概要
「芋虫スナイパー」もとい「芋虫」とは、主にFPSのチーム対戦プレイにおいて、本来は迷惑な味方プレイヤーを指して呼ぶスラングであった。略して「芋」「芋砂」とも呼ばれている。
最初にこの呼び名が定着した頃と比較すると、現在ではプレイヤーやコミュニティによって用語そのものから用法や解釈も変化しており、意味合いは曖昧になっている。本記事の掲示板の書き込み内容からも解釈に違いがある様子が伺えるだろう。
芋虫の由来
533 :名無しさんの野望:02/10/24 12:49 ID:EJFDwvHLbr
こないだ海外鯖でオマハ連合側でプレイしてて、あまりに芋虫多いから
Go!とFollowMe!連打して突っ込んでったらスカウトが数人ピストル持って
追っかけてきてくれた。ナンカウレシカタヨ。
語源は2002年に発売された「BF1942」というゲームで、試合中に匍匐姿勢のまま移動しないプレイヤーを常に地面に這いつくばる姿から揶揄して「芋虫」と呼んでいたことに由来する。BF1942は主にコンクエスト(チーム陣取り戦)というチーム全体の移動が必要なルールでプレイするゲームであり、同じ場所で相手プレイヤーを倒そうとするだけで移動しない味方プレイヤー、つまり、個人のスコアを伸ばそうとするだけでチームに貢献しないプレイヤーは、チーム戦のゲームのルールを無視しているようなもので味方にとって迷惑な行為であった。
意味合いの変化
元々は先述したように匍匐姿勢から動かない様子を指していたからこそ芋虫と呼ばれていたが、BF1942で芋虫と呼ばれていたプレイヤーの多くがゲーム内でスカウト(≠スナイパー)と呼ばれる狙撃銃を持ったクラスであったことから解釈が広がり、BF1942以外の他のゲームに広がる形で(おそらくは2006年以降に日本でサービスが開始された無料オンラインFPSタイトルを中心に)語尾にスナイパーをつけて「芋虫スナイパー」それを略した「芋砂」などと徐々に呼び方や解釈が変化していったと思われる。なお、本記事の初稿では2005年発売のBF2が(芋虫ではなく)芋虫スナイパーの語源であるとされていた。
現在ではさらに語尾の「スナイパー」という言葉が独り歩きしており、単にゲーム内のスナイパーというクラスや武器を持ったプレイヤーを揶揄する言葉や、プレイヤー自身の自虐的な意味合いとして使われていることも多いかもしれない。その結果、芋虫スナイパーの対義語として突撃スナイパーの略語「凸砂」という言葉もあるようだ。一方の「芋」という言葉も独り歩きしていて、近年であればコンソールタイトルのTPSのSplatoonや、World of Tanks、アーケードタイトルのボーダーブレイクといった、FPS以外のゲームでもBF1942の芋虫と同様のプレイを指して「芋〇〇」のように呼ばれている。
語源になったチームプレイを無視した行為は全く褒められたものじゃありませんが、スナイパーというクラスや長距離武器を選択することは別に何も悪いことではないです。
関連項目
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