基本ルール
カードを参加者に均等に配り、手持ちのカードを順番に出していき、手持ちカードが全てなくなったらあがりというゲーム。地域によって大貧民とも言われる。
ルールの地域差がとてつもなく大きいことで有名。以下の説明もあくまで一例にすぎない。
一般的なカードゲームと異なり、最も弱いのは3で最も強いのは2である(ジョーカーを使用する場合、最も強いのはジョーカー)。Kまで来たら次に強いのはAになり、その次に強いのが2になる。よって強さの順番は弱い順から3→4→5→6→7→8→9→10→J→Q→K→A→2→ジョーカーとなる。場に出ている数より低い数は出す事ができない。カードを出せない時はパスと言って、次の人に順番を回す事ができる(持っていたとしても、あえてパスを言って次の順番に持ち越してカードを出すという戦略もある)。パスした場合流れるまで自動パスかパス後回ってくればカードを出せる場合がある。
最初にカードを出す人は、特定の3を持っている人(例えばダイヤ)、ランダム(じゃんけん等)と特に決まっていないので、ゲームを始める前に決めておくのが望ましい。
全員がパスをし、カードを出した人に順番が戻ってきたらその人が親となり、場に出ていたカード全てが流され、また初めからカードを出す事ができる。この場合は好きなカードを出しても良い。
同じ数字のカードを2枚、3枚同時に出す事も出来、その場合は次の人も2枚、3枚同時に出さなければいけない。もちろん前の数字より大きなカードでなければいけない。相手が出せる確率が一気に下がってくるので、次のターンに親になれる確率が高い。また、ジョーカーを任意のカードの代わりとして使い、2枚、3枚同時出しをすることもできる(例えばAを2枚とジョーカーで、Aの3枚組として出せる)。
最も早くあがった人は大富豪になり、次から富豪、平民、貧民、大貧民とあがる順番によって階級が落ちていく。参加人数によって階級の種類が多くなる。
2回目以降のゲームでは開始時にカードの交換を行なう。大貧民は大富豪に強いカードを2枚渡し、大富豪は大貧民に最弱なカード(ルールによっては不要なカード)を2枚渡す。富豪と貧民間でも同様の交換を1枚だけ行なう。平民は通常カード交換を行わない。(行うルールもある)
ジョーカーも含めて交換するのが一般的だが、ジョーカーは交換カードに含まれない、ジョーカーが来たら返さなければならない(必然的に交換できるカードが減る)というルールもある。
二回戦からカードを出す順番も、特定のカードを持っている人から、じゃんけんの勝者、大貧民から時計回りなどルールによって様々なのでゲームを始める前に決めておくのが望ましい。
特殊ルール
ローカルルールとも言われ、地方によって採用するルールが全く違ってくる。その為、高校や大学で大富豪をやろうとするとローカルルールのあるなしで揉めるというのはよくあることだ。以下のルールの説明も地域によっては微妙に違っている可能性もある。(上に書いた基本ルールですら地方によっては異なる)
大富豪の有利さが軽減されるものが多い。
わりと採用されているもの
- 革命
- 同じ数字のカードを4枚同時に出したときに発動する。これが発動した瞬間、全てのカードの強さが逆になる。つまりカードの強さの順番が弱い順に2→A→K→Q→J→10→9→8→7→6→5→4→3→ジョーカーとなる。まさに下剋上。今まで強いカードを持っていてウハウハしていた人を絶望のどん底に突き落とすとんでもないルールである。ただしジョーカーのみはこのルールに適用されず、最強のカードとして扱える(まれに最弱と化す場合がある)。もちろん同じ数字が4枚揃っていないと発動しない為、滅多に起こる事はない。ジョーカーが混じってたり、シークエンスでも革命が出来るルール(階段革命)を採用する場合もある。
4枚出した直後から強さが変わるが、革命で強制的に場が流れる、次順から強さが変わるというルールもある。
ルールによっては、トリプルでも発動したり、5枚以上のシークエンスじゃないと発動しなかったり、
Q・K・Aのシークエンスで発動したり、ジョーカーx2で発動したりする。 - 革命返し
