タイラー姉妹とは (マッタイラーシマイとは) [単語記事]

タイラー姉妹とは、アニメ「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」の登場人物「グロリア・タイラー」と「グレース・タイラー」の姉妹である。

概要

融合次元・デュエルアカデミアに属するデュエル戦士。プロフェッサー赤馬零王直属。
中性的な口調で金髪の真っ平らなグロリアが姉、女性的な口調で銀髪の絶壁なグレースが妹。
両者ともに嗜虐的な一面を覗かせ、姉妹の息はぴったりだが、生真面目で理性的・高圧的な姉に対し、感情的でやや欲望に忠実な妹と、はっきり分かれた性格をしている。
タッグデュエルを真骨頂としており、エクシーズ次元への侵略時、ハートランド・デュエル・スクールのスペード校を母体としたレジスタンスを壊滅させたのが彼女らであり、レジスタンスにも名が知れている。

打倒ランサーズのため再びハートランドに現れるが、そこで気持ちが暴走しカイト説得のために抜け出した笹山サヤカと遭遇。
「レジスタンスが組織として壊滅した以上、出歩いている人間はランサーズだろう」と推測した姉妹はサヤカにデュエルを仕掛けようとする。そこにサヤカを追いかけてサヤカの仲間である神月アレンが現れ、タッグデュエルを行う。
圧倒的な強さを見せつけ二人を沈めた姉妹だが、そこに本物のランサーズが現れ・・・。

「榊遊矢＆黒咲隼 vsタイラー姉妹」でも、ビートダウンが得意な相手に対し優位に立っていたが、榊遊矢の披露した突然のエンタメでダメージレース的に圧倒され敗北。以降、グレースは榊遊矢に即エンタメ堕ち興味を持ち始めたようだが、まだ理性的なグロリアとの温度差が感じられる。
「榊遊矢 vs エド・フェニックス」（２戦目）中はグレースは完全に遊矢のデュエルに釘付けになっており、姉の静止も聞かずに観客と化していた。まるでテレビに夢中な子供のようである。それもあってか、アカデミア軍の再侵攻という職務を完全にすっぽかしていた。グロリアも動かずじまいだったため、彼女らが単独で任務を行えるかは不明。

デッキ構成

両者ともに戦士族を中心とした「アマゾネス」を使用。ＧＸにはアマゾネス使いのデュエリストが登場していたため、それが選定の理由と思われる。
原作やＧＸで使われた《アマゾネスの剣士》やＯＣＧオリジナル強化だった《アマゾネス女王》をフル活用するなど、「既存カテゴリを活用するオリジナルキャラクター」の登場は久方ぶりとなる。オリジナルカードもそこそこ登場している。
作中ではタッグフォースルールでのタッグデュエルのためフィールド・墓地を共有するルールをフルに生かし、フィールド全体のアマゾネスを強化する戦術を主に使用していた。
融合次元らしく、ＯＣＧのアマゾネスには存在していなかった融合召喚も使用しており、グロリアは《アマゾネス女帝_{（エンプレス）}》、グレースは《アマゾネスペット虎獅子_{（ライガー）}》をそれぞれ使用。
ともにアマゾネス全体を攻防ともに強化し、戦闘で優位に立つ能力を持っており、圧倒的な力でアレンとサヤカを捻じ伏せた。攻撃力が基本的に姉妹のカードを下回る相手だったこともあってか、モンスター同士の戦闘を主体とし、攻防両面で終始優位に立つデュエルを披露した。
一方で攻撃力が高めの相手に対しての備えも十分持っており、総じて「モンスター同士の戦闘を支配する」というアマゾネスらしい戦法を得意としている。

余談

アマゾネスは正確には「アマゾン」というが、ギリシア語で「乳なし」という意味。
弓による狩猟を生業としていた彼女達は「弓を引くのに邪魔な右の乳房を切除するという慣わしがある」という逸話があるという。

それを意識してかは不明だが、タイラー姉妹は両者ともにその場所が哀れなほど薄っぺらなものである。
身長も体格もしっかりしているはずなのに、同じ融合召喚を主体とするデュエリストの柊柚子やセレナと比べても一目瞭然。
だが、カード版のアマゾネス達は基本的に巨乳でナイスバディが多い。

これは巨乳に偏りがちな遊戯王としては珍しいものであり、ＯＣＧのアマゾネス達に加え、過去作キャラクターでもアマゾネスを使っていた孔雀舞^[1]（原作）・タニヤ（GX）と巨乳揃いの中でも彼女ら姉妹オンリーの個性になっている。
そのため名前が判明した時点で視聴者からは「平らー姉妹」「（胸が）タイラー姉妹」など、真っ先に弄られることになってしまった。