『光と水のダフネ』とは、GENCOプロデュースによる近未来SFアクション作品。
アニメと漫画でメディアミックス展開がなされた。
陸地がほとんど没してしまった近未来の地球で、逞しくも美しく生きていく女性たちの姿を描いたSFアクション作品。
ダフネ(ダプネー)とはギリシア語で月桂樹の意味であり、本作では重要な意味を持つ。
先行するアニメ版『光と水のダフネ -DAPHNE IN THE BRILLIANT BLUE-』では、人類が海上へ再浮上してから100年後の海上都市カムチャッカシティを主な舞台に、ひたすら不幸で不憫な顔面連続強打少女マイアが一癖も二癖もある仲間たちに体のいい玩具にされ支えられながら、徐々に隠された歴史の渦潮に引きずりこまれていく。
やや後発の漫画版『アイ』では、浮上計画直前の深海都市ノイモンでの騒がしい活発な少女アイの活躍を描く。
「水のほとりに植えられた木の 時が来ると実を結び その葉の枯れることなく その為すところみな栄える・・・」
さらに主にアニメ版の視聴者を対象としたファンサービスとして、 レギュラー声優によるインターネットラジオ番組『中原麻衣・岩田光央のラジオネレイス』が 2004年2月11日~9月4日までの計30回にわたって配信された。アニメでは毎話のサブタイトルが実在する映画のタイトルをもじったものであった。またTV未放映のDVD特別篇が3話ある。
――海洋庁への入庁試験に失敗し住む家すらも失った天涯孤独の少女・水樹マイア(声: 中原麻衣)は、ひょんなことから犯罪事件に巻き込まれたのをきっかけに、巨乳美女揃いの総合トラブルシューティング企業・ネレイス社の一支店で働くことになる、のだが・・・・・・金にうるさいサディスティックなリーダー・本城レナ(声: 大原さやか)、大食らいなメカマニア眼鏡っ娘・葉山静香(声: 植田佳奈)、がめつく短気なトリガーハッピー・グロリア(声: 浅野真澄)、全然空気を読まない格闘サイボーグ女・朴ゆう(声: 甲斐田裕子)、自分以上に不幸そうな中年管理職・花岡支店長(声: 岩田光央)といった面々に振り回されっぱなしの、掛け値無しに命懸けの日々が待っていたのだった・・・・・・。
グロリア以外のネレイスのメンバーが荒事の際には何故か必要最低限未満に見えるきわどいコスチュームを着用するため(関連動画および関連商品参照)、「前貼りアニメ」という通称がある。 しかし、昨今ではすっかりポピュラーになった「※DVDでは湯気が消えます」「光さん仕事しすぎw」的な演出は一切無いので、視聴年齢制限などはもちろん無い、極めて健全な作品である。たぶん。
当時新人であった声優・中原麻衣の出世作の一つに挙げられるものの、今日的な基準で云えば作画も不安定であり、一見ただのゼロ年代初期にありがちなU系深夜お色気&B級ギャクアニメのように見受けられるが、実はいたるところに綿密な伏線が張り巡らされており、回を追うごとに独特な世界観とその裏に隠された壮大な物語の面白さを感じることができる。 最近主流の萌え系アニメとはまた違ったストーリーテリングの魅力を持つ作品であり、 ぜひ最終話まで見て感動していただきたい。
最後まで見ると、節の冒頭に掲げた詩の本当の意味を忘れられなくなるだろう。
人類が海上への再浮上を試みる準備を整える頃の深海都市で生活する元気少女アイ・マユズミの物語。
作者はアニメ版のキャラクター原案や関連商品のイラストを手がけた士貴智志。アニメ版の放映開始から少し遅れて『アイ〜光と水のダフネ〜』のタイトルで「ヤングキングOURS」にて連載が開始されたが、途中で休載。単行本も長らく第1巻(少年画報社ヤングキングコミックス)までしか発売されなかったが、2008年にタイトルを『アイ』と改めて講談社シリウスコミックスから上下巻で発売された。
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最終更新:2025/03/26(水) 21:00
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