公権力横領捜査官 中坊林太郎とは、原哲夫の描いた漫画である。
蒼天の拳のモデルとなった作品のひとつ。現在でも原哲夫作品の中でも名作として名高い。
BART3230の休刊によって打ち切られたため、ストーリーこそちゃんと完結しているものの、最終回がかなり強引な展開となった。
全19話。 単行本は全2巻。
概要
すべては先進国首脳会議から始まった。
その会議に出席していたアメリカ大統領の命令。
それは、国会で強制的に公権力横領罪法案を可決させることであった。
可決されたと同時に、公権力横領罪法を取り締まる組織として内閣官房組織内に生まれた公権力横領捜査官。
それは裏社会に不正に流れている不良債権を回収する仕事であった。
これはその中でも最強にして最悪の特別捜査官・中坊林太郎の物語である。
登場人物
主要人物
- 中坊 林太郎(なかぼう りんたろう)
- 主人公。公権力横領取締室特別捜査官。
態度や度胸がでかい男で、「親は関係ねぇだろ親は!!おー」が口癖。
普段は林 太郎(はやし たろう)と名乗り、大人しい性格のサラリーマンを装っている。
蒼天の拳の主人公・霞 拳志郎のモデルの一人。(残りはケンシロウと前田慶次) - 虹野 誠一(にじの せいいち)
- 中坊の最初の仲間で、東西銀行総務部二課。
歩く裏帳簿と呼ばれるほど記憶力が異常にいい男。 (本人曰く「一種の記憶障害」。)
木暮たちに追い詰められ、自殺を図るが中坊に保護され、それをきっかけに仲間になる。
仲間中、出番が最も多い。 - 業田 竜彦(ごうだ たつひこ)
- 二人目の仲間で、業田開発社長。
当初は中坊の敵だったが、中坊による逮捕、部下に刺殺されかけ、中坊の保護を経て森下の件をきっかけに仲間になる。
仲間になってからも末野松を殺そうとするなど危険な面が残っている。 - 木暮 泰造(こぐれ たいぞう)
- 三人目の仲間?で、東西銀行常務取締役。
虹野の上司。
当初は業田同様、敵だったが長谷川頭取によって、無理やり自身が頭取にされたのをきっかけに中坊と同行する。
虹野を自殺に追い込んだ人物であるため、虹野からは恨まれていたが、中坊と同行したのちに和解した。 - いかつい外見とは裏腹にミルクティを好み、そして子供好きという一面を持つ。
- 柳川 徹(やながわ とおる)
- 最後の仲間?で、かつて東西銀行前副頭取だった男。
現在は東西銀行の子会社である新東西ファイナンス社長で、のちに東西銀行頭取となる。
木暮の元上司。小暮が新人だった頃によく面倒を見ていたが、権力闘争に魅入られてしまった小暮に裏切られ閑職に追いやられていた。
木暮の東西銀行債権再生の願いを聞き入れ、後に中坊と同行する。 - 今藤 勇美(こんどう いさみ)
- 融資調査部課長。中坊曰く「バーコード頭」。ほぼ全話に登場。
色々酷い目に遭ってる。
恐らく、蒼天の拳の近藤政夫のモデル。 - 江戸川 仁(えどがわ じん)
- 中坊の上司。公権力横領取締室初代室長。
主な敵
- 松丸 稲次郎(まつまる いなじろう)
- 全ての黒幕。民事党元副総裁。業田の本当の父親。
- 末野松 政次郎(すえのまつ せいじろう)
- ラスボス。末野松不動産社長。
- 表面上は大河原や三島に敬語を使って媚を売っているが、内心では利用できる無能としか思っていない。
- 三島 哲也(みしま てつや)
- 東西銀行相談役。日銀から東西銀行に天下り、東西銀行を政治家の財布に腐らせた元凶。
頭取総会で中坊と柳川により相談役から解任させられた挙句、最期は仲間と思っていた松丸と末野松によって利用価値がなくなったことを告げられ、孤独になり公園で息を引き取る。 - 長谷川 隆(はせがわ たかし)
- 木暮が中坊側につくキッカケを作った人物。
東西銀行頭取。
当初は木暮とグルだった。
三島同様、頭取総会で中坊に追い詰められ、経歴に傷がつくが、退職金をもらえる(回収不可の不良債権という名の)。 - 森下 信吾(もりした しんご)
- 業田が中坊側につくキッカケを作った人物。
目の前にいる男が業田とも知らずうっかり業田に対する本音を言ったため、殺されかける。
その後、中坊によって無理矢理大河原の隠し予算を回収させられる。 - 大月 明(おおつき あきら)
- 中坊に最初にやられた人。
後に二度目の取り立てもされる。
中坊に二度も取り立てを食らい、二度も痛めつけられたある意味可哀想な人物。
尚、2度目の取り立ての際に中坊の正体に気付いた模様。
関連動画
※本人達が出てくる動画は現時点では存在しない
単行本記事
関連項目
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