| きぬた歯科 |
| インプラント |
| JR西八王子駅前 |
きぬた歯科とは、羅田泰和(きぬた やすかず)が院長を務める東京都八王子市にある歯科医院である。首都圏に多数の看板広告を出していることで有名。
同院長の実兄である羅田久和(―― ひさかず)が院長を務める横浜きぬた歯科も本記事で取り上げる。
JR中央線の西八王子駅前にある歯科医院。記事冒頭のような広告(実際は院長の顔写真も掲載)を首都圏の高速道路沿いなどに大量に出していることで有名。
1996年に開院し、需要の高まりとともにインプラント治療も手掛けるようになった。しかし、2011年頃からNHKの「クローズアップ現代」がインプラント治療で高額な手術費を請求する悪徳業者を取り上げるなど、様々なメディアが悪徳インプラント業者の被害を伝えるようになると、健全な経営をしていたきぬた歯科も客足が途絶えるなどの風評被害を被った。
そこで羅田院長は経営見直しのため来院者からアンケートをとった。その結果、ネット広告に1200万円、看板広告に75万円をかけていたのにもかかわらず、来院理由としては半々くらいであると判明した。看板がコスパの良い広告だと知った羅田は店舗を拡大せず貯めていた15年分の余剰資金をすべて看板広告に注ぎ込み、八王子周辺に大量のきぬた歯科の広告を立てた。
ところが、初期の広告は手術前後の口内の写真を掲載していたため「グロテスクすぎる」と苦情が相次いだ。そのため、写真は院長の顔写真に差し替え、同時にインパクトを損ねないようピンクや黄色といった奇抜な配色に変更されていって、現在の看板の原型が作られた。
きぬた歯科の看板は2020年時点で340箇所以上、2024年時点の広告費は2億円という。結果として医院の知名度は絶大なまでに上昇し、年間に4000本ものインプラント手術を行うまで成長した。
現在は「高揚感が出る場所」に広告を「気分で増や」している。広告は北は出身地である栃木県足利市、西は三重県多紀郡明和町まで設置しており、効果が見込めない地域にも広告を出している。このほか、テレビCMやラジオ、スポーツチーム等にも提供を行っている。
きぬた歯科看板は首都圏で抜群の知名度を誇り、異業種ともコラボするほどに至っている。
2018年には八王子の不動産業者がきぬた歯科看板の上に「きぬた歯科より目立ちたいけど、歯が立ちません。」と書いた広告を出してTwitterで話題になった。
2023年には埼玉の不動産仲介業の会社が「インプラントは出来ないが、事業用地は俺に任せろ!」ときぬた歯科を意識した看板を設置。このことが羅田院長の目に留まり、翌年に「インプラントは出来ないが企業誘致は俺に任せろ!」という看板と「企業誘致は出来ないがインプラントは俺に任せろ!」というきぬた歯科看板が並ぶスポットが飯能市に誕生した。
このほか多数の異業種とのコラボ看板を出しているが、2025年には日本マクドナルドとコラボ。看板だけでなく、兄の久和と共にCMに出演し、吹き替えを関智一(泰和の声)・関俊彦(久和の声)が担当した。
また、きぬた歯科看板のカプセルトイや鉄道模型ジオラマ用の看板模型も発売されている。
八王子きぬた歯科や横浜きぬた歯科(詳細は後述)で修行し独立した歯科医はきぬた歯科看板のデザインを用いてよいことになっており、首都圏以外でも類似の看板が登場している。
一方で、これとは無関係の他社が看板のデザインを似せることも増加したことから、ピンク・黒・斜めにグラデーションが入った青の意匠(登録第第6813315号)、この意匠の黒の部分に黄色で「インプラント」と書かれた意匠(登録第第6813316号)、さらにこの意匠に院長の顔写真と「きぬた歯科」「JR西八王子駅前」の文言が入った意匠(登録第6844708号)の3件を商標登録した。
ちなみに、色彩だけで登録商標が認められた例はトンボ鉛筆のMONO消しゴムの意匠(登録第5930334号)、ファミリーマート(登録第6085064号)やセブンイレブンの看板の意匠(登録第5933289号)などがあるが、件数はかなり少ない。
兄の久和は泰和より先にJR横浜線の鴨居駅近くに同名のきぬた歯科を開業しており、2008年頃から横浜周辺に院長の顔写真付きの看板広告を出していた。
2022年には羅田兄弟の顔写真が掲載されたコラボ看板が新宿に設置されている。
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最終更新:2025/12/11(木) 05:00
最終更新:2025/12/11(木) 05:00
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