- 革命が起こっている状態でさらに革命をすると、カードの強さが通常に戻る。裏の裏は表というわけである。
- シークエンス(階段・連番)
- スートが同じ5・6・7のような連続する3枚以上のカード同時に出すことができるというルール。次の人は6・7・8のように前の連番より強い組み合わせで同じ枚数の連番を出さなければならない(8・9・10のように、前の連番の最大の数字より大きな数字で始まる同じ枚数の連番を出さなければいけないルールもある)。その時のスートは前の人と同じとする場合や後述の「しばり」に準拠する場合等がある。規定枚数以上の連番が出た場合には革命が適用されることもある。
- 都落ち
- 大富豪より先にあがった人が出た場合、今まで大富豪だった人は強制的に大貧民になるというルール。都落ちが決まった時点でその人はゲームに参 加する事が出来なくなる。まさに鬼畜!(最後までゲームをして、順位点は獲得できるルールもある)
- 反則負け(禁止あがり)
- 特定のカードを最後に出してあがった場合、反則負け(大貧民)になるというルール。主にその特定のカードはジョーカー、2である場合が多い。その他特殊な効果があるカード(8・Jなど)があれば追加される。革命時は2に変わって3で上がるとこのルールが適用されることも。
- しばり(ロックスート)
- 前の人が出したカードと同じスートのカードが場に出た場合、カードが流れるまでそのスートのカードしか場に出す事が出来ない。色のみでしばる場合もある(色シバ)。複数枚のカードが場に出ているときにも適用されるが、全て同じでないと「しばり」にならない(両シバ)、1枚だけでも同じならそのスートを「しばり」にする(片シバ)、ジョーカーもしばり対象になるなど、地域により違いが見られる。
- スペ3返し(ジョーカーキラー)
- スペードの3(以下スペ3)が単独で出されたジョーカーに勝てるというルール。このスペ3の上にカードを出すことはできないルールが多い。よって、誰かがジョーカーを出した後にスペ3を出すと自動的にその場は流れ、スペ3を出した人が次の親となる。スペ3ではなく3を3枚同時に出すというルールもある。
- 8切り・8切り返し(8流し・8切れ)
- 読みは「はちきり」、「やぎり」とも呼ばれる。
場に8が出たら、今までその場に出ていたカード全てを流し、8を出した人が親になるというルール。
まれにJ切りだったりする。
8を含むシークエンスでも8切りが成立する(しないルールもある)。
8が出た直後に8(4を2枚のルールもある)を出すことができるルールもあり、8切り返しと呼ばれる。
革命中は6切りになるルールもある。 - イレブンバック(ジャックリターン,ジェーバック)
- 「イレバ」「ジャックリ」と略されることもある。Jを出すとそこから一時的に革命状態になり、カードが流れるまで革命状態が続く。
8切り同様、連番でも有効か否か、複数枚出しでも適用か否かで分かれる。
このルールを適用するかどうかをJを出した人が決められることもある。
革命時はJの場合もあれば、7の場合もある。
通常時のイレバの場合6を出すと正常に戻るルールがある(6返し)
その他
- 永久革命
- 同じ数字のカード+ジョーカーの合計5枚以上で革命を起こすと、以後カードの強さは変わらなくなる。
- 数シバ(階段)
- 前の人が出したカードより1つ上のカードを出すと(5→6など)、場が流れるまで現在出てるカードの1つ上のカードしか出せなくなるルール。通常のスーツ縛りとあわせると非常に強力。激シバとも。
- 防衛
- 大富豪が1位で上がる度に、大貧民と交換するカードの枚数が増える。大富豪が代わった場合は2枚に戻る。
- 天変地異
- カードを配られた時点で、大貧民のカードが弱すぎるとき(J以上がない等決めておくこと)、大富豪とカードを全て入れ替える。他の人は通常どおりカード交換を行う。
- 大革命(下剋上)
- 大貧民が1位で上がった場合、その時点でゲームを終了し次のゲームは全ての位が逆転した状態で始める(大貧民←→大富豪、貧民←→富豪)。
