天然ガスが出たー！とは (テンネンガスガデターとは) [単語記事]

天然ガスが出たー！とは、天然ガスが出たことを驚愕した時に発するセリフである。

概要

「KING OF PRISM」シリーズの2作目である『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』にて、速水ヒロの窮地を救うために、総資産200兆円の十王院財閥の御曹司にして十王院ホールディングスの専務取締役という自分の立場を生かして、打てるだけの手を打ち裏で誰にも知られずに活躍していた十王院カケル。しかし、速水ヒロのピンチこそ救ったものの、それは伍友グループとの提携のために極秘プロジェクトであったP・R・I・S・Mシステムの情報開示という奥の手を独断で使ってしまうこととなり、3作目の『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』にて、これを口実に真田泰山をはじめとした社内の反主流派・九曜会の反撃が進められていったのである。

この毒牙をかわすために、父親であり社長の十王院百次郎は、十王院カケルをマダガスカル支社への出向を命じる。財閥の中核にいる十王院一族がこの状況に悲観的になり、日本では十王院一族の危機すら報じられる中、十王院カケルはマダガスカル支社で天然ガス採掘に取り組む社員のネブカドネザル・ウル・ムファルメ・メリナ13世、東アフリカ統括長のケン・リヴィングストン児玉と出会う。

彼らとのふれあいで今まで知らなかった外の世界への見識を深めていった十王院カケルは、プリズムショーすら信じられなくなった中、一条シンとの出会いで愛を信じてみようと思いなおせた心情を吐露していく。彼の心情を聞かされたメリナとリヴィングストンの申し出でプリズムショーをする十王院カケルであったが、一つ目のプリズムジャンプ「クラウド進化カケルノミクス」でサイリウムチェンジをすると、彼のプリズムショーに呼応するように天然ガスが放出。マダガスカルの動物とともに扇子を振って踊る二つ目のプリズムジャンプ「砂漠のゴールドラッシュ！ワンナイトヘブン！！！」を連続してたたき出したのであった。

この、十王院カケルのプリズムショーに呼応して天然ガスが噴き出た際にメリナが発したセリフが、これである。なお、何分文字に起こされていないアニメのセリフであるため表記ゆれが激しいが、一応「KING OF PRISM」の公式アカウントのツイートの表記を親記事とする。ちなみにこの後リヴィングストンが「Yo daddy! I did it!」と続けるため、ここまでがテンプレになっていることもある。

結局、この噴き出た天然ガスを手土産に、十王院カケルはあっけなく本社に復帰。メリナの喜ぶ顔と、リヴィングストンがすでに失脚した幼いころ慕っていたかつての専務・児玉の息子であることを知ると、「愛、少しは届けられたかな…」と少しだけ希望を胸に抱けながら、「PRISM.1」に臨む仲間の元に戻っていったのであった。

なぜ天然ガスが噴き出たのか

結論から言うと、そういうものだからである。

というのも、すでに1作目である『プリティーリズム・オーロラドリーム』のおまけ映像「プリズム笑劇場」の段階でプリズムジャンプで出てきたものが実際に実体化していたと明らかにされていた通り、プリズムジャンプは現実に干渉するものなのだ。

とはいえ、「KING OF PRISM」に入ってから、この現実への干渉の度合いの描写がどんどん進行していき、ケツからハチミツだの腹筋で爆撃だの地球は黄色かっただのが、わかりやすい指標として用いられるようになった。そしてついにプリズムジャンプで天然ガスが現実に噴き出たことが、完全に驚きをもって迎えられたのである。以後「KING OF PRISM」の枕詞として天然ガスが出ることは自他ともに代名詞となり、割とテンプレとして機能していくようになる。

ちなみに、十王院カケル本人は天然ガスが噴き出したことに感謝するメリナに、「いやあ、たまたまだと思うけど」と述べているため自分が起こしたことだとは捉えておらず、声優の八代拓も「spoon.2Di vol.50」のインタビューでは天然ガスが出たのはたまたまで喜んだメリナたちを見てカケルの心が動いたことを重要視している。一方でプリズムジャンプの原案をずっと続けているシンソフィアの加藤大典は、設定資料集のプリズムジャンプの解説で「砂漠のゴールドラッシュ！ワンナイトヘブン！！！」を昔から温めていた砂漠に天然ガスが噴出するプリズムジャンプと述べており、実は天然ガスがプリズムジャンプによるものなのかどうかの解釈は視聴者に委ねられていたりはする（とはいえ、公式プレス等でもほぼほぼ十王院カケルのプリズムジャンプで天然ガスが出た扱いなのだが）。