曖昧さ回避
ONGとは、スーパードンキーコングシリーズのプレイ動画において、アイテムのKONGパネルのうちONGだけ集めてクリアするプレイスタイルのことである。
注意 |
『ONG』は、あくまで一部にのみ普及している嗜好のひとつです。 |
概要
KONGパネルとは
任天堂のゲームソフト「ドンキーコング」シリーズに登場するアイテムの一つである。語源はドンキー「コング」(KONG)と考えられる。ステージに隠された「K」「O」「N」「G」4つのパネルを集めることによって、何らかのボーナスがもらえる仕組みである。また、その存在がステージの進行状況を示す目印にもなる。
スーパーファミコン版では、4枚回収で残機が1UPする仕組みであった。しかし、
- 広いステージの中で4枚集めるのが容易ではない。
- 入手する際に残機を減らすリスクがあるパネルがあると、努力対効果が割りに合わない。(残機を1増やすために、残機を1以上減らしていては意味がない)
- KONGパネルを集めても残機+1以外の特典がなかった。
- 残機を増やす方法ならバナナを100本集める、1UP等バルーンを取るなどの方法で十分可能。
以上のような点から、SFC版ではKONGパネルをわざわざ集める必要性が薄かったので、動画用プレイに限らず、一般のプレイヤーにも無視することが少なくはなかった。
その後
このように、アイテムとしての存在感が今一つ薄かったことをスタッフも感じていたのか、後継作では完全クリア条件の一つに組み込まれ、プレイヤーが回収意欲を燃やせるよう配慮されている。
もっとも、この追加要素にしても、一度回収すればOKの類のものであり、一般プレイでは回収後スルー可、動画用プレイなら回収回を別にするという方法があるので、「ONG」プレイ(動画)の制作する余地はあり、また、プレイヤーの根本的なKONGパネル回収意欲が上げられたといえるのかというと、微妙である。
- 1UPはしない。セーブを行うために必要なほか、想像の斜め上の使い方もされる - スーパードンキーコングGB
- 1UPする。クリア率の計算にKONGパネル回収が含まれる。 - GBA版スーパードンキーコング
- 1UPはしない。隠しステージがオープンする。当然完全クリアに不可欠。 - ドンキーコングリターンズ(Wii)
「ONG」の発祥
スーパードンキーコングを兄弟で協力プレイし完全攻略する動画、「ドンキーコングを愚兄弟が101%を目指す。」が発祥とされる。この動画のプレイヤーは、Kパネルをわざと無視し、ONGだけあつめて攻略するプレイを見せた。
たとえ、プレイヤーがミスしてでも成し遂げようとするそのプレイスタイルは、ある種の制限プレイのように見えるが、何の意味・意図をもって、このプレイスタイルを採用しているのか、理由は不明。
兄と弟で違うプレイスタイルとONGの魅力に愚兄弟のファンとなる視聴者が増え、ONGを達成したときは「ONG!」のコメントで視聴者たちがその喜びを分かち合い(達成寸前はコメントが極端に減る)、ステージの構成上、どうしても取るのを避けられないKパネルを取ってしまったときは落胆のコメントが飛び交う。
共感
共感を呼んだ理由は、一義的・断定的な解釈は難しいが、プレイ動画系で行われる縛りプレイに対する、広く一般的な賞賛・尊敬意識が理由として考えられる。
また、既プレイ者の間で、実際「あれ、結局Kパネルって何処にあったんだ‥?」という経験が結構多く、これが潜在的共感となっている事も、理由の一つと見る向きもある。(当然ながら、歯抜けパターンは「KOG」「KNG」等もあるが、何故か「ONG」の印象・記憶が強い。)
波及・影響
現在、スーパードンキーコングシリーズのプレイ動画には愚兄弟へのオマージュとしてONGを目指すプレイヤーもおり、そのプレイヤーのことをONGERと呼ぶ。
改造ドンキーシリーズでもONGを目指したプレイを推奨した改造が行われている。中には単なる縛りプレイではなく、「K」パネルを取ってしまうと、
1. 取った瞬間死亡。
2. 取った瞬間ではないが、敵の挟撃を受けるなどして、操作しなくても自動的に死亡する。
3. 自動的は死亡しないが、プレイヤーに自殺を強制させるような状況となる。
以上のような改造もされているものもある。これらの改造(版)は「孔明のK」とも呼ばれている。
現在では、「ONG」を意識してない他動画にも、「ONG」コメント等の波及が伝えられている。ただし、広く一般化しているとはいえず、波及先動画では、純粋なファン・視聴者に不快感を与えている場合もある。
近似項目
「ONG」をKONGパネルの特定パネルに意味を付加する縛りプレイや改造ドンキーという観点から見た場合、以下のようなONGの親戚が存在する。
- Kパネルのみを回収するプレイヤー。Kerと呼ばれる。どちらかというとマイナー。 - 例:GBA版ドンキーコングをネタプレイで100% part1
- 改造ドンキーで、コース途中に配置したパネルに道しるべヒント的な要素を持たせる。 - 例:「K」「O」は正解(OK)。「N」「G」は間違い(NG) - 弟作の改造ドンキーコングを姉がプレイ 1-1「広葉樹林」
その他
『ドンキーコングリターンズ』での回収特典の隠しステージは、ともすれば改造ドンキーかと言いたくなる程の鬼畜難易度であり、何より隠しステージのステージ番号は『(エリア番号)-K』と表記されている。そのため、この隠しステージはONGに対するKパネルの逆襲ではないかと言う説が一部でささやかれているとかいないとか。
関連動画
プレイ動画以外のONG
関連項目
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