栄養戦士キャロットマンとは、
映製作の毎週日曜日午前9時に放送されていない特撮番組である。
世界のあらゆる人々を不健康にするべく暗躍する「フケンコー帝国」。
彼らは様々な健康的なモノを不健康なモノに変換して、多くの人々を苦しめようとたくらんでいた。
だが人々の健康を守るため、一人のウマ娘が立ち上がった。
その正義と健康のヒーローの名は――キャロットマン!
Cygamesが手掛けるアプリゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」のゲーム内に登場するキャラクター。
主にヒーロー好きのウマ娘・ビコーペガサスが関係するエピソードに登場しており、彼女が憧れるヒーローとして描かれている。
実は番組としては人気が低いらしい。というのも必ず最初はキャロットマンが負け、そこからさまざまな方法でリベンジを果たすという方式を取っているので、子供からは「キャロットマンが弱い」と認知されているとのこと(ビコペ談)。
余談だが、この話の元ネタは恐らく「仮面ライダーV3」であると推測される。当初はV3は自分の能力を把握しきれておらず(改造した仮面ライダー1号・2号が水爆の爆発により行方不明となったため)、戦いのたびに一度はピンチになり、その都度「V3・26の秘密」が明かされ逆転する、という方式であった。
しかし毎度ピンチになるという点が子供の目には「V3が弱い」と映ってしまい、人気が一時落ち込んだのである(方針転換の結果、歴代ライダートップクラスの視聴率を叩き出した名作となったが)。
当初はゲーム内にて上記の通りビコペが憧れるヒーローとして登場するのみであり、その姿はビコペのサポートカードに描かれている物でしか確認できなかった。
しかし、2025年になり突如として実写化。最初はCMとして15秒の短い動画が発表され、のちにYouTubeのウマ娘公式アカウント「ぱかチューブっ!」にて約20分の本編?動画がプレミア公開された。
「悪の組織による一般人襲撃」「ヒーローの登場、殺陣」「悪役の一時撤退による仕切り直し」の末、「特撮ファンなら誰もが見たであろう採石場で決戦」と、特撮のお約束をしっかり押さえており非常に見ごたえのある作品に仕上がっている。
そしてまさかのビコーペガサスの実写化も実現している。え?ただの田中あいみだって?
この「キャロットマン」であるが、実は競走馬として実在していたのである。
1989年にタイヘイ牧場で生まれた牡馬。父ランズダーン、母ヒタチイチリン。
実はかなりの良血馬であり、父方は母母にCosmahを持つが、これはヘイローをはじめとする日本でも馴染み深い種牡馬を輩出している家系である。また、母方には4代母に米国の名種牡馬ボールドルーラーの全姉であるExplorerを持つ。
だが戦績はというと、デビューは岩手競馬にて5歳の時と遅れに遅れ、約3か月の現役生活中、10戦未勝利。最高着順は4着が2回あったのみで、最下位が5回、更には競走中止も1回と、お世辞にも良いとは言えない。
その当時は何らの注目を集めることも、記憶の片隅にすら残る事のないまま、競走馬生活を終えている。
だが、この作品の登場がきっかけで、キャロットマンという競走馬がかつて存在していた事もまた掘り起こされ、世に知られることになったのである。
競馬界は日々数多の新馬がデビューする中で、結果を出せず埋もれ、人知れず消えていく競走馬も無数にいる。消える運命にあった競走馬の一体でしかなかったその名が、きっかけはどうあれこうして再び脚光を浴びる事になったキャロットマンは、幸せ者といえるだろう。
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最終更新:2025/12/05(金) 23:00
最終更新:2025/12/05(金) 23:00
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