透き通るような世界観とは、乳製品におけるホエイ的なものである。
概要
『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』の公式ゲームジャンルの文言の一部のこと。
公式の使っているものとして「透き通るような世界観で送る学園RPG」と「学園×青春×物語RPG」の2種類(他に本当に初報ごろにしか使われていない「日常で奇跡を見つけるRPG」もかつては存在した)があり、これは前者に関するワードである。
透き通るような世界観…とは?
が、リリースされてからすでに数年を経た今となっては、この言葉が遠心分離機にかけた後の上澄み液だけを指しているワードであることは、この記事を読むような人間にはもはや説明不要かと思われる。その理由は、2つある。
理由①:世界観における治安の悪さ
『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』の物語世界であるキヴォトスは、美少女がスマホ感覚で重火器を携帯しており、ほんの些細な気に入らないことがあればテロ行為に至るような人物が出てくることは日常茶飯事であり、各種反社団体がそこらへんでしのぎを削っている状態にある。
要するに、治安の悪さで言えば『BLACK LAGOON』のロアナプラとかあの辺と大差なく、基本的にNPCのアバターが顔面偏差値の高い美少女で固められているだけのグランド・セフト・オートシリーズといって過言ではない。
正直なところ、公式も1年目の時点で早速ネタにしていることは、記憶も新しい読者もいるだろう。
この点については、メインストーリーの最序盤から、アプリアイコンにもなっているようなメインキャラクターの1人が銀行強盗を提案し、(様々な止むに止まれぬ事情があったとは言え)最終的にそれに乗っかって実際に銀行を襲う展開が行われた結果、極めてこのゲームの有名な要素となってしまっている。
理由②:単純にエッチすぎる
そもそも、リリース前の時点で、ほぼ水着同然の格好の和泉元エイミが出てきたあたりから、何か違和感を感じつつあったプレイ予定のあった人間もいただろう。そして、実際にふたを開けてみると、R15描写にすら至っていないにせよ、明らかにフェティッシュのかたまりであるメモリアルロビーが山ほど見られたのである。
かくして、同じ運営元であるYostarの抱えているIPの中でも、アズールレーンかアークナイツかで言ったらアズールレーン側の存在どころか、アズールレーンよりも攻めているポジションとして広く認識されるに至ってしまったのである(たまに忘れられてるけど開発は全部違うのだが)。
こうした印象をプレイヤー外に大きく広めるに至るには、さらに段階がある。
1年目もそこそこ経過したころに実装された、いわゆるブルアカのバニー衣装が第1段階、2年目の夏ごろにバズった「ブルアカで抜いた生徒を庇うヤンクミ」ミームが第2段階であり、以後ブルアカといえば過酷なオナニーという文言も付きまとうようになったのである(この場合、過酷の程度問題は無視する)。
そして、こうした結果、このゲームの偉大なるキム・ヨンハ統括プロデューサーが、エッチさに真摯になれないスタッフを清渓川(清淫川ではない)に沈めるミームすらも定着してしまい、肝心の偉大なるキム・ヨンハ統括プロデューサーを筆頭にした公式の面々も、すっかり全力で乗っかっている。
透き通った世界観の持ち主は、ピラニアすら圧倒するのだ。
実際のところ、透き通っていないのか
上記2点の理由で、『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』のテレビCMなどが流れた2021年2月の時点で、キャッチコピーである「透き通るような世界観で送る学園RPG」にはかなり疑義が挟まれており、早い話が誇大広告としてネタにされまくっている(なお、公式自体はTwitterアカウントなどでも特に透き通るような世界観をここまで推してこず、この文言自体はここが初出である)。
が、正直なところ、上澄みの部分を見ると、ちゃんと透き通ってはいるのである。
この点に関しては、どうしてもネタバレが絡んでしまうのだが、かいつまんで言ってしまえば、ちゃんとストーリーを進めるとまっとうな友情・努力・勝利を抑えた王道の展開が(多少倫理観に疑問符はありつつも)きちんと進行していくのである。
というわけなので、確かにパンドラの箱の最後に残った希望レベルの存在には違いないのだが、数パーセントであれ、透き通るような世界観はきちんと実態が存在するものなのである。そういうことなので、今後もこのゲームは透き通るような世界観と言われ続けるのだろう。
関連動画
よくわかる①
よくわかる②
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 44
- 0pt