メイショウカイドウ 単語

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メイショウカイドウ

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メイショウカイドウとは、1999年生まれの日本の元競走馬である。

史上たった1頭の「同一年小倉三冠馬」として有名な小倉マイスター

な勝ち
2004年:小倉記念(GIII)
2005年:小倉三冠[小倉大賞典(GIII)、北九州記念(GIII)、小倉記念(GIII)]
2006年:七夕賞(GIII)

概要

スキャンキンセングローリーヒッタイトグローリーGⅠ2勝で、日本に輸入後も較的実績を残したは33戦4勝。牝系祖母岩手の名スイフトセイダイがいるくらいで何一つ見るところがない。イギリスの短距離GⅠらしいが血統表にもほとんど出てこない。そんな二流か三流の血統である。

生涯成績は43戦11勝。初勝利までに10戦。重賞は全てローカルGⅢの5勝。GⅠは生涯1度だけの天皇賞(秋)で18番人気18着。これだけ見るとただのローカルである。では他のと何が違ったか?

小倉競馬場異常に強かったのである。

先述の通り通算成績は43戦11勝。複勝圏まで表すと[11-6-6-20]。勝率.256、複勝圏.535となる。ところがこれを小倉競馬場に限ると[8-1-2-5]勝率.500、複勝圏.688に跳ね上がるのである。(なお、計算してもらえばわかるが、小倉以外の戦績は[3-5-4-15]。勝率は.111と惨憺たる有様だが、2着3着を中央開催でけっこう稼いでいたので、複勝圏は.444と小倉べてもそんなに悪くなかったりする。)

そして、メイショウカイドウがその小倉巧者ぶりを遺憾なく発揮したのが2005年。前年に小倉記念で初重賞制覇を果たし中央開催のOP特別を2戦惨敗し、充実期に入っていたメイショウカイドウは初戦の小倉大賞典を差し切って勝利中山記念マイラーズCはしっかり惨敗し、本番の北九州記念(当時は7月、芝1800m)を体重-20kgも問題なく快勝。史上4頭小倉競馬場で行われる3つの古重賞を全勝する「小倉三冠」を達成。
そして、小倉記念では58.5kgを背負いながら快に差し切りレコードV。同一年に小倉三冠全制覇するという史上初めての記録を作った。この翌年に北九州記念1200mに短縮され開催時期も変更されたことで、3競走すべてに出走するがほぼいなくなったので、メイショウカイドウは事実上最後の小倉三冠馬にして、最初で最後の同一年小倉三冠馬となった。

その後メイショウカイドウは、翌年の七夕賞コンゴウリキシオーらを破り快勝。小倉以外で初めて重賞を勝つが、59.5kgとかいう酷量を背負わされたこともあってか肝心の小倉で勝てなくなり、2007年朝日チャレンジカップを最後に引退した。

引退後は、自らが活躍した小倉競馬場で誘導に転身。現役時代は武豊も扱いに苦労するほど気性が荒かったが、誘導としては落ち着いて仕事をこなし、小倉競馬場の顔としてイベントにも度々登場。2014年の「メモリアルホースファン投票」では、小倉記念勝ちから選ぶ小倉競馬場メモリアルホースに選ばれ、「玄界風雲児」という二つ名を授けられ、その年の小倉記念開催日の準メインには名前をつけた競走が行われ、そのレースの誘導に「玄界風雲児」と記されたゼッケンを付け誘導を務めた。

18歳を迎えた2017年、この年の小倉開催の終了となった9月3日を以て、9年半務めた誘導引退8月20日には誘導としては異例の引退セレモニーも行われ、相棒武豊を背にパドックを周回。最後の雄姿を披露した。その後は小倉競馬場で乗訓練用として第三の生を送り、2021年引退後は小倉を離れ滋賀県牧場で余生を送っている。

なお、小倉異常に強い理由は武豊にもよくわからなかったようだが、管理した坂口正大師によれば「前日に一泊するとを出せた」とのこと(実際、当日に競馬場入りする京都阪神では勝ちがない)。

小倉愛したからか、小倉されたからか…。その生涯を全うできる場所ができた、幸せである。

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最終更新:2024/04/24(水) 14:00

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