検疫法

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検疫法とは、日本の法律の一つである。

概要

日本国内に本来存在しないはずの感染症の病原体（ウイルス、細菌、真菌、寄生虫など）が船舶や航空機（飛行機）によって国内に侵入するのを防止するために制定された法律。

検疫は主に空港、航空機内、港湾、船内等で実施され、検疫官（看護師資格を持つ厚生労働省の職員）が実施する。

対象となる疾患

検疫法の対象となる以下の疾患の総称を検疫感染症という。

• 感染症法における「一類感染症」
  • エボラ出血熱（エボラウイルス病）
  • マールブルグ病
  • クリミア・コンゴ出血熱（CCHF）
  • ラッサ熱
  • 南米出血熱
  • 天然痘（痘瘡）
  • ペスト（黒死病）
• 感染症法における「新型インフルエンザ等感染症」
  • 新型インフルエンザ
  • 再興型インフルエンザ
  • 新型コロナウイルス感染症…2019年新型コロナウイルス感染症（COVID-19）を除く。
  • 再興型コロナウイルス感染症
• 感染症法における「新感染症」…未知の病原体による感染症で感染力、致死率が非常に高く危険なもの。
• 鳥インフルエンザ（H5N1型）
• 鳥インフルエンザ（H7N9型）
• 中東呼吸器症候群（MERS）
• デング熱
• ジカ熱
• チクングニア熱
• マラリア

実施可能な措置

• 感染者および疑いがある人の隔離、停留…一類感染症、新型インフルエンザ等感染症、新感染症
  • 感染症法に基づく感染症指定医療機関への入院勧告・入院措置、宿泊施設（ホテルなど）への収容、船舶内への停留などが実施される。
• サーモグラフィによる体温測定…全ての検疫感染症
• 健康状態の把握、質問、診察・検査…全ての検疫感染症
• 船内・機内・港湾・空港の消毒…全ての検疫感染症

関連項目

• 感染症
• 感染症法（感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律）
• パンデミック
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