イザボー・ド・バヴィエール 単語

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イザボードバヴィエール

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イザボー・ド・バヴィエールIsabeau de Bavière)

  1. 中世ヨーロッパフランス王妃1370年頃 - 1435年9月24日)。
  2. 1.を元にした『魔法少女たると☆マギカ』の登場人物。

本記事では1.について説明した後で、2.についても触れる。

歴史上のイザボー

1370年頃、神聖ローマ帝国バイエルン領にてバイエルンインゴルシュタットシュテファン3世の長女として生まれる。当時の名前ドイツ語エリーザベト・フォン・バイエルンElisabeth von Bayern)。

1385年7月17日14歳で当時16歳フランスシャルル6世と結婚するも、後に彼が発狂。元々彼の血筋には精神疾患を発症する傾向があったものの、1392年のに突如としてを抜き、のオルレアルイを含め誰彼かまわずりかかるという騒動を起こしている。以降も正常なときはまともだが、一度再発すれば自分の名前もイザボーのことも分からなくなる状態となっていた。

そんな事もあってか、イザボーはシャルル6世の摂政となり、王ルイと共に政務をりつつ彼と不倫の関係にいたる。しかしルイとブルゴーニュフィリップ2世とはの仲。争いも絶えない中、最終的にはフィリップ2世の後を継いたジャン1世(ジャン)によってルイは暗殺される。オルレアはルイの子のシャルル・ド・ヴァロワが引き継ぎ、後見人としてアルマニャック伯ベルナール7世が付くことになるが、これが百年戦争をこじれさせる要因となるブルゴーニュアルマニャックの対立に繋がる。

イザボーは当初アルマニャックと結びつきつつ、両の和を仲介しようとするが、ここで王位継承者が続けて世するという異変が発生する。そこで残ったシャルルアルマニャックによってかくまわれ、イザボーは追放される。しかしイザボーは「敵の敵は味方」とばかりに、釈放に尽力したジャンと手を結び、さらにシャルルについても私生児であると言。まさかの自らの子をおとしめることとなった。

やがてジャンも両の和を行おうとした際にアルマニャックの襲撃に遭って殺される。関係修復も不可能となったため、イザボーとブルゴーニュイングランドと和交渉に臨み、1420年、判断力のシャルル6世に署名させる形でトロワ条約を締結させる。王太子のカトリーヌとイングランドヘンリー5世と結婚させフランス王位イングランドに渡し、さらにロワーヌ以北もイングランドに譲り渡すという、まさにを売る内容だった。しかもその後にヘンリー5世とシャルル6世が相次いで亡くなる。カトリーヌは後のヘンリー6世を生んでおり、彼が王位を継承するはずだった。

こうして絶頂となったイザボーではあったが、アルマニャックは反抗に乗り出し、さらに聖女ジャンヌ・ダルクの活躍もあって、ブルゴーニュイングランドは徐々に劣勢に立たされる。1431年にヘンリー6世がフランス王として戴冠式を行うもブルゴーニュフィリップ3世は欠席。そしてイングランド距離を取ったフィリップを始めとするブルゴーニュは、1435年のアラスの和約でシャルル7世及びアルマニャック和解し、フランスは一つにまとまった。その数日後の9月24日、イザボーはパリでその生涯を終えた。

こうした経緯もあり、フランス民からは今も忌み嫌われており「売国」と呼ばれることになった。そもそもフランス語では「エリザベート・ド・バヴィエール」と呼ばれるのだが、蔑称として「イザボー」と言われてしまっている。また、先述のオルレアルイだけでなく、ベルナール7世やジャンとも不貞の関係を持ったと噂されたことから、「淫乱王妃」とも呼ばれている。
ちなみに結婚して間もない1386年から1407年までの21年間にシャルル6世との間に12人の子女をもうけたとされているが、シャルル6世の病状から考えても「流石に1人では理すぎねえか?」と言う話もあったりする。そりゃ自分の子を臆面もく「不義によって産まれた子」とも言うだろうなあと。

女によって戦争が始められ、乙女によって戦争が終わった
後世の歴史からはイザボーとジャンヌ・ダルクを対するこのような言葉が言われている。

『たると☆マギカ』でのイザボー

注意 以下、『魔法少女たると☆マギカ』のネタバレ成分を多く含んでいます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。

死を(モール)――――
CVたかはし智秋マギアレコード

前述のイザボーが魔法少女だったらという設定で登場。イングランド側の魔法少女が絶対的忠を誓うであり、中でも実子であるラピヌコルボーミヌゥ仮面の3姉妹はその示に忠実に従っている。
しかし、非常に口数が少なく、うつろで感情も乏しい。それもそのはず、彼女既に人ならざる物となっていたのである。

彼女の願いの内容は「自らがキューブインキュベーター)になる」というもの。キューブと話しているうちにその的や出自まで聞き出し、その力に興味を示す。そして聡明な彼女魔法少女となる際にこのような願いを行い、自らの手によってキューブに成り代わり、女達を半ば強引に次々に魔法少女へと変え、フランス統治のための手駒として使っていった。しかも実子以外は全て意志や心を奪っており、イザボーの操り人形と化したのである。イングランド側の魔法少女が本物のキューブを知らないのも理はない。

しかしイザボーにも誤算があった。それは体はキューブであっても、実際は魔法少女であるということ。そして力を使えば使うほどソウルジェムは濁っていくということ。それに気づかなかったイザボーは遂に超弩級魔女女王(ラ・レーヌ)の黄昏」へと変貌する。その因果エネルギーフランス全土を包む結界となり、民の嘆き悲しみを取り込んで強大化する。
魔女化した際に長女のラピヌが「お様を元に戻して」と願ったことで人間の姿に戻ったのだが、これが不全であったため自は保っていても、実際は邪悪な意志のみ残したままであるため、精神も野望もんでいってしまった。さらに末女ミヌゥが「をいかなる魔法少女からも脅かされぬように」と願ったことで、イザボーに対する魔法少女からの攻撃は効と化していた。

終盤において魔女の姿を現してフランス軍を襲撃。タルト達も立ち向かうがミヌゥの願いのもありが立たない。しかし、限界覚醒したタルト魔女に近いイレギュラーとしての力を発揮。彼女によって倒された。イザボーは抜け殻と化し、その後は魔法少女の力がくなったミヌゥに寄り添われたまま、生涯を終えたという。

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