愛されボディ

愛されボディとは

1. 女子力を磨く女性において、皆（主に男）から愛されるようなボディ（まんま）の事。
2. 格闘ゲームにおいて食らい判定が小さすぎて攻撃が当たりにくく、基本的なコンボを成立させるとこが困難あるいは不可能になってしまうキャラクターのこと。

この記事では2について解説する。

概要

格闘ゲームではシステム上、「攻撃判定」と「食らい判定」がキャラクターの体に設定されており、技を出す事で発生する「攻撃判定」を、相手の「食らい判定」部分に接触させると、その技が相手に当たったと判定される。

当然、攻撃を出している側も食らい判定を持っており、お互いに技を出し合ってぶつかった場合、「自分の攻撃判定が相手の食らい判定に届くか」と「相手の攻撃判定が自分の食らい判定に届くか」と言う2点の兼ね合いでどちらが勝つか決まる。
自分の攻撃判定だけが届き、相手の攻撃判定は届かなかったという結果になれば自分が一方的に勝つ。自分と相手の攻撃判定がそれぞれお互いに相手に届いた場合は相打ちとなる、など（ゲームによっては、相打ち以前に攻撃判定同士が重なった時点で「相殺」という現象が起こるようになっているゲームもある）。
一般に「判定が強い」と言われる技は、攻撃判定が大きいのに対して食らい判定が小さくなっていて、自分の攻撃判定だけが届いて一方的に勝つという結果がおきやすい技の事である。また、昇龍拳に代表される無敵技は、特定のタイミングだけ食らい判定が無くなる。全身がそうなる技もあれば、上半身だけそうなる技もある。

話を元に戻すと、食らい判定の大きさと言うのは格闘ゲームにおいて非常に重要な要素だが、殆どの場合、登場するキャラの容姿に違いがあるのと同様に、食らい判定の形も一定ではない。身長差などの見た目を忠実に再現した結果として食らい判定が小さくなる場合もあれば、ただの設定ミスや調整不足などにより、見た目と噛み合ってない判定の形をしている場合もある。
実際に身体が小さいがために食らい判定が小さいキャラは、「小柄キャラ｣と言う位置づけにより火力なども低くなっている場合が多いので、後述のラクーンを除いて愛されボディと言われる事はあまり無いが、小柄でも何でもなく他の能力が普通に高いのに食らい判定が何故か小さいというキャラは「愛されボディ」と言う皮肉を言われる事になる。

該当キャラ

• ロケットラクーン（ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3）
  キュートなアライグマ。
  小ささは尋常ではなく、マグニートーなどのよく見かける背が高めのキャラと比較すると1/4以下と言う身長。ラクーン自体がメジャーでないキャラであることも手伝い、上級者でもラクーン相手だとすぐコンボを落としてしまうほど。
  ただし、判定自体は見た目通りなので、以下のキャラクター達のような理不尽さを持っているわけではない。
  
  
• トキ（AC北斗の拳）
  新ジャンル：喰らい中膝下無敵
  ニコニコではかなり有名であろう、剛の拳よりストロングな柔の拳を振るう世紀末病人。
  そもそもが技の性能からして存在自体がバグと言われるほどのキャラであり、当然のごとく愛されボディも持っている。
  基本コンボはともかく、バスケやドリブルへのルートはキャラ限定の物が多いAC北斗において、特に「トキには入らない」コンボというものが非常に多い。トキにも入るコンボだけを見ても、対トキだけは技を出すタイミングにコツを覚える必要がある物が多い。その理由として、下半身の喰らい判定の薄さが挙げられる。何故かトキは喰らいモーション中に膝より下の部分の喰らい判定が消失しており、他キャラなら空中吹っ飛び姿勢の足首やヒザの辺りに当てればいい攻撃でも、トキ相手だけは股間や腰の辺りまでめり込ませるつもりでないとまともに当たらない。バスケ・ドリブル中も当然膝下無敵なため、他のキャラと同じ距離感覚で小パンを刻むと大抵落ちる。
  
  
• 毛利元就（戦国BASARAX）
  新ジャンル：喰らい中胴体以外無敵
  ご存知全キャラに7：3以上付けると言われる、あらゆる能力で飛びぬけた戦国の神。
  格ゲー使用可能なバグキャラの筆頭にすら挙げられ、実際に全能力が高すぎるせいであまり目立たないが、ぶっ壊れてるなんてレベルじゃない愛されボディを持っている。具体的には肩から膝上くらいまでしか喰らい判定が無い。何それと思われるかもしれないが、そもそも毛利の喰らい判定の設定は非常に荒く、他のキャラのように体のラインに沿って、ではなく体の中に納まるように大雑把に長方形の喰らい判定が置かれるような設定をされている。その為に、援軍カウンターがスカる、振り回す輪刀に喰らい判定が無いなど、何かもうお察し下さい。
  「何故こいつが使用可能キャラになっているのか分からない」とまで言われるその強さにおいては些細かもしれないが、奇跡のワンチャンを掴んだ瞬間にコンボがスカるという、厳しく切ない世の無常を教えてくれる大切な要素である。
  
  
• 十六夜咲夜（東方非想天則）
  当たり判定が小さいと言うより、判定の場所がおかしい。異常なほど前のめりのダッシュ、魂的な何かが身体よりも前に出ているとしか思えない6Aなど、見た目と食らい判定が一致しないことが多い。ガーキャンを狩られるのではなく無視される事があるのは彼女だけ！　逆にしゃがみ姿勢は他キャラだと頭や肩部分で凹凸があってもひとかたまりの食らい判定を与えられているところ、彼女だけは何故か見た目に忠実で、肩より上の部分は本当に頭部の厚さしか判定が無い。そのせいでタケノコなどの多段ヒット技は当たりきる前に通り抜けてしまう。
  ※　一応ニコニコである程度以上知名度のある格ゲーから1人ずつと言う格好で彼女の名前を列挙しましたが、既に出ている愛されボディの諸氏と比べる事は間違っても出来ないほど普通の範疇なので注意されたし。

関連項目

• 格闘ゲーム