紅の豚さんありがとうとは、様式美である。
概要
カウンターブッパッコーから即スマイルビームを放つという、闘劇'06の最後を飾った必殺の業。
星3つから一瞬で死ぬその芸術にまで昇華された技に観客は偉大なる優勝者、紅の豚氏に敬意を込めてこう叫ぶのである。
紅の豚さんありがとう。
由来
始まりは格闘ゲーム全国大会『闘劇'06』の決勝までさかのぼる。
同年大会種目のひとつである『北斗の拳』は対戦バランスが崩壊した世紀末ゲーとして知られており、特に登場キャラの一人・トキのブッ壊れた強さは語り草となっている。
当時「ジョインジョイントキィ」と言う言葉が出来るほどゲーセンがトキの炎に包まれた結果、「トキ使いは全員死ね」「もう浮浪者(トキ)の動画は見たくない」とまで言われる有様であった。
闘劇においてもそれは変わらず、ほとんどのプレイヤーがトキを使っていた中で、ユダを愛用するプレイヤー、タジくん氏が現れた。彼の駆るユダは対戦相手のトキを次々に葬り去っていき、遂には決勝進出を果たしてしまう。判官びいきか、あるいはゲーセンで散々苦しめられた恨みか、いずれにせよ会場のほとんどがユダの優勝を望んだのも致し方ないことである。
そして決勝戦の組み合わせはやはりというべきか、タジくんのユダと紅の豚氏の操るトキ。
タジくんは紅の豚が牽制としてぶっぱする「秘孔・刹活孔」にも適切に対処し、確実にトキを追い詰めていく。しかし、運命の第三ラウンド、ユダ優勢で進む中、その業は放たれた。
ユダのコンボが途切れた一瞬の隙にぶっぱされる「秘孔・刹活孔」、そしてカウンターヒットにより受け身不能の壁バウンド状態となったユダに放たれる「北斗有情破顔拳」……それは、トキのぶっ壊れぶりを象徴する回避不能のデスコンボであり、全国のゲーセンで幾度も繰り広げられた光景でもあった。
その瞬間、会場は溜息に包まれ、ものの見事に白けきった会場の前で喜ぶ紅の豚の姿が空しく映っていた。(なお、紅の豚氏の名誉のために付け加えておくと、彼は上記の戦いは運勝ちだったと認めはしたものの、決して弱いプレイヤーではない。詳しくは紅の豚(格闘ゲームプレイヤー)を参照。)
上記大会動画の中で、とあるプレイヤーが闘劇'06優勝者紅の豚氏への個人的な感謝(格ラジ生放送によるとアッキーナの画像をもらったとの事)の意を込めて、エントリーネームを「紅の豚さんありがとう」にしたのだ。
その「紅の豚さんありがとう」氏が一回戦で闘劇'06決勝戦と同様のコンボを決めたことから、カウンター刹活孔 > 北斗有情破顔拳 のコンボが決まった際の定型句、もしくは弾幕として何故か定着した。コメントしてる人が何を感謝しているのかはわからないが、とにかくありがとう。
タグおよび大百科の記事は「紅の豚さんありがとう」としているが、弾幕に書かれる場合は「ありがとう!」と「!」が付く場合が多い。
なお、紅の豚氏本人はこのネタについて快く思っていないとの事。
元々が闘劇06後に氏が叩かれる原因の一つとなった出来事に由来するネタである上、ニコニコでのノリをそのまま持ち込んで氏を(面識がある訳でもないのに)リアルで煽りに行った者がいた等、氏はこのネタについて良くない思いをしているらしい。
関連動画
関連項目
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