KORG Gadgetとは、KORGが販売するアプリケーションである。
概要
2014年1月発売。当初はiPad専用ソフトだったが、のちにiPhoneおよびMacに対応している。
音楽作成に使用できるオールインワンソフトで、40種類以上の仮想シンセ/ドラムマシンには世界各国の都市名が付けられているのが特徴。
2025年6月現在の最新バージョンは『KORG Gadget 3』。
ガジェット
KORG Gadget for Nintendo Switch
2018年4月26日にダウンロード専用ソフトとして発売。価格は5000円。
KORGは『KORG DS-10』以来任天堂ハードにKORGを提供しており、本バージョンでもそれが実現している。開発も従来通りDETUNEが担当している。
他の任天堂ハード系KORGと同様、音声ファイルの出力機能はないため、パソコンに取り込む場合はオーディオインターフェイスやキャプチャーカードなどが必要(Nintendo Switchにはキャプチャー機能が搭載されているものの、最大30秒までしか録画できない)。
直感操作
従来の任天堂ハード版KORGと同様、ハードの特長を活かした操作が可能。
Joy-Conを傾けたり回したりすることでツマミ操作をすることができる(ボタンやスティック操作も可能)。また、HD振動にも対応しており、ガジェットを動かすたびに絶妙にプルプル振動するので、独特の手応えが楽しめる。携帯モードの場合はタッチ操作にも対応しているが、ツマミ操作が「ツマミを長押ししながら上下にスライド」なので微妙に直感的ではない。
マルチプレイ
最大4人までマルチプレイ可能で、なんとオンラインにも対応している。
これで、一つの曲をみんなで作曲することが可能なのだが、任天堂機共通の課題である「※友達は付属しません」問題には残念ながら対応していない。5000円払って作曲してくれる仲間は自分で集めなければならない。
ちなみに…
それぞれの担当パートを決めて最後まで仕上げるのもよし、対戦型 DAW ?!として、相手の置いたノートを消したり・追加したり邪魔をするのに徹すのもよし、みんなでゲームをプレイする感覚で楽しく音楽制作が行えます。
と公式HPにあるのだが、これで『バルーンファイト』じみた友情破壊ゲーをやれというのだろうか?
チュートリアル
子どもも触れることを想定してか、「はじめてのガジェット」というチュートリアルモードを搭載している。ここでは、「きらきらぼし」のアレンジを通じてKORG Gadgetの操作方法と大雑把な作曲の流れを学んでいくことになる…
…のだが、いきなり「ドラムを入れろ」「メロディーを入れろ」「ベースを入れろ」「コードを入れろ」と言われるだけで、それぞれが何なのかは全く説明してくれないので、ちびっこは途方に暮れるものと思われる。一応余計なところは操作できなくしてあるので、めちゃくちゃに入力してもそれなりのものはできると思われる。
その他補助機能
ピアノロールは一部にアミカケがされているが、これは「置かない方がいいエリア」。例えばキーがハ長調の場合、黒鍵の部分にすべてアミカケがしてある。オプションでキーをニ長調にすると、ニ長調の「ドレミファソラシド」の部分以外がアミカケとなる。→ダイアトニック
これはドリアン・スケールの場合で、他の教会旋法やペンタトニック・ブルース・琉球音階などにも対応している。これで初心者でもお気軽に作曲できるね!
…というわけがあるわけもなく、何の説明もされないので、ちびっ子などは完全に無視して作曲すると思われる。一応、アミカケ部分を避けてノートを置くと、それなりの曲に仕上がるといえば仕上がる。コード?知るかそんなもん。
音源
ゲーム機版ということもあり、ゲーム会社とのコラボ音源がDLCとして発売されている。
Otoriiはセガとのコラボ。80年代のアーケードゲームからサンプリングしたドラム音源。筐体の姿はなんか時代が求めていそうなデザインをしている。
Ebinaはタイトーとのコラボ。こちらも人気アーケードゲームからサンプリングされたシンセサウンドを使うことができる。こちらも筐体の姿がなんだかどこかで見たような形をしている。
RTA in Japanの種目として
RTA in Japan 2020において競技種目に設定された…えええええええ!
レギュレーションは、ガジェットをオールランダムにした上、制限時間15分で作曲をするというもの。走者(奏者?)の栄國屋氏は見事成し遂げ、『納期のテーマ』を作り上げた。
その出来のほどは…関連動画を参照。
なお、リアルタイムアタックじゃないじゃんという突っ込みは受け付けない。
KORG Gadget VR
VR機器対応版。META Quest ならびに STEAM版が発売。開発はSwitch版と同じくDETUNEが担当している。
VR空間内でマルチ画面を見ながら作曲ができるほか、各ガジェットが3D空間内に再現されており、実際に触ったりしながら作曲が可能。
関連動画
for Nintendo Switch
関連リンク
- KORG Gadget
- KORG Gadget for Nintendo Switch
- ニコニコ動画でタグ検索(KORG_Gadget)
- ニコニコ動画でタグ検索(KORG_Gadget_for_Nintendo_Switch)
関連項目
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