hideとは、日本のロックバンドX JAPAN(X)のギタリストでミュージシャン、アーティストである。基本的にXでは大文字で「HIDE」、ソロ活動では小文字で「hide」と表記を区別している。
曖昧さ回避
概要
1964年12月13日生まれ。神奈川県横須賀市出身。本名は松本秀人。
1980年頃 自らが中心となり「サーベルタイガー」(横須賀サーベルタイガー)を結成。
1986年 メンバーの脱退などをきっかけに「サーベルタイガー」解散。一度は音楽をやめるつもりでいたが、YOSHIKIの誘いを受け、Xに加入。
1989年 Xはアルバム「BLUE BLOOD」でメジャーデビューを果たす。Xの楽曲は基本的にYOSHIKIが作詞・作曲を手掛けていたが、HIDEも一部楽曲で作詞・作曲を担当し、Xの楽曲に独特のアクセントを与えた。またギタリストにとどまらず、メンバーのヴィジュアル全般も担当していた。
1993年 「EYES LOVE YOU」、「50% & 50%」のシングルを2枚同時発売し、ソロデビュー。翌94年には1stソロアルバム「HIDE YOUR FACE」をリリース。以降もソロ活動を積極的に行う。
1997年9月 X JAPANの解散を発表。同年12月31日の「THE LAST LIVE」をもってX JAPAN解散。
1998年1月1日 hide with Spread Beaver として朝日新聞紙上に全面広告を掲載。シングル「ROCKET DIVE」をリリース。
1998年5月2日 午前8時52分急逝。ソロ活動やRay McVeigh、Paul Ravenらと結成したバンド「zilch」が軌道に乗り始めた矢先の出来事であった。
2000年 横須賀に記念館「hide MUSEUM」が開館。オープン式典には小泉純一郎氏も出席。hideゆかりの様々な品が展示された(2005年閉館)。
2007年10月17日 X JAPAN再結成。新曲「I.V.」には生前のHIDEの音源が用いられた。
2008年5月2日・3日 味の素スタジアムにて「hide memorial summit」開催。
2010年5月2日 十三回忌法要が東京・築地本願寺で営まれる。
2012年5月2・3日 「hide Memorial Day Special ~hide満載! 24時間ニコニコ生放送~」が放映される。
2013年5月2・3日 「hide Memorial Day Special 2013 ~hide 24時間ニコニコ生放送 ソロ活動20周年SP~」が放映される。死後15年を経てなお命日には話題となり、Twitterでも忌野清志郎と共にトレンドワードとして取り上げられていた。
関連情報
hideは「自分がファンからどう見られるか」に徹底的にこだわり、一貫してヴィジュアル、パフォーマンスなどに独自の個性を貫き、時代ごとに様々な変化を見せた。
作詞、作曲、ヴォーカル、ギター、ベース(一部曲)、プロデュースなどほとんどを自らがを担当したマルチプレイヤーであったが、マニピュレーターの「I.N.A.」の存在を忘れてはならない。特にhideの没後にリリースされた楽曲は「I.N.A.」の力なしではこの世に出ることはなかった。
Xのキャッチコピーである「PSYCHEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL SHOCK」というフレーズを考案したとされ、一説にはこのことが現代において広く認識されている「ヴィジュアル系」という言葉の端緒となったとも言われている。hideとも親交があった音楽評論家の市川哲史氏は、「ヴィジュアル系の時代はhideで始まりhideで終わった」とも語っている。
hideは長年フェルナンデス(Burny)製のモッキンバードモデル(MG-X)を愛用していた。「ペイント」、「イエローハート」(通称)など彼自身がデザインを考案したモデルも数多く存在している。hideのMADでは、よくこれらのギターへのオマージュを見ることができる。
Xのメンバーの中でも、ツインギターを組んでいたPATAと特に仲が良かった。
hideのソロ活動にも帯同し、ライブ時にジャイアンツの負けている試合を流されたり(PATAは熱狂的な巨人ファンである)、「野球とビールと石塚智昭~♪」などとMCのネタにされていた。
PATAの名言である、
「でっけぇもんは小さくならねェ!」
「アルマーニ それってうめェんか?」
などはhideとのやりとりの中から生まれたものである。
hideの没後も公式ホームページは随時更新されており、X復活後もYOSHIKIらの「HIDEを含めたX JAPAN」という意向から、彼のホームページでも他のメンバーと同様のアナウンスがなされている。ライブではHIDEの生前の音源が用いられたり、映像やホログラムで参加したりしている。
ちなみに「赤い髪のエイリアン」は決してhideのことを蔑んだ言葉ではなく、hideのトリビュートアルバム内で布袋寅泰がhideに敬意を込めて贈った言葉であるので注意されたい。
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関連項目
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