womanizer(ウーマナイザー)とは、「女たらし」といった意味合いの英語の俗語。
語の成り立ちとしては「女性」を意味する英語「woman」と「~化するもの」「~になるもの」「~にさせるもの」を意味する英語の接尾辞「-ize」による合成語であり、直訳するなら「女にさせる者」。
転じて、小説のタイトルや楽曲などにも使用される。ブリトニー・スピアーズによる2008年の楽曲「Womanizer」が有名かと思われる。
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概要
Womanizer(ウーマナイザー)は、ドイツのベルリンに本社をおく「WOW Tech Group」(ワオ テック グループ)が発売している、吸引式の女性向けセルフプレジャートイ(いわゆる「大人のおもちゃ」)である。2014年にドイツの「epi24」社が初めてWomanizerを発売し、その後「Womanizer Group Management」社に移行し、さらに「Womanizer Group Management」社が他社と合併して「WOW Tech Group」となったらしい。
機体に吸引口が付いており、そこをクリトリスに当てがって使用する。直接クリトリスを吸引するのではなく、密着させた状態で吸引口の奥にある膜が動くことで、繊細な陰圧状態の波を作り出して吸引マッサージ刺激を与える仕組みである。「Pleasure Air Technology」(プレジャーエアテクノロジー)という独自技術を用いているとのことで、この技術には特許を取得しているという。
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https://twitter.com/womanizerglobal/status/1373680843739258884
それまでいわゆる「ディルド」や「ローター」のような形状や振動に重きを置いた製品が多数派だった女性向けセルフプレジャートイの業界において、「吸引」という機構により強い快感を与えるこの製品が発売されると、斬新かつ革命的なものであると市場から受け止められた。そして購入者からの高い評価は国境を越えて広まっていき、2021年時点で60か国以上で400万人以上に売り上げる[1]という世界的大ヒット商品となった。
Womanizerは「世界で初めての女性向け吸引式セックストイ」だと言及されることもある。よりマイナーな前例があった可能性は否定できないが、少なくともこのWomanizerがこの「吸引式」のジャンルの最初の大ヒット製品であることは間違いない。
模倣製品
Womanizerの大ヒット以後、世界中でフォロワー的な「吸引式」ジャンルの模倣製品も多数登場している。そのような「Womanizerフォロワー」というべき製品群は「Womanizer」より安価なものも多いが、それでも「Womanizer」シリーズ製品は「比較的高価だが信頼性のある本家本元」といった感じの立場を得ており、人気や評価が維持されている。
例えば『New York Magazine』(ニューヨークマガジン)のeコマースサイト『The Strategist』(ザ・ストラテジスト)2021年の記事「10 Best Air-Suction Sex Toys 2021」(空気吸引式セックストイの2021年ベスト10)でも、「Womanizer」ブランド以外の複数の商品を紹介している。その中でも不動のトップ(「Best overall air-suction toy」)は「Womanizer」ブランドのプレミアム機種「Womanizer Premium
」であり、さらに「Best air-suction toy that also stimulates the G-spot」(Gスポットも同時に刺激できる機種)の部門では「Womanizer Duo
」が選出されている。
こういった製品群をまとめて「ウーマナイザー」と呼んでいる例もある[2]ようで、これは「キャタピラー」や「ホッチキス」などのように、「先駆者的製品の知名度が多大だったために、他社による後発製品も先駆者の名前で呼ばれてしまう」といった現象かと思われる。
ただしWomanizer側としてはやはり模倣製品について快く思っていないらしく、模倣製品を販売している競合他社との間での訴訟も報じられている[3]。
開発経緯
この革命的な製品は意外な事に、人口5000人にも満たない小さな町に居住する年配の個人発明家によって、自宅の地下室で発明されたものである。
ドイツの「メッテン」という町に住んでいた定年退職者の「ミヒャエル・ランケ」(Michael Lenke)氏はある日、「女性は男性より性的満足度が低い」という話を知った。彼はそれまでにもいくつかの特許を取得していた発明家であったため、この女性のオーガズムの問題について解決する手段を発明できないかと自宅の地下にある発明工房にて試行錯誤を始めた。実験には古い「水槽用のポンプ」を用いたという。そして「クリトリスの周りの空気圧を交互に上下させることで女性をオーガズムに導けるのではないか」という着想を得た。
しかし彼は男性でありクリトリスを持たない。そのため、彼の妻のブリギッテ(Brigitte)が不快感に耐えつつモルモット役として実験に協力した。そして、2年以上かけてブリギッテが満足する試作品が完成したという。妻へのセクハラになりかねないひどい話に聞こえるが、一時期はミヒャエルとブリギッテが並んで笑顔で実名と顔を出してWomanizerの宣伝活動を行っていたようなので、夫婦仲は良好であり妻も納得尽くの協力ではあったようだ。
そして、妻以外の女性に対しても有効であるのか否かを確認するために、地元の集団セックス同好会に連絡をとり、その会の女性メンバーに試作品を試してもらった。すると、50人中49人の女性が数分以内にオーガズムに達することができたという。この経験によって成功を確信したランケ氏は、2014年に「Womanizer」を販売開始したのだった。
最初はランケ氏の自宅のリビングルームからマーケティングと販売がなされる小さなビジネスに過ぎなかったのだが、その後4年間でWomanizerは1000万ユーロの売り上げを叩き出した。その後さすがに個人事業では需要に追い付かなくなったためにランケ氏は「Womanizer」の会社を売却することとし、2021年現在では「WOW Tech Group」が販売している。
(この「開発経緯」の節には以下の2つのウェブページを参考とした)
- Wowtech, the aquarium pump, and the Womanizer | Sifted
- Sexspielzeug aus Niederbayern: Der "Womanizer" - Bayern - SZ.de
関連動画
関連商品
関連リンク
- Womanizer - The Original | Discover the revolutionary sex toy
(公式サイト)
- Womanizer - YouTube
(公式YouTubeチャンネル)
- Womanizerglobal(@womanizerglobal) / Twitter
(公式Twitter)
関連項目
脚注
- *ウーマナイザー、世界初の自然に還元されるサステナブルなセルフプレジャートイ「プレミアム・エコ」を発売|WOW Tech Groupのプレスリリース
より
- *例えば 【吸引バイブ】ウーマナイザーのおすすめ10選!まるでクリトリスを本当にクンニされてる感じ!? | COIPLA(こいぷら)
この記事内ではWomanizerではない吸引式製品もまとめて「ウーマナイザー」と呼称されている
- *WOMANIZER Wins Legal disputes Against EIS GmbH – Synergy Magazine | Adult Industry Trade News
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