ドリアン(学名:Durio zibethinus)はアオイ科(クロンキスト体系や新エングラー体系ではパンヤ科)に属する樹木。また、その果実。
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曖昧さ回避 |
概要
非常に臭いニオイと濃厚な味わいのある果物で「地獄の匂いと天国の味を合わせ持つ果物」と言われる。原産はマレー半島
匂い
特徴は、外見はぎっしりと生えた固いトゲのついた殻と独特な匂いである。この匂いはすさまじく、東南アジアではホテルや飛行機への持ち込みが制限される場合も多い。ドリアン1つあるだけでも匂いは相当すごいが、売り場に並んだ時の破壊力は凄まじく数十m先でも匂う。
そのためシンガポール国内の公共交通機関(MRTやバスなど)では、持ち込みが禁止されている。罰金はないが、他の乗客に迷惑をかけるため、止めておいた方が無難である。
味など
果肉はクリーム色で非常に柔らかく少し粘り気があり甘みは強い。栄養価は高く、非常に高カロリーである。食べると体が火照ると言われているが、これは血圧上昇作用があるためなので食べ過ぎると危険。食べ合わせとしてアルコールとの相性が非常に悪いことが知られており、アルコールとドリアンを一緒に食べると死ぬとまで言われている。これは胃の中でアルコールと反応して発酵しガスを発生させるためで、実際に死ぬことはほぼ無いようだが体調を崩す可能性は高いので一緒に食べないほうが賢明であろう。
その他
樹高は非常に高く、20~30mに及ぶこともあり、また、実も重い(大きい物で3,4kgになる)ので当たると痛い。(ただ、現地ではドリアンには目が付いているから人にはそうそう当たらないと言われている)
旬はいろいろ言われているがはっきりしない。強いて言えばドリアンが多く出まわる時期がドリアンシーズンである。(ただ、一般的には7月前後と1月前後が旬と言われている)
最近では日本のスーパーでも見られるようになってきた。価格は2000円程と高めだが原産のマレーシアなどでも高価な果物と扱われている。(それでも日本の物価水準からと比較するとはるかに安いが)
シンガポール・マレーシアなどではドリアン味のドリアンアイス(不味い)やドリアンキャンディー(クソ不味い)が発売されており、地雷土産物として定評がある。
ドリアン自体は日本国内に持ち込めるが、税関審査前に植物防疫所の輸入審査を受ける必要がある[1]。
関連動画
関連項目
脚注
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