X JAPAN(エックス ジャパン)は日本のロックバンド。
1989年にX(エックス)としてメジャーデビュー。その後1992年にX JAPANへと改名する。1997年解散。2008年再結成。通称としてXと呼ばれる。
概要
1982年、千葉県館山市で当時高校生だったYOSHIKIとTOSHI(現:Toshl)を中心に結成。
アメリカのバンド「キッス」に影響を受けた派手なルックスで日本では後に「ヴィジュアル系」といわれるロックの先駆者的存在とされ、Janne Da Arc、Dir en grey、ナイトメアなどに影響を与えている。また、小泉純一郎元総理、ベテランレポーターの東海林のり子がファンの一人として知られている。
インディーズ時代は、過激すぎるライブパフォーマンスや打ち上げでの暴れっぷりから横須賀SAVER TIGER、Dementiaと共に関東三大粗大ゴミバンドと称されていた。後に横須賀SAVER TIGERからHIDE、DementiaからはTAIJIが加入(再加入)している。
ライブで「X」が演奏されると地震が起きる。(サビでファン達が行う「Xジャンプ」は1997年の「THE LAST LIVE」の際には震度3を観測した)
ライブチケットの取り難さも有名であり、90年代のドーム公演チケットが電話予約のみで受付開始より数分で完売するのが当たり前だった。当時はネット予約も無かったため、専用回線を引いた受付オペレーターを全国に用意していたらしい。また、1997年の「THE LAST LIVE」はダフ屋の間で伝説と言われており、チケット1枚が百万円単位で飛ぶように売れたという。
2007年の再結成以後、1年に1曲程度の新曲を発売し、大型会場でのコンサートも行い、海外活動も活発化している。2014年には念願のマディソン・スクウェアガーデンでの単独公演も成功させている。さらに同年、解散前以来17年ぶりにミュージック・ステーション スーパーライブにも出演し久々に国内音楽番組への登場も果たした。再集結後はこの2014年~2015年にかけてが最も充実した時期であり、新曲「HERO」「Beneath The Skin」「Kiss the Sky」「Angel」などがこの時期のライブで一部披露されているが、配信販売、CD化共にこの時には見送られ、またしてもアルバム発売の機会を逃している。
2014年はベストアルバム『THE WORLD』も発表され、ここに初めてライブバージョンではあるが「Without You」が収録され、再結成後の楽曲としては初めてCD化された楽曲となった。
2015年は東日本大震災の支援やMステスーパーライブへの出演、紅白への18年ぶりの復帰などがあったが、やはりアルバム発売はなし。
2016年にはこれまでのXの歴史を振り返るドキュメンタリー映画『We Are X』が公開となり、第32回サンダンス映画祭のワールドシネマドキュメンタリー部門にノミネートされ、最優秀編集賞を受賞、サウンドトラックも発売され、「La Venus」「Without You」のスタジオ音源が初CD化された。
前年に引き続き紅白歌合戦にも出場し、この年に大ヒットを記録した『シン・ゴジラ』とのコラボレーションを披露。Xメンバーはゴジラを倒した男たちの仲間入りを果たした。
2017年3月3日、「We Are X」が日本で公開され、翌3月4日にはロンドンウェンブリー・アリーナ公演を成功させる。
7月には凱旋公演「X JAPAN WORLD TOUR 2017 WE ARE X Acoustic Special Miracle〜奇跡の夜〜 6DAYS」を大阪と横浜で開催。
さらに大みそかには連続で紅白歌合戦にも出場したが、2023年現在、これが最後の紅白出場かつテレビ出演となっている。
2018年の9月28日~30日にかけて行われる予定だった幕張メッセで「X JAPAN Live 日本公演 2018〜紅に染まった夜〜 Makuhari Messe 3Days」はこの年甚大な被害をもたらした台風24号の影響で全公演が中止になったが、WOWOWメンバーズオンデマンド上での配信という形でこの当時としては異例の無観客開催を行った。この際、Toshlは「Rusty Nail」などの楽曲のキーを下げている。
この2018年の紅に染まった夜以降、目立った活動は無く、一説にはボーカルのToshlとのギャランティを巡る契約問題が発生し、YOSHIKIと実質的に絶縁状態にあり、ライブ開催やアルバム発表の実現が困難になったと報じられている。
これを象徴する出来事として、同年7月8日に進撃の巨人 Season3のオープニングテーマとしてYOSHIKIが書き下ろした新曲「Red Swan」を発表した際、当初はX Japan feat. HYDE名義であったが、Toshlの不参加が伝えられるとXの名義を使うことに対しての疑問の声が噴出し、最終的にYOSHIKI feat. HYDE名義で発売となったという事件があった。
このような中で、2023年7月28日に、2015年「X JAPAN WORLD TOUR 2015-2016 IN JAPAN」初日横浜公演のみで一部演奏された『Angel』が「Born To Be Free」以来となる8年ぶりの新曲として配信予定とされているが、前年のYOSHIKIのNHKドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」にToshlの映像の使用許可が下りなかったこと、「Angel」を会見場で披露した際に別人のボーカリストを招いての演奏だったことなどから、Toshlによるボーカルの楽曲であるかは定かではない。
メンバー
- YOSHIKI(Drums&Piano)
- TOSHI(Vocal)
- HIDE(Guitar)
- PATA(Guitar)
- TAIJI(Bass)
- HEATH(Bass)
- SUGIZO(Guitar&Violin)
TAIJIはX時代のベーシスト、HEATHはX JAPAN改名以降のベーシスト、SUGIZOは復活後のサポートだったが2009年5月から正式加入。
ニコニコ動画でのX JAPAN
β時代にEndless Rainを外国のファンが歌ったものが大ウケし、多数の空耳が作られた(→捕鯨柔和論)
歌い手のJ氏によるニコニコ人気曲のメタルアレンジにLAST LIVEの映像を合わせた物がどれも数十万再生数を記録した。現在は全て権利者削除を食らっている。
その他歌ってみた・弾いてみた・叩いてみた等ニコニコユーザーによる演奏動画などが盛況である。
関連動画
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関連項目
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