株式会社小田急箱根(旧称:箱根登山鉄道)とは、小田急グループに属する交通事業者である。
概要
神奈川県小田原市に本社を置き、小田原・箱根地区にて日本屈指の登山電車を始めとする交通事業を営むほか、ホテル・飲食店など各種サービス業を営む子会社を有する。小田原・箱根エリアの主として開発・活性化に取り組み、地域の繁栄に貢献している。
母体となる事業者は1888年に国府津駅~湯本(現・箱根湯本)駅間で馬車鉄道の事業を始めた「小田原馬車鉄道」で、その後「小田原電気鉄道」に改称して全線電化。さらに1919年には登山電車区間となる箱根湯本駅~強羅駅間を開業、翌1920年には東海道本線と並行する国府津駅~小田原駅間を廃止した。
1928年に「箱根登山鉄道」の商号となり、戦時中は東急の傘下となったが、戦後の1948年に小田急グループに入った。2003年に小田急の完全子会社化ののち持株会社「小田急箱根ホールディングス」へ移行し、それに先立って事業会社「箱根登山鉄道(株)」(2代目)を設立・事業移譲をおこなった。その後2024年、小田急箱根HD・箱根登山鉄道(2代目)などが合併し現社名となったので、96年続いた「箱根登山鉄道」の商号は消滅した。
交通事業(区間)
※小田急小田原線から続番となる駅ナンバリングがおこなわれている。
- 鉄道線
- 小田原駅~箱根湯本駅~強羅駅→箱根登山線
- 鋼索線
- 強羅駅~早雲山駅→箱根登山ケーブルカー
- 索道線
- 早雲山駅〜大涌谷駅〜桃源台駅→箱根ロープウェイ
- 箱根海賊船
- 桃源台港〜箱根町港〜元箱根港〜桃源台港→箱根海賊船
子会社には箱根登山バス(小田原市・箱根町を中心に路線バス・貸切バス・送迎バスを運行)と、箱根プレザントサービス(西湘地域でホテル・飲食業ほか各種サービス事業を運営)がある。箱根ロープウェイ・箱根海賊船は以前は子会社が運営していたが、ロープウェイは2022年、海賊船は2024年に直営化された。かつてはホームセンター事業に進出し「ビーバートザン」の店舗名で営業していたが、いったん小田急本体へ移管ののちコーナン商事に譲渡された(店舗名はそのまま)。
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関連項目
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