柿生駅とは (カキオエキとは) [単語記事]

柿生駅（かきおえき）とは、神奈川県川崎市にある小田急電鉄小田原線の鉄道駅である。

概要

柿生駅
かきお - Kakio
基本情報
所在地	神奈川県川崎市麻生区上麻生五丁目42-1
所属事業者	小田急電鉄
所属路線	小田原線
駅番号	OH 24
駅構造	地上駅
ホーム	2面2線
乗降人員	33,630人/日（2023年度）
開業年月日	1927年 4月1日
駅テンプレート

柿生かきお
	Ka kio
新百合ヶ丘 Shin-Yuri gao ka		鶴川 Ts uru kawa

相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、改札口はそれぞれのホームに併設されているが、ホーム同士もエレベーター併設の跨線橋によって結ばれている。準急(通勤準急)以下の種別が停車し、利用者数は小田急電鉄全70駅中31位(2023年)。

小田原線開業時に設置された駅の一つで、川崎市麻生区で最も歴史のある駅である。そのことを示すように以前は2面4線で待避可能な駅であり、今でもそれを偲ばせるような空間・施設の痕跡が残る。ちなみに待避線はホーム延長スペース捻出のために撤去されており、代わって鶴川駅に上りのみ待避線を建設した。

駅名の由来は、この辺りが柿(禅寺丸柿)の名産地であったことから。戦前までは「都筑郡柿生村」であり、当駅は元々その中心にあたる地区に設置されている。ちなみに百合ヶ丘駅や新百合ヶ丘駅のあたりは山林であった。

ホーム

番線	路線	行き先	ホーム
1	小田原線	■小田原・片瀬江ノ島方面
2	小田原線	■登戸・新宿・千代田線綾瀬方面

隣の駅

種別	隣の駅：上り (登戸・新宿方面)	当駅	隣の駅：下り (小田原・片瀬江ノ島方面)
快速急行・急行	新百合ヶ丘駅 (OH 23)	通過	町田駅 (OH 27)
通勤準急・準急・各駅停車	新百合ヶ丘駅 (OH 23)	柿生駅 (OH 24)	鶴川駅 (OH 25)

※特急ロマンスカーは全て通過する。

駅周辺

このあたりの小田原線は、麻生川の削った谷戸に沿って建設されており、線路の両側に丘陵が迫り、平地が乏しい。当駅の南には津久井道の旧道が通り、街道に沿って商業街区が形成されていたが、昭和40年代以降は住民同士の利害対立のため、いつまでも再開発がなされない状況となってしまった。そのせいでもなかろうが、新百合ヶ丘駅開業後、麻生区の中心はそちらに移り、当駅周辺は妙に寂れた印象がある。
開業以来使用する南口は狭く、道路もカーブが多くて見通しが悪い。しかもそんな場所に相当数の路線バスも発着していたため、慢性的な渋滞や頻繁な事故に悩まされていた。2007年より当駅南側の高台に仮設バスターミナルを供用開始し、東急バス・川崎市バスなど一般路線はいずれもそちらへ移動した。
北口は1990年代半ばまで朝のみ稼働の臨時改札口であったが、小田急バスはその頃から北口側にバスターミナルを設けている。南口から移設された津久井道は交通量の割に幅が狭く、小田急線の踏切の存在もあってやはり渋滞気味である。