CFW(Custum FirmWare、カスタムファームウェア)とは、非公式に改造されたファームウェアのことである。
主にコンシューマーゲーム機(PSP、PS3など)にインストールされる。
ここではPSP用のCFWについて説明する。
概要
PSP-1000及びPSP-2000の未対策基盤のPSPにCFWを導入することで、公式のファームウェア(OFW、Official FirmWare)の機能に加え、エミュレータ、自作ソフトの起動、自作ソフトにてUMDからリッピングしたPSPソフトのISO起動等が可能となる。
以下にCFWのシリーズを紹介する。
- M33シリーズ
スペイン人の学生Dark AleX氏が率いる今は亡きM33チームが開発したCFW。
CFWといえばこのシリーズを指していたが、2009/8/下旬にフォーラムが閉鎖され、以降のCFWがリリースされなくなり、また、他の作者によるCFWがリリースされるようになったため、これ以外もCFWと呼ばれるようになっている。
最新版は「5.00M33-6」 - GENシリーズ
MIRIAM氏やGENyUS氏が所属するフランスのチーム、GENチームが開発したCFW。
最新版は「5.50 GEN-D3 final」 - Prometheusシリーズ
M-33チームの開発した5.00M-33、GENチームが開発した5.03GEN-C、5.50GEN-D3をベースにliquidzigong氏が改良したCFW。
現在、主流で使われているCFWであり、OFW6.35、OFW6.36要求ソフトの起動にも対応している。
最新版は「5.50 Prometheus-3v4」「(流出)5.50 Prometheus-4」
liquidzigong氏はいろいろあり、身の危険を感じたため「5.50 Prometheus-4」をリリース前の2010/12/3に引退した。その後、一部の人に試験的に配布されていた「5.50 Prometheus-4」を消去するよう連絡を入れたが、流出してしまった。
liquidzigong氏が引退してしまったため、新しいPrometheusシリーズのリリースは見込めなくなっている。
また、OFWが5.03以下のPSP-2000対策済基盤、PSP-3000にて使用できるChickHENというソフトを使い、HENシリーズを動作させてCFWと同等のことができるようになるソフトもある。
以下にそれらのソフトを挙げる。
- CFWEnablterシリーズ
最新版は「CFWEnablter 3.60」。HEN登場時はこちらが主流だったが、現在はGENに比べると機能が劣っている。 - GENシリーズ
最新版は「5.03 GEN-C」。5.50系とほぼ動作は変わらない。 - Prometheusシリーズ
最新版は「5.03 Prometheus-3v4」「(流出)5.03 Prometheus-4」。こちらも現在は開発終了。
HEN・LCFW
5.03時代にHENと言われていたもの。正確にはFlashを書き換えないものがHEN、書き換えるものがLCFWであるが、HENは現在開発終了に等しい。
- TNシリーズ
HEN。最新版は「6.20 TN-E」。ISOの読み込みに別のアプリを使用せねばならず、対応するバージョンも古いため、後述のMEおよびPROに乗り換えるユーザーが多い。 - MEシリーズ
LCFW。最新版は「6.61 LME2.8」。 - PROシリーズ
LCFW。最新版は「6.61 PRO-C2」。
MEとPROは「6.61Infinity」というものを導入すれば再起動しても改造状態が維持される。
問題点
これらのCFWは違法に入手したディスクイメージの起動も可能となることが問題視されている。
本人が所持しているソフトであり、配布目的ではないのならば「私的使用のための複製行為には著作権の効力が及ばない(著作権法30条1項)」により問題は発生しない。
しかし、売り上げに深刻なダメージ1が出るような使われ方をしているのが実態である(割れ厨参照)。
SCEEのお偉いさんも「違法な使用方法で本体売り上げが伸びても嬉しくねーよ」とブチ切れた1。
そもそもSONYのPSP™用システムソフトウェア使用許諾契約に違反しているので、導入する際は自己責任で行うこと。
本体が起動しなくなろうがサポートが受けられなくなろうが(なおPSPのサポートはもう全ての型で終了している)本体BANされようが「大丈夫だ。問題ない」という人だけ導入するように。
出典
関連項目
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