Daisy Bell（デイジー・ベル）とは、1890年代からのポピュラーソングのひとつである。
タイトルはDaisy Bellの他にA Bicycle Built for Two（二人乗りの自転車）とも呼ばれる。
概要
英国のシンガーソングライターであるハリー・ダクレの作詞作曲で1892年に発表された。
ミュージックホール歌手のケイティー・ローレンスが歌ったことで有名となった。
世界で最初にコンピュータが歌った曲
Daisy Bellは世界で最初にコンピュータによって歌われた歴史的な曲としても知られている。
1961年にアメリカのベル研究所において、トランジスタが用いられた当時の大型汎用コンピュータIBM7094を使い、ヴォーカルはジョン・ケリーとキャロル・ロックボームが、伴奏はマックス・マシューズがプログラミングした。
2001年宇宙の旅とHAL9000
1968年のSF映画「2001年宇宙の旅」（原作アーサー・C・クラーク、監督スタンリー・キューブリック）において、分解され機能を喪失しつつあるコンピュータHAL9000がDaisy Bellの一部を歌うシーンがある。作中での実際の歌声はHAL9000役の俳優ダグラス・レインによる。
これらのエピソードや由来からDaisy Bellは、コンピュータやロボットなどと縁が深い印象的な歌という側面を備えている。
このため、色々なSF作品でモチーフや引用として使われている。原曲の歌詞は割と長いため、引用や歌唱される際は省略されることが多い。（Daisy Bellは作詞作曲のハリー・ダクレが1922年に死去してからの経過期間により既に日本・EU・アメリカなどほとんどの国で著作権の保護期間が終了し著作権が消滅しているため、曲や歌詞は現在自由に利用することができる。）
ニコニコ動画でもVocaloidの楽曲として課題曲やオリジナル曲のモチーフとして使われるのが見られ、オリジナル曲にはテラ鼻血ラテPによるHAL9000の心境をストーリーに合わせて歌う初音ミクの曲、くろゑPによるIBM7094がDaisy Bellを歌ったエピソードを巡音ルカが歌う曲などがある。
関連動画
Vocaloidによる歌唱
オリジナル曲
その他
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関連項目
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