- 大革命後も最後までゲームを続けて順位点を貰うことができるルールもある。(位は確定)
- 誰かが上がったときに場を流す
- 次の人は好きなカードを出せるってことです。
- 5飛び・Kスキップ(Kスキ)
- 読みは「ごっとび」「けースキ」。
場に5もしくはKが出されると、次の人は強制的にパスさせられる。
枚数ぶんの人数を飛ばせるとこもある。10や6だったりもする。 - 7渡し
- 場に7を出すときに、次の人に7と同じ枚数だけ任意のカードを渡すことができる。カードがなくなってしまう場合に反則負けになるかどうかは決めによる。10や4や5がこの効果を持ってるときもある。
- 10捨て
- 場に10を出すときに、10を出した枚数と同じ枚数だけ任意のカードを捨てることができる。8等を捨てても捨てたカードの効力は発揮しない。カードがなくなってしまう場合に反則負けになるかどうかは決めによる。7,6,Qにこの効果を持たせるところもある。
- 砂嵐(33返し)
- 3枚の3は、いかなる場合でも出すことができ、場を流せる。
- クーデター(救急車)
- 3枚の9で革命を起こすことができる。
救急車
上記の救急車とは別。9を2枚出すと、8切りと同じ効果を得られる。
- モノポリー
- 同一マークで最初の手札でAからKまでの13種全て揃った場合,強制的に大富豪になる。
- 一般的にジョーカーでの代用は不可。
- エンペラー
- 4種類のマークのカードを1枚ずつ使い、シークエンスを作って場に出すことができる。(例:ダイヤ4スペード5ハート6クラブ7)場が流れる、革命が起こるルールを採用する場合もある。縛りが採用されていて、次に出されたカードのマークの順番が同じであればしばりが適用される。
- 飛び連番
- シークエンスや縛りで、3→5→7のような1つ飛ばし、3→6→9のような2つ飛ばしが認められるルール。エンペラーとか4つ飛ばしで出すと相手が固まるかも。
- 下がり(逆縛り)
- マークが同じであれば、1つ小さい数字のカードを出すことができる。
- 逆縛りになった場合逆階段縛りとも言われる。
- Qリバース
- Qが出ると順番が逆になる。場所によって9や7や10やKだったりする。
週刊少年ジャンプで連載中のこちら葛飾区亀有公園前派出所で大富豪を扱った話の後日、全国からローカルルールについての作者宛のお便りが大量に届いたらしい。この事から大富豪のローカルルールの多様さと複雑さが窺い知れる。
ニコニコ超大富豪
ニコニコ超大富豪とは、大富豪のニコニコ版全国統一ルールである。 上記の特殊ルールから取捨選択し、独自の競技ルールを加え、さらに3ゲーム限定で最終的に大富豪の座に就いた者が勝ち、とすることで短時間ながらスリリングな展開のゲームにリメイクされている。 詳細は、単語記事「ニコニコ超大富豪」を参照のこと。
超富豪
超富豪とは、むらしん氏らのグループ「悪だ組」が考案した、トランプを2組使う超インフレ型大富豪である。上記のニコニコ超大富豪とは全く別物なので注意。 やたら手札が多い、頻繁に革命が起こる、などあからさまなバカゲー・・・もとい、ド派手な展開のゲームとなっている。詳細は、単語記事「超富豪」を参照のこと。
ミリオンダウト
ミリオンダウトとは、大富豪とダウトを合わせた全く新しいトランプゲームである。ダウトの要素を掛け合わせることにより、大富豪にはない独自の読みあい・心理戦を楽しめる。詳細は、単語記事「ミリオンダウト」を参照のこと。
素数大富豪
手札で素数を作り、場に出す事で大富豪を行うトランプゲーム。素数自体、普通の人にはなじみが薄いので大きな数字になると理系の人や暗算が得意な人にも判別が難しい。
一方、4桁や5桁もの数字が飛び交う展開もあるので上記の超富豪とは別の意味で数字のインフレが起こる。
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関連項目
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