基礎データ | |
---|---|
正式名称 | アンティグア・バーブーダ Antigua and Barbuda |
国旗 | |
国歌 | 麗しきアンティグア、我ら汝に敬礼せん Fair Antigua, We Salute Thee |
公用語 | 英語 |
首都 | セントジョンズ(St. John's) |
面積 | 443 km2(世界第182位) |
人口(’18) | 9.6万人 |
通貨 | 東カリブ・ドル(EC$) |
アンティグア・バーブーダ(Antigua and Barbuda)とは、カリブ海のリーワード諸島に位置するアンティグア島とバーブーダ島、無人島のレドンダ島の3つの島からなる国。イギリス連邦および英連邦王国の一員。
西にはセントクリストファー・ネイビスがあり、南西にイギリスの海外領土であるモントセラト、南にはフランスの海外県であるグアドループが位置する。
なお、バーブーダの実際の発音は「バービューダ」。日本語では「アンチグア・バーブーダ」とも表記される。
概要
1493年にコロンブスが上陸。アンティグア島はスペインのセビリアにあったサンタ・マリア・デ・ラ・アンティグア教会にちなんで名付けられ、バーブーダ島は地図に「バルバドス」と誤記されたのが訛ってそのまま名前になったらしい。アンティグア島はスペイン、次いでフランスの植民地となった一方、バーブーダ島はイギリスの貴族・コドリントン家の私有財産だった。
その後、17世紀半ばにアンティグア島とバーブーダ島がそれぞれイギリスの植民地となる。アンティグア島はイギリスにとってはカリブ海の玄関口としての各植民地への中継港や、イギリス海軍のカリブ海艦隊の本部として重要な役割を担い、18世紀末に作られた海軍基地「ネルソンズ・ドックヤード」は現在も観光地になっている。また砂糖プランテーションが形成され、大量のアフリカ人が奴隷として送りこまれた。現在もこの国の住民の大半がその子孫である。
1967年に自治権を獲得し、1981年にアンティグア・バーブーダとして独立し現在に至る。
日本でいうと、アンティグア島はだいたい茨城県つくば市、バーブーダ島は愛知県豊川市ぐらいの面積で、2つを合わせると種子島の面積とほぼ同じ。人口はほとんどがアンティグア島に住んでおり、バーブーダ島は1500人ほどしか住んでおらず、未開発に近い島である。公用語は英語。現地の言葉であるアンティグア・クレオール語も話されている。宗教は大半がキリスト教徒。
政治体制はイギリス女王を国王とする立憲君主制。議会は二院制で、独立前から半世紀近くにわたってアンティグア労働党(ALP)がほとんどの期間政権を握ってきた。2004年に統一進歩党(UPP)が総選挙で勝利し政権交代が起きたが、2014年にALPが政権を奪還し、2021年現在はALPのガストン・ブラウンが首相に就いている。
主要産業は観光業で、首都セントジョンズの歴史的建造物や、カリブ海のビーチや自然が主な観光スポット。観光業・サービス業がGDPの5割を占め、これといった輸出産業がないため貿易は大幅な赤字になっている。このためハリケーンの被害や世界情勢などに経済状況が左右されやすく、財政状況は厳しい。日本のODAによる援助額はトップであり、在留邦人や在日アンティグア・バーブーダ人は少ないものの、日本との関係は良好。
関連動画
関連商品
関連項目
- 0
- 0pt