ただし魔法は尻から出るとは、衛藤ヒロユキの漫画作品、及びそれを原作にしたアニメ『魔法陣グルグル』中に登場するキャラクター、ラジニが発した名言(迷言?)である。
「ラジニ」は、魔法陣グルグル世界のゲルニ大陸・シュギ村に住む闇魔法使いで、闇魔法結社の団員の一人でもある。
ある時ククリ一人を残して忽然と姿を消した、奇妙な魔術を用いるという伝説の部族・ミグミグ族が最後のミグミグ族・ククリのために残した「ククリちゃんのおでかけ修行ハウス」を祖父の代から預かっていたため、闇魔法結社総裁よりククリのグルグル修行の担当を命じられた。
ラジニはシュギ村に辿り着いたククリに、『修行には最低半年はかかる』と告げるが、ニケと別れるのがつらいククリにもっと早く終えられないかと嘆願される。そこでラジニは「1か月コース」を提案した。しかしそれには条件があった。
ククリに「みっちり半年でお願いします。」と即拒否されたのは言うまでも無い。
その後、ラジニは最後の修行でグルグルキノコを食べたククリが、自身の心の中で「箱」を探しているときに登場する。「箱」はどこにあるのか尋ねるククリに、彼はこう答えた。
ククリは訳の分からぬまま落ちていった・・・
その強烈なインパクトとシュールさから魔法陣グルグルを代表する名言として語り継がれており、ネタとして取り上げられる機会も多い。
とは言え、なんで尻から出る様にすると一か月に短縮できるのかなどの突っ込み所もあり、読者の多くは飽くまでラジニがククリに真面目に修行をさせるために言った冗談かハッタリの類だろうと考え、飽くまでネタはネタとして扱われている場合が殆どである。
だがそんな扱いで20年強が経った頃、正当続編の2にて本当に尻から魔法を放つ魔法使いが現れてしまった。
しかも尻から出る事以外はこれと言った不都合もなく、修行も本当に一か月で済んでいると言う。
更にこの手の魔法使いは結構居るらしく、彼らは自分たちを「ヒップ・ソーサラー」と呼んでいるそうな。
つまりあそこでククリが一か月コースを選んでいたら本当に尻で魔法を使う羽目になっていたという事である。
そう言えば「ベームベーム」の魔法陣はキタキタ踊りの尻の動きに隠されていたが、まさかアレは隠されていたんじゃなくて…
「尻から魔法が出る」この言葉を聞くと当然拒否し、選択することがありえないかもしれないがちょっと待ってほしい。果たして尻から魔法が出ることがそんなにおかしいことなのか?尻から魔法が出ることの有用性をここに書きたい。
まず魔法というものは体の内なる魔力を外に放出するのが基本の原理である。そして身体の中で体の中にあるものを出す場所はどこか?というとそれは尻になる。手から魔法を出すほうが本来不自然なのである。一ヶ月で習得できるのは自然に魔力を放出できるのが尻だからであり、それ以外の場所から放出するのに余計に時間がかかるのである。尻から魔法が出るは体から何かを出す行為にとって何ら不自然なことはない。
そして尻から魔法を出す以上目標に対して背中を向けなければならない。戦闘においては敵に背中を見せるのは危険であり、敵にとっては攻撃のチャンスといえる。しかしそれは尻から魔法が出ない場合である。尻から魔法を出せるものにとっては敵に隙をみせたのではなく、敵に攻撃を向ける行為である。そうとは知らない敵はチャンスだと思って身を乗り出してしまう。そこに魔法を放てば不意をつかれた敵は回避も出来ずに直撃してしまう。正面から魔法をかけるよりかなり有効な手段であるといえる。また、人間にとって背後は攻撃する手段が無いに等しい。いかに武芸の達人でも背後に攻撃しようとすればどうしても前方に隙ができてしまい、また満足な攻撃を出すことも難しい。しかし尻から魔法が出る場合、威力が下がるとは言及されていないため両手がフリーである。よって手に剣と盾を持ち、前方への準備をしたうえで背後から襲い掛かる敵には魔法を放つ戦法が可能であり、このような戦法をとれるような方法は他ではほとんど無い。一対多が起こりやすいファンタジーの世界では極めて重要な特技となる。
そしてこれをたった一ヶ月で習得可能なのが戦略において重要な意味を持つ。グルグルの世界では魔王を討伐した後、たった二週間で新たな脅威が生まれている。村にも魔物が侵攻している場面を多くあり、短期間で魔法を習得することはとても重要な意味を持つ。半年も修行すると一般人なら日常の生活に支障が出てしまい、習得が困難になる。しかしそれを一ヶ月に短縮すれば一般人でも習得が可能になり、王国でも訓練の一環として下級兵士にも習得させることができる。一般人や下級兵士でも魔法を繰り出すことになれば魔族にとってこれほど厄介なことはなく、数を集めれば、魔族の拠点すら陥落させることも可能になる。
以上のように魔法は尻から出るというのは単なるネタで済ますものではなく合理性、戦略性に富んだ方法だといえることができる。さあ!あなたもラジニの下で一ヶ月で尻から魔法が出る修行をしよう!
上記に記述したとおり尻から魔法が出ることの有用性について説明したあと、闇魔法の最高峰である「グルグル」との親和性について主張したい。
まずグルグルの魔法は魔法陣を描き、そこから魔法を出す形式をとっているのだがこの魔法陣は地面に描く必要は無く、空中でも魔法陣を描いて魔法を使うことができる特徴を持つ、しかし、地面に描くにせよ空中に描くにせよ敵にとっては明らかに何らかの魔法を使うことは明白である。とある闇の暗殺者いわく「ややこしい魔法を使う相手は使う前にキュッとしてしまえばいい」という言葉があるように魔法陣を描いている間はとても無防備で、そこを狙われたらひとたまりもない。事実、魔法陣を描くことを察知して妨害しようとする敵も多く、何らかの時間稼ぎが必要になった場面もあった。
このように魔法の中で特に発動に時間がかかるグルグルの弱点を克服する方法は一つある。それは踊りながら尻で魔法陣を描く方法である。
敵の目の前で踊ることは魔法陣を描く事以上に敵の注意を引くと思う人もいるだろう。しかし踊るということはカポエイラという格闘術があるように格闘と非常に相性が良く、無闇に近づけ思わぬ反撃を食らうことになる。隙を見て暗殺する者にとっては相手の行動が読めないというものほど厄介なものは無い。近づけないのなら遠距離で・・・・と考えるがもちろん踊りの軽やかなステップは回避にも応用でき、まさに「蝶のように舞い」ながら回避することも可能である。そして踊りそのもので敵を魅了してしまうこともできる。
そして本命であるグルグルは魔力の溜まりやすい尻で描くことによって踊ることによって出来た時間により描くことができる。動きの多い踊りだからこそ複雑な魔法陣を描くことが出来、より高度なグルグルを放つことができる。
ただ踊ればいいのではなくキタの町に伝わる伝統舞踊には尻の動きに召喚魔法「べームべーム」が隠されていたとされている。これは古代ミグミグ族もこの伝統舞踊でグルグルを使用していた証左でありグルグル使いにとってはとてもなじみの深い踊りであることは想像に難くない。
さらに踊りながら魔法を使うことの副産物として、踊りは非常に体力を使うため踊れば踊るほど体が鍛えられる。かの伝統舞踊の熟達者は踊ることによって非常に高いHPを獲得し魔王はいる本拠地の猛攻も傷一つなく戦い、それどころか伝統舞踊によって魔王を封印したと英雄を綴る記録に記されている。
敵からの攻撃に踊りながら反撃も回避も出来、高度なグルグルを尻から放つHPが高い魔法使い・・・そのような人物が生まれれば世界に平和がくるのも約束されたも同然である。是非ミグミグ族の生き残りである者にこの伝統舞踊を継承して欲しいですぞ・・・もとい舞踊の修行に励む事をお勧めする。
掲示板
148 ななしのよっしん
2024/01/11(木) 08:47:32 ID: L4Rr1GJdmX
モンハンやってると分かるが、ババコンガが正にコレなんだよな…あいつは正真正銘屁をこくだけだが
普通は牙獣種は背後に回り込んだ方が攻撃を受けづらいし避けやすいんだが、ババコンガは折を見て屁をこいて吹っ飛ばし&悪臭を付与してくるから迂闊に後ろに回れない…つまりはそういう事やんな?
149 ななしのよっしん
2024/03/12(火) 09:54:23 ID: Pi24Klxjl/
150 ななしのよっしん
2024/04/03(水) 14:31:16 ID: A6+ZUJdO0j
両方修行して前後に攻撃できるようにすべき
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/24(水) 22:00
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