マスメディア(英:mass media)とは、少数者から不特定多数者へと多量に発信される情報媒体である。日本語で「大衆媒体」。
概要
日本語で「マスメディア」と言えば、テレビやラジオ、新聞、雑誌などが挙げられる。「マス」は「集団」「多数」を意味し、「メディア」は「情報媒体」の事を指す。マスメディアによる情報のやり取りやその内容がマス・コミュニケーション、略してマスコミである。
英単語の「mass media」はCDやDVDの情報もマスメディアに含めるので日本語のマスメディアとは少し違う。
信頼性
マスメディアは本来、正しい情報を伝達し大衆に知らしめるための機関だが、実際はマスメディアが伝えていることがすべて事実であるとは限らない。マスメディアも社会に生きる団体である以上、思想、関連団体、スポンサー、視聴者ウケ、うるさ型の国家や団体に対するタブー視、など様々な大人の事情が存在する。結果としてそれらに対し何らかの「配慮」を取らざるを得ず、公平な情報の発信は極めて難しい。これはマスメディアが成立する以前から、情報を発信する者にいつでも付きまとう問題である。
だからといって(社会の風当たりを気にする必要のない)インターネット上の情報が、必ずしも事実であると言うことでもない。むしろ情報量自体が桁違いに多い上に、極度に視点の偏った意見が流布したり、文責のはっきりしない記事が独り歩きしたりすることが多く、信頼性を担保できないことの方が多い。早い話が、どうしても情報が「無責任」になりがちなのである。一方のマスメディアは社会団体である以上、どうしても何らかの「責任」が存在するため、あまり極端な情報の発信は控えるのが一般的である(「極端でない」情報の操作はよくおこなわれるようだが)。
よって現在でも、インターネットの情報の大部分はマスメディアの発表が基盤となっていて、それらの後ろ盾がない情報は大抵「無価値」と判断される。結局はいくら情報が自由にやりとりされるようになっても、信用できるモノがなくては無秩序な情報が飛び交うのみに終わるため、今でもマスメディアはマスメディアとして、万人の上に存在していると言える。
いずれにせよ結局は、情報をどう扱うか、扱った結果としてどうなるかは、いつか受け手にはね返ってくる問題といえる。
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関連項目
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