Fate/Labyrinth(フェイト・ラビリンス)とは、TYPE-MOON制作のゲーム『Fate/stay night』を原作とする小説作品である。
概要
『Fate/Prototype』の外伝(前日譚)である、『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』の更なる外伝小説。
「アルカトラスの第七迷宮」で「亜種聖杯戦争」が行われているパラレルワールドに迷い込み、そこに居た少女に憑依した沙条愛歌と、「マスター」の存在しないはずの亜種聖杯戦争で彼女のサーヴァントとなったセイバー、愛歌と同盟を組むことになったアーチャー・キャスター・アサシンらの戦いと交流が、愛歌に憑依された少女・ノーマの視点で描かれている。
『月刊コンプティーク』にて、『蒼銀のフラグメンツ』第三部終了から第四部開始までの間に前半部にあたる3話が集中連載された。単行本(全一巻)では後半部が書き下ろされ、本文・イラスト共にフルカラーで収録されている。
登場人物
マスター / 関係者
- 沙条愛歌
(さじょう まなか) - セイバーのマスター。前半主人公。『蒼銀のフラグメンツ』主人公。『Prototype』ラスボス。
「根源接続者」であり、少女となった「全能」。男性の騎士王のマスターとして活動していた「1991年東京の聖杯戦争」終盤、聖杯の傍らで微睡む中で気まぐれから「夢」を見ることを試し、結果として精神が「亜種聖杯戦争」が行われているパラレルワールドに流れ着く。同時に迷宮内にいたノーマに憑依してしまい、(ノーマが)召喚した「女の子のセイバー」のマスターとなり迷宮の奥を目指すことになる。
ノーマに憑依しているが、傍目には愛歌の姿になっている。能力も愛歌のものだが全能性は大きく失われ、当人曰く「せいぜい色位(ブランド)の下の方」らしい。(無論、それでも十分ヤバい) - ノーマ・グッドフェロー
- セイバーの本来のマスター。語り部兼後半主人公。
魔術遺跡探索者。魔術使いとしての実力はあまり高くない。「妖精眼(グラムサイト)」という魔眼を持つ。
迷宮を探索中に亜種聖杯戦争に巻き込まれ、本来ならいるはずのないただ一人の「マスター」となるが、その瞬間愛歌に憑依されてしまう。以後は肉体を愛歌に使われることになるが意識ははっきりしており、愛歌の能力の凄まじさやサーヴァントの殺気、迷宮の魔物の恐ろしさにおろおろしている。 - グレイ
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- 後半で登場。迷宮でノーマと出会った謎の少女。『ロード・エルメロイII世の事件簿』の登場人物。
フードを目深に被り、「アッド」と呼ばれる喋る魔術礼装を大鎌の形にして振るう。非常に高い戦闘力を持ち、ノーマは彼女をランサーのサーヴァントだと認識している。
サーヴァント
- セイバー
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- 「剣士」クラスのサーヴァント。真名は「アルトリア・ペンドラゴン」。
金髪碧眼の真面目な「少女」剣士。大出力の魔力斬撃を放つ。『Fate/stay night』におけるセイバー。 - アーチャー
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- 「弓兵」クラスのサーヴァント。真名は「ロビンフッド」。
緑色の衣装を纏う斜に構えた青年。ボウガンを扱い、トラップが得意。『Fate/EXTRA』における緑のアーチャー。 - キャスター
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- 「魔術師」クラスのサーヴァント。真名は「メディア」。
フードで顔を隠した妖しげな女性。神代の大魔術を軽々と操る。『Fate/stay night』におけるキャスター。 - アサシン
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- 「暗殺者」クラスのサーヴァント。真名は「ハサン・サッバーハ(呪腕のハサン)」。
髑髏の仮面が不気味だが理知的な男性。対象を即死させる宝具を持つ。『Fate/stay night』における真アサシン。
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関連項目
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