなど、高い信頼性で知られる。ちなみに国産初の御料車の生産を掲げたのもブリヂストン(正確にはかかわりの深かったプリンス自動車)であった。
創業者は石橋正二郎。鳩山由紀夫・邦夫の外祖父に当たる。
社名の由来はその名にちなんで、「ブリッジ」(橋)と「ストーン」(石)を合成したもの。
ストーンブリッジでは語呂が悪いので逆さまにした。
当時一流のタイヤ・ゴムメーカーであったアメリカ・ファイアストンのようになりたいという願いもこめられていた(同社は後に、ブリヂストンに買収されている)。
ブリヂストンを略して「BS」と称される事が多い(1967年~1984年までBSマークがロゴだった)。
タイヤの中に狂気じみた笑顔を湛えた顔が詰まっている、という、見た者にトラウマを負わせかねないロゴもあったが、ブリヂストン的にはなかったことになっている。
1984年からは、Bをかたどったマークが使われている。 このロゴは一般のタイヤや、モータースポーツでも使用されている(2011年には丸みを帯びたものに変更している)。
現在でこそ世界的タイヤメーカーに君臨するブリヂストンだが、そのルーツは福岡県久留米市にあった仕立物屋「志まや」に始まる。
その仕立物屋が足袋を主力商品として売り出し、農家や大工向けに足袋の底にゴム生地を張り合わせた「地下足袋」を開発したところ大ヒット。ここからゴム製品製造のノウハウを活かしてタイヤ製造にも乗り出し、これが独立したのが現在のブリジストンである。
そのため、 「志まや」を原点とする靴メーカーのアサヒコーポレーションとブリジストンは兄弟会社にあたる。
世界展開
世界展開の勢いは凄まじく、世界タイヤ売上ではミシュランとグッドイヤーを抜き世界第1位である。
販売数の7割近くが米欧州で、日本がシェア全体に占める割合は3割程度。
その日本国内では5割のシェアを誇る。
インドや東欧にも力を入れて、2012年の連結売上高は4兆円の大台に達する見込みとなった。
モータースポーツ
国内トップフォーミュラや、全日本プロトタイプカー選手権などにタイヤ供給している。
SUPER GTには発足当初から供給している (ほぼGT500クラス)。
海外ではヨーロッパF2選手権、ドイツツーリングカー選手権(1期)にも供給していた。
F1での活躍
BS初優勝は、98年のオーストラリアGPのマクラーレンのミカ・ハッキネンによる。
同年、ハッキネンが個人とチームの両タイトルを獲得、ブリヂストンは参加2年でWタイトルを獲得している。
以降、ミシュランと共にタイヤを供給し、同社が撤退した2006年以降は、独占的にタイヤを供給してきた。
しかし、契約満了に伴い、2011年限りでブリヂストンも供給停止を決定した。
関連動画
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関連項目
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