ルサンチマンとは、
- 哲学用語:【(仏) ressentiment】
哲学上の概念。 弱者がもつ、強者に対する嫉妬・羨望による憤り、恨み、憎悪、非難の感情。
→キェルケゴール、ニーチェ、マックス・シェーラー
これが強くなりすぎると表面化し、力場が形成されるらしい。
→ルサンチマンオーラ - 花沢健吾による漫画。
- 京都大学のアニメ同好会が制作したアマチュア特撮作品。
→怨念戦隊ルサンチマン - アイドルマスターの祭り関係の動画につけられるタグの一つ。
本稿で記述する。 - P4Uにおける花村陽介の紹介文「キャプテン・ルサンチマン」
→花村陽介
哲学におけるルサンチマン
哲学で「ルサンチマン」というと、ニーチェの概念を指すことが多い。本稿でもそれについて述べる。
前述の通り、ルサンチマンとは弱者が強者に対して抱くネガティブな感情である。だが、ニーチェによれば、これは単なるネガティブな感情ではなく、そこに「価値の転換」が含まれているのだという。
例えば、ニーチェはローマ帝国支配下のキリスト教徒を例に挙げ、彼らがルサンチマンを形成した過程を次のように説明する。
このように、弱い立場にある者が、強い者を「悪」であるとみなし、その対立項である自分たち弱者を「善」とみなすという転倒した価値判断がルサンチマンである。
ニコマスにおけるルサンチマンの歴史
ルサンチマンという語がニコマス界に広まったのはオーキドPをおいて嚆矢とする。
2008年8月某日、オーキドPがシネ☆MADの予告を見た際に、「心の奥底からあふれるルサンチマンを押さえ込むことができなくなった」ため*、同21日、動画「ネタ☆MAD開催告知【宣戦布告のお知らせ】」においてシネ☆MADに宣戦布告をし、ネタ☆MADの開催を宣言した。
この無謀な戦いに際して数多くの義勇兵が立ち上がり、ネタ☆MADの支援にまわった(→オーキドP包囲網)。シネ☆MADとネタ☆MADとの戦線は拡大し、支援も含めて300以上の動画、200人以上のPが参加するという大物量作戦が展開され、シネ☆MAD、野菜M@sterとあわせてニコマス最大級の祭りに発展した。
この一連のエピソードから、オーキドPが呼ばれていない祭りの告知動画には「ルサンチマン」タグがつけられたり、あるいはコメントに流れるようになった。単に祭りの告知動画にタグとしてつけられるだけでなく、ニコマス全体に広まった流行語の一つといえよう。
実際に、十一月から十二月において募集された「ニコマス流行語大賞2008」では、「仲間だもんげ!」に続いて堂々の第二位を獲得している。
なお、ネタ☆MAD後に定められた「オーキド一門のガイドライン」には、「呼ばれていない祭にはルサンチマンと最大限の支援をもって応える」との文言があるように、ルサンチマンはオーキド一門のお家芸であるらしい。
*というのはギミックで、実際はシネ☆MADの支援企画である。
関連動画
関連項目
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