ヨイトマケの唄とは、1965(昭和40)年にキングレコードから発売された、丸山明宏(現・美輪明宏)作詞・作曲のヒット曲。現在でも多くの歌手にカバーされる、不朽の名曲である。
概要
幼い時に一緒に育った、母を亡くした友を偲び作詞・作曲したといわれる。
詞の中にはその友が幼少期に受けたいじめや成長の上での様々な葛藤、母親への想いを織り込んでいる。
タイトルの「ヨイトマケ」の意味は、かつて建設に行われる地ならしにおいて、滑車で重い槌(この場合取っ手がないハンマーのようなもの)を複数人でヒモを用い上げ下ろしする際「ヨイっと巻け!」という掛け声が由来とされる。
初めて人前に発表したのは1964(昭和39)年、自身のリサイタルにて歌唱。翌年1965(昭和40)年にNETテレビ(現在のテレビ朝日)『木島則夫モーニングショー』の「今週の歌」コーナーでも発表したところ、非常に大きな反響を呼び、放送局には10万通を超える投書があり、異例のアンコール放送となった。
しかし、歌詞にあった「土方」(どかた)が差別的な表現として放送禁止用語としてテレビ局などが自粛したことで、ヨイトマケの唄自体が放送されず、黒歴史になりかかっていた。
しかし1990年代から、桑田佳祐をはじめとするミュージシャンがカバーをすることで、再び脚光を浴びて、必死に力仕事にいそしむ母の姿に、自分のいじめなど大したこともないと自覚した子が力強く成長するさまを歌ったこの曲が再評価されることとなった。
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