風の騎士たちの町とは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する架空の町である。
第1部「ファントムブラッド」に登場する、イギリス(イングランド)の小さな町(村)。
地理的にはロンドンから馬車で南へ丸一日の距離にあり、三方向を険しい岩山で囲まれ、残る南の一方は断崖絶壁の海という要塞的地形にある町。陸上からは五百年以上も前に掘られたと記録されている一本のトンネルしか手段はなく、正しくこのトンネルが通行止めになればイギリスから「消失」する陸の孤島となっている。
元々は中世時代に王に仕える騎士たちを訓練するために作られた町で、町を取り囲む岩山や崖にはかつて騎士たちの訓練場となった遺跡がある。また、かつて英雄だったであろう騎士たちの墓場もこの地にある。
作中の時代(1888年)ではその地形から刑務所が建てられ、囚人らによる石炭の採掘が行われており、その他の住民は漁や農業で生計を立てている普通の町であった。この時の人口は囚人含めて517名(後のロンドン・プレス紙の報道では人口452人とされる)。
元ネタと思われるのはスティーブン・キングの小説である「'Salem's Lot(邦題:呪われた町)」。町の名前だけでなく、本編中に吸血鬼が登場し町が蝕まれていく展開もオマージュしていると思われる。
本編中の登場は第1部「ファントムブラッド」のストーリー後半の主な舞台となる。
ジョースター邸にて吸血鬼の治癒力をもってしても再生が追い付かず全身に大火傷を負ったディオ・ブランドーは、ワンチェンやジャック・ザ・リパーを手下とした後にこの閉鎖的な町を潜伏地として丘の上の墓地のそばの館に住み着いた。住人からは病人が療養のために越してきたとしか噂されてないが、その実態は家出したと思われている町の若い娘たちを連れ去ってその血や肉を食料にして火傷を癒していた。
石仮面の力による人類の支配の計画は慎重に進められており、邪悪な人間であるこの町の囚人や墓地の騎士の死体を屍生人にして次々と手下にしていったが、唯一ディオの存在を知るジョナサン・ジョースターを始末するために差し向けたワンチェンが返り討ちに遭い逃げ帰った事で、ジョナサンらに潜伏地が明らかになった(同時に、ウィル・A・ツェペリから教えられた吸血鬼の対抗手段「波紋法」の存在も知られる)。
ジョナサン、ツェペリ、スピードワゴンの3人はこの地にたどり着き、日没の時間を迎えた時にディオと遭遇。波紋法の対抗策となる「気化冷凍法」によって圧倒的な力の差を見せつけられた後、伝説的な騎士であるブラフォードとタルカスの屍生人にジョナサンらの始末を任せ、ディオはいよいよ町の住人をも屍生人にしようとする。
あわや町民全員が屍生人化する寸前であったが、ジョナサンらの活躍によってディオと屍生人らの掃討に成功。後の新聞の報道によると73人行方不明とされ、この73人が犠牲者であると思われる。
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最終更新:2024/05/05(日) 11:00
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