「これが怪獣映画なら、俺たちきっとヤラレ役だぜ。『光の巨人』が出てくる前の噛ませ犬だ」
仰木(おおぎ)とは、小説及びアニメ作品『Fate/Zero』の登場人物である。航空自衛隊所属。F-15戦闘機のパイロットで、コードネームは「ディアボロⅠ」。階級は一等空尉。
CV:川村拓央(ドラマCD版) / 井上剛(テレビアニメ版)
概要
航空自衛隊所属のパイロット。
哨戒任務中に冬木市警察からの災害派遣要請で、部下の小林三等空尉と共に冬木市へと急行する。
二機が冬木市、未遠川上空へと到達した時、彼らは異常な光景を目の当たりにした。それは、川にそびえるようにいる巨大な海魔と空中に浮遊する未確認物体(ヴィマーナ)だった。
異常な光景を前に仰木は思考能力が落ち、状況報告を求める通信への返答に迷っていた。だが、部下の小林は状況を間近で確認しようと、仰木の制止を振り切って海魔に接近してしまった。
その瞬間、仰木の目に映ったのは海魔から伸ばされた無数の触手が、小林の操縦するF-15Jを捕まえ「食べる」光景だった。信じられない状況に仰木は「小林いいいいぃぃぃいい!!!!」と叫ぶが、既に小林は海魔の中へと消えてしまっていた。
「無数の目がこちらを見ている」「次は自分だ」と悟った仰木は、尋常ならざる恐怖を凶暴な怒りに転じさせた。通信による制止を無視し、全武装のセーフティーを解除し、小林の仇を討とうと海魔へと接近する。しかし、その瞬間、機体の背面に黒い甲冑を着た人影――バーサーカーが降り立った。その姿を目にした仰木は、かろうじて残っていた理性を今度こそ完全に失い、絶叫をあげた。
F-15Jは瞬く間にバーサーカーによって宝具化され、アーチャーのヴィマーナへと急加速していく中で、コクピットの仰木は急速なGによって内臓破裂を起こし死亡した。
(アニメでは、バーサーカーが画面に映って以降は仰木についての描写が無く、末路の部分は原作からの引用)
原作元のFate/Zeroでは海魔に食われた小林と違い、バーサーカーの手によって搭乗するF-15戦闘機を宝具化されるという、脇役ながらに強い印象を残している。
アニメ化で映像化されたことで仰木の台詞「小林いいいいぃぃぃいい!!!!」は小林と共に強く視聴者の胸に刻まれた。
余談だが、最初の登場シーンから一等空尉として見事な死亡フラグの台詞を立てている一級死亡フラグ建築士である。自らだけではなく小林の死亡フラグまで立てており、小林の死は仰木が関係していると言っても過言ではない。
バーサーカーの横槍がなければ海魔を倒した英雄と呼ばれ、英霊となっていたかもしれなかったが現実はやはり残酷である。
「小林いいいいぃぃぃいい!!!!」
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関連項目
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