サムデイ イン ザ レインとは、TVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のエピソードである。
また、スピンオフ作品『長門有希ちゃんの消失』第10話のサブタイトルでもある。
『サムデイ イン ザ レイン』は時系列的に『涼宮ハルヒの消失』の直前となる話である。『涼宮ハルヒの消失』と合わせてみるとよりいっそう楽しめることだろう。
2006年に放送された第1期では放送順第9話、時系列順では第14話(最終話)にあたる。
2009年に放送された新アニメーション(第2期)では第28話(最終話)に配置された。エンディングのハレ晴レユカイが終了すると劇場版涼宮ハルヒの消失の特報が流され、視聴者に驚きを持って迎えられた。
ちなみにこの回の脚本は原作者の谷川流が担当しているが、原作小説は存在しないアニメオリジナルエピソードである。原作者曰く小説化せず脚本を書いたといい、脚本はザ・スニーカー2006年8月号に掲載されたが、単行本には収録されたことはない。
なお、ツガノガクによるコミカライズ版についてはサムデイ イン ザ レインはコミック化していない。
そろそろ12月になるある晩秋の日、まったりと部室で過ごしていたキョンはハルヒより大森電器店へ次回作の映画スポンサーの前渡しとしての電気ストーブの引取りを命じられる。高台の北高から駅前に降り電車に乗り二駅先の店まで往復するため帰ってくるまで時間がかかっていた。一方ハルヒはキョンのいない間を狙い朝比奈ミクルの冒険 Episode 00のジャケット撮影をしようとみくる、古泉を連れだし撮影会を開始していた。
疲れながらも長門のみがいる部室にストーブを持ち帰ってきたキョンは、疲れのためか眠ってしまう。起きるとハルヒのみが部室におり、カーディガンがハルヒの1枚の他にもう1枚キョンにかぶさっていた。
今回はキョンが大森電器店へ向かっているため、北高場面では一部キョンの視点が外れた場面(第三者視点)のままで話が進行している。アニメの他の回のみならず、原作小説や劇場版においても必ずキョン視点で動いているためこの回だけ特異である。
途中、長門ただ一人で部室において本だけを読んで過ごしている場面が1分+2分合計3分映像で流される。無音ではなく、鶴屋さんが訪ねたり、ラジオから流される北海アイスキャンディーズの漫才や他の部活の音声も入っている。
演出の意図としては長門は3年待つほど長門は待つ女なので、視聴者にもその長門の感覚をわかって欲しかったという部分もあるらしい。
手抜きという批判もあった(らき☆すた4話で自社パロでこなたに言わせたりしている)が、それはある意味で正しく、第1期では3話先の放送順第12話「ライブアライブ」におけるライブシーンの作画のために、人員やリソースを減らしたという意味もあるだろう。(涼宮ハルヒの公式において中盤話数は調整したという発言がスタッフより掲載されている)
『長門有希ちゃんの消失』ではアニメ版オリジナルエピソードではなく、単行本4巻『Epilogue27 違和感』をアニメ化したエピソードとなった。ただし、アニメ化に際して多くのオリジナル演出が取り入れられている。
梅雨のある日、タクシーに轢かれそうになり、転んでしまった長門有希。幸い大きな怪我を負う事なく帰宅した長門だが、まるで別人のように寡黙で無表情になり、親友である朝倉涼子に対する態度も普段とは異なっていた。
翌日には学校に登校するが、いつも愛好しているゲームには手をつけず読書をしたり、想い人のキョンが額に手を触れても全く無反応だった。そんな彼女に対しても普段どおり優しく接するキョンだが、一方で朝倉の表情は徐々に険しくなりつつあった。
その日の晩、違和感に耐え切れなくなった朝倉は長門に問いかける。「あなた、誰ですか?」と……
『涼宮ハルヒの憂鬱』のサムデイ イン ザ レインが『涼宮ハルヒの消失』の直前を描いたエピソードだったのと同様、本作のサムデイ イン ザ レインは、第11話以降のエピソード『長門有希ちゃんの消失Ⅰ~Ⅲ』の序章にあたる。
今までの賑やかなラブコメから一転、衝撃的な結末を迎えた第9話Cパート(単行本3巻『Epilogue26 雨の日』を基にしている)から直接続くエピソードであり、長門有希に起こった「変化」と、対峙するキョンと朝倉の対応、そして三人の心情を象徴するかのように降り注ぐ雨の日の風景がシリアスに描かれる。
単にサブタイトルをオマージュしただけではなく、文芸部部室のシーンではキョンと長門が本を読み続ける長回しシーン(流石に3分間も無いが)が挿入されたり、前作BGM「ある雨の日」のアレンジ版が使用されるなど、要所に『涼宮ハルヒの憂鬱』へのリスペクトが施されている。
なお、第16話『花火』には、キョンと長門が相合傘で帰宅するシーンがあるが、こちらもサムデイ イン ザ レインを意識したシーンと考えられ、長門が独りで帰宅した『涼宮ハルヒの憂鬱』版とは対照的なシーンとなっている。
| 作品 | 公式チャンネル | dアニメストア |
|---|---|---|
| 涼宮ハルヒの憂鬱 |
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| 長門有希ちゃんの消失 |
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| 涼宮ハルヒシリーズ | ||
| 原作 | 憂鬱 | 溜息 | 退屈 | 消失 | 暴走 | 動揺 | 陰謀 | 憤慨 | 分裂 | 驚愕 | 直観 | |
|---|---|---|
| 漫画 | 涼宮ハルヒの憂鬱 | 涼宮ハルヒちゃん | ちゅるやさん | 長門有希ちゃん | 古泉一樹くん | |
| アニメ | 憂鬱 | 涼宮ハルヒちゃん | ちゅるやさん | 長門有希ちゃん | |
| 映画 | 涼宮ハルヒの消失 | |
| ラジオ | 涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部|長門有希ちゃんの消失 北高文芸部ラジオ支部 | |
| ゲーム | 約束(PSP) | 戸惑(PS2) | 激動(Wii) | 直列(DS) | 並列(Wii)| 涼宮ハルヒちゃんの麻雀(PSP)| 追想(PS3/PSP) |
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| 登場人物 | SOS団 | 涼宮ハルヒ - キョン - 長門有希 - 朝比奈みくる - 古泉一樹 |
| その他 | キョンの妹 - 朝倉涼子 - 鶴屋さん - 喜緑江美里 コンピュータ研の部長 - 谷口 - 国木田 - 佐々木 - 阪中佳実 ENOZ - 森園生 - 橘京子 - 周防九曜 - 藤原 - 渡橋泰水 |
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| 楽曲 | 楽曲一覧 | |
| 関連商品 | 書籍 | コミック | DVD | CD | ゲーム | その他 | 海外版 | |
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| 関連人物 | 谷川流 - いとうのいぢ - ツガノガク - ぷよ - えれっと - 石原立也 - 武本康弘 | |
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最終更新:2025/12/11(木) 11:00
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