新・完全走破!高速道路の旅とは (シンカンゼンソウハコウソクドウロノタビとは) [単語記事]

新・完全走破！高速道路の旅とは、2009年にフジテレビ NEXT（CS放送）にて放送された旅番組である。今から約20年前に放送された「完全走破！日本縦断2002キロ高速道路の旅」（以下「2002キロ」と表記）の現代版リメイクバージョンである。

概要

元々はこの番組が企画されることはなく、たまたまフジテレビ739（現・フジテレビ NEXT）で過去の名作の放送枠を利用して前番組「2002キロ」を放送（キー局としては実質的な再放送、全国規模で見ればこれが最初の全国放送）した事がきっかけとされる。「2002キロ」の評判が非常に高く、不定期で再放送を繰り返していた。

これらの評判がきっかけとなり新作の製作・放送が発表され、2009年 4月より順次放送されていった。現在は後述のDVD版が発売されている。

前作との違い

2台のカメラをダッシュボードにつけて交互に撮影を繰り返していた約20年前と違い、今回は1台のカメラを搭載している。同時に16：9のハイビジョンに対応しており、高速道路だけに限らず、その周囲も大変キレイに写っている。
前回は青森から当時の終点・八代ICを目指すルートだったが、今回は逆に、鹿児島ICを起点として北へと進み、現在の道央道の終点である士別剣淵ICを目指す。
限られた時間のためにイタズラに不自然な倍速を行った「2002キロ」と違い、ごく一部を除けば倍速のスピードは同じである（そのため、東京都心の様子や宮城県区間もはっきりと見渡せる。
交通状況が大きく変化した西日本地方では、前回の「名神⇔中国道⇔九州道」と違い、「新・完全走破！高速道路の旅」では「九州道→山陽道→国道2号バイパス→阪神高速→近畿道→名神→新名神→東名阪道→伊勢湾岸道→東名と大きくルートが異なっている。また、首都高速管内ではわざと東京高速道路（KK線）経由で迂回しており、大幅に寄り道している様子が伺える。
前作は2時間30分という限られた時間の中で一気に青森→八代を目指したが、今回は倍速速度が一定であるため、合計4回に分けられて放送されている。
SA PAに関しては通過時に画面の左側からSA PA説明のカットインが入る。有人の施設の場合は簡単なお土産情報やグルメ情報が表示されるが、単にトイレ・自販機だけの場合はSA PA名のみ表示される。
路線が切り替わる場面（例：関門橋→中国道）では、「2002キロ」の場合は単に路線名が表示されるだけだったが、今回はマップが表示される。また、県境通過時にも地図が表示される。

走行区間

九州自動車道　※1
関門自動車道（関門橋）
中国自動車道（下関IC～山口 JCT）
山陽自動車道（山口 JCT～山陽姫路東IC）　※2
播但連絡道路（山陽姫路東IC～姫路 JCT）
姫路バイパス
加古川バイパス
第二神明道路
阪神高速道路（3号神戸線→16号大阪港線→13号東大阪線）
近畿自動車道（東大阪JCT～吹田JCT）
名神高速道路（吹田JCT～草津JCT）
新名神高速道路（草津JCT～亀山 JCT）
東名阪自動車道（亀山 JCT～四日市JCT）
伊勢湾岸自動車道（四日市JCT～豊田JCT）
東名高速道路（豊田JCT～東京IC）
首都高速道路（3号渋谷線→都心環状線→八重洲線→東京高速道路（KK線）→都心環状線→6号向島線→川口線）　※3
東北自動車道（川口JCT～青森IC）　※4
道央自動車道（八雲 IC～士渕剣淵IC）　※5

※1：前作では終点だった八代ICは今回は通過点となっている。また、八幡 IC～門司ICの間に関しては北九州道路・北九州直方道路（現・北九州高速 4号線）経由で迂回せず、そのまま真っ直ぐ通過する。
※2：山陽自動車道に並行する一般国道自動車専用道路「広島岩国道路」も通過しており、丁寧にテロップによってマップが表示される。
※3：記述内にもあるように、途中で東京高速道路（KK線）に寄り道している。
※4：前作は時間の制約から、極度な倍速や完全に「空気」扱いとなった福島県や岩手県～秋田県～青森県の一部。今回はちゃんと通過している。
※5：青森～北海道のワープに関しては移動過程の様子が特殊加工によって施されている。また、実質的な道央道並行路線「函館新道」は取り上げられていない。当時の道央道の南端は八雲ICだが、2012年 9月現在は落部ICまで延伸している。