ブランドン・ノーマン・ラウ(Brandon Norman Lowe、1994年7月6日~)とは、アメリカ合衆国出身のメジャーリーガー(内野手)である。
同世代のメジャーリーガーであるジョシュ・ロウ、ナサニエル・ロウ兄弟との血縁関係はないが、2019年から20年までナサニエル・21年からジョシュとチームメイトである。
| タンパベイ・レイズ #8 | |
|---|---|
| ブランドン・ラウ Brandon Lowe |
|
| 基本情報 | |
| 国籍 | |
| 出身地 | バージニア州サフォーク |
| 生年月日 | 1994年7月6日 |
| 身長 体重 |
178cm 86kg |
| 選手情報 | |
| 投球・打撃 | 右投左打 |
| 守備位置 | 二塁手・外野手 |
| プロ入り | 2015年MLBドラフト3巡目 |
| 経歴 | |
| メジャーリーガーテンプレート | |
ラウのキャリアは怪我との闘いだった。地元のナンセモンド・リバー高校からメリーランド大学カレッジパーク校に進学するも、初陣を前に左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負い、出鼻を挫かれてしまう。復帰後は頭角を現し、強打のセカンドとしてドラフト候補に挙がった。2015年にタンパベイ・レイズからMLBドラフト3巡目(87位)で指名を受けプロ入り。しかし、2日前に腓骨を骨折していた。
マイナーでは3年間・4シーズンを過ごす。2018年はゴロ率が低下し、野球専門メディア「MLBパイプライン」では球団内プロスペクト9位にランクインするなど評価を上げていた。
翌日のシカゴ・ホワイトソックス戦に先発出場するもノーヒットに終わる。その後も当たりが出なかったが、8月15日のニューヨーク・ヤンキース戦で初ヒットを記録。この当たりでケビン・キアマイアーが還り初打点も付いた。8月28日のアトランタ・ブレーブス戦では初ホームランも放っている。この年は43試合に出場し打率.233・6本・25打点だった。
2019年から背番号が8になった。開幕前には6年の契約延長で合意。球団側に2年のオプション契約権がある。この年は開幕から好調でオールスターゲーム選出も果たしたが、7月2日に自打球で負傷してしまい長期離脱。更にリハビリ中に別の個所を痛め復帰は9月下旬までずれ込んだ。82試合の出場で打率.270・17本・51打点を記録し、新人王投票で3位に入った。
2020年もMVP争いに絡む活躍を見せ、短縮60試合中56試合の出場で打率こそ横ばいの.269だが三振を大きく減らし、出塁率.362・長打率.554・14本を記録。MVP投票では8位に入った。一方でポストシーズンでは大不振に陥り、チームはワールドシリーズまで進出したもののラウは76打数9安打だった。
2021年は序盤苦しむも、6月以降にホームランを量産。149試合の出場で打率こそ.247だがチームトップの39本塁打を放つ活躍で、2年連続の地区優勝に貢献した。この数字は2025年にジュニオール・カミネロに抜かれるまで、球団歴代2位タイの記録だった。MVP投票では10位に入賞した。
2022年も開幕から低空飛行が続くと、5月に背中のストレス反応で離脱。以後、長期間の故障禍に苦しむことになる。復帰には2か月を要したが、直後にふくらはぎの打撲で短期間の離脱、更に背中の状態が思わしくなく9月13日に3度目の負傷者リスト入りでシーズンを終えることになった。この年は65試合の出場に留まった。
2023年は開幕直後こそ好調だったが椎間板ヘルニアを患い成績が急落し、6月は負傷者リスト入りした。復帰後は休養を挟みながらコンスタントにホームランを量産していたが、9月21日にグリフィン・キャニングに右膝へのデッドボールを食らい骨折。そのままシーズンエンドとなった。それでも109試合の出場ながら21本のホームランを放つなど貴重な長距離砲として存在感を示した。
2024年は開幕直後に右斜筋の肉離れで離脱、復帰後こそ素晴らしい成績を残したが故障の影響か8月以降は尻すぼみとなった。契約最終年でチームも低迷していたことからトレードも噂されたが、結局残留している。107試合の出場で打率.244・21本塁打・58打点だった。オフに1年のオプション契約が行使された。
2025年は開幕から極度の不振に苦しむも、5月中旬を境に反転。2ヵ月続けて7本のホームランを記録するなど好調で6年振りのオールスターにも選出されると、ラウの復活と共にチームの快進撃が始まり、一時は首位に0.5ゲーム差まで肉薄した。ところが選出されたその日の試合で左脇腹を痛め又も出場は叶わず、主砲の離脱に加えて中継ぎが総崩れになったチームはその後ワイルドカード争いからも脱落していった。復帰後しばらくは調子を維持していたが、9月に三振が激増して失速。最終的に4年振りの規定到達を果たし134試合の出場で打率.256・31本・83打点だった。これだけ見ると前年並か成績を伸ばしたように見えるが、その裏で守備が球界最低レベルに悪化していたため貢献度は下がってしまった。オフに1年のオプション契約が行使された。
細身な身体から規格外の打球を飛ばす怪力自慢。典型的なプルヒッターで、速球に強い。アマ時代の前評判と比べると非常に三振が多いものの、二塁手として破格の攻撃力を誇る。
守備は平均的。鈍足の部類に入る。
| 年 度 Yr |
球 団 Tm |
試 合 G |
打 席 PA |
打 数 AB |
得 点 R |
安 打 H |
二 塁 打 2B |
三 塁 打 3B |
本 塁 打 HR |
打 点 RBI |
盗 塁 SB |
犠 打 SH |
犠 飛 SF |
四 球 BB |
死 球 HB |
三 振 SO |
併 殺 打 GDP |
打 率 AVG |
出 塁 率 OBP |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018年 | TB | 43 | 148 | 129 | 16 | 30 | 6 | 2 | 6 | 25 | 2 | 0 | 1 | 16 | 2 | 38 | 3 | .233 | .324 |
| 2019年 | 82 | 327 | 296 | 42 | 80 | 17 | 2 | 17 | 51 | 5 | 0 | 1 | 25 | 5 | 113 | 1 | .270 | .336 | |
| 2020年 | 56 | 224 | 193 | 36 | 52 | 9 | 2 | 14 | 37 | 3 | 0 | 2 | 25 | 4 | 58 | 2 | .269 | .362 | |
| 2021年 | 149 | 615 | 535 | 97 | 132 | 31 | 0 | 39 | 99 | 7 | 0 | 3 | 68 | 9 | 167 | 2 | .247 | .340 | |
| 2022年 | 65 | 266 | 235 | 31 | 52 | 10 | 2 | 8 | 25 | 1 | 0 | 1 | 27 | 3 | 61 | 1 | .221 | .308 | |
| 2023年 | 109 | 436 | 377 | 58 | 87 | 15 | 1 | 21 | 68 | 7 | 0 | 3 | 50 | 6 | 119 | 8 | .231 | .328 | |
| 2024年 | 107 | 425 | 385 | 56 | 94 | 19 | 3 | 21 | 58 | 5 | 0 | 2 | 33 | 5 | 112 | 7 | .244 | .311 | |
| 2025年 | 134 | 553 | 507 | 79 | 130 | 19 | 0 | 31 | 83 | 3 | 0 | 6 | 38 | 2 | 149 | 6 | .256 | .307 | |
| MLB:8年 | 745 | 2994 | 2657 | 415 | 657 | 126 | 12 | 157 | 446 | 33 | 0 | 19 | 282 | 36 | 817 | 30 | .247 | .326 | |
| 機構 | 守備位置 Pos |
試合 G |
刺殺 PO |
補殺 A |
失策 E |
併殺 DP |
守備率 Fld% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| MLB | 一塁手 | 23 | 130 | 11 | 0 | 17 | 1.000 |
| 二塁手 | 611 | 890 | 1323 | 39 | 353 | .983 | |
| 外野手 | 52 | 59 | 0 | 1 | 0 | .983 |
| 表彰 | ||
|---|---|---|
| オールMLBチーム選出 | 1回 | 2020年 |
| その他 | ||
| MLBオールスターゲーム選出 | 2回 | 2019年・2025年 |
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最終更新:2025/12/05(金) 20:00
最終更新:2025/12/05(金) 19:00